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どうして出会ってしまったの

罰は終わらない。永遠に続いていく。

もしかしたら罰を楽しめるのかもしれないと、狂気が起こったとき、私は私を見失う。



すべての始まりは彼、蓮山正樹が私を選んだことだった。

蓮山正樹は私の人生初めての彼氏で、幼かった中学生の私は、きっとこの恋は永遠に続いていくのだと、馬鹿みたいに本気で信じていたのだ。

しかしその浅はかな望みは簡単に壊れてしまう。

私は彼の性奴隷と化してしまった。

最初は嫌だった。こんな関係は嫌だと、思っていたはずだ。しかし、いつしか私は、これが「正しい恋の仕方」なのではないかと錯覚してしまったのだ。

快楽に身を委ね、彼の余裕のない瞳を見つめているだけで、私はもう生きている意味を勘違いした。


そのうち、マンネリ化し、彼は浮気をした。

私はそれでも正樹のことが好きだった。だから私は性奴隷をやめることはできなかった。

きっと終わらない。止まらない。

この悲しい性の連鎖は止まらない。



「ねえ、咲人、今日は...」

「わかってるよ。正樹のところへいくんだろ」

学校の昼休み。私たちは特別教室に二人きりで、お弁当を広げて食べる。

私は咲人と付き合っているが、正樹のところへ行くことを咲人に許してもらっているのだ。

なんて、酷い女だろうと、普通の人間なら思うだろう。

「じゃあ、放課後行ってくるからね」

「...うん。」

咲人は卵焼きを箸でつかみながら、窓の外をぼんやりと眺めている。

咲人は私を愛している。だから、初めて正樹のことを話したとき、咲人は憤慨した。

しかし咲人は愛に溢れていた。私にとってはもう学校に行くことと同じくらい同等の価値を持つ、「正樹の性奴隷」という立場を、許してくれたのだ。

許しを乞うたその日、私は咲人に抱かれた。

びっくりするほど包容力のある、優しさに満ち溢れた行為だった。私はこんなに「愛」を感じたのは初めてだった。

やみつきになりそうで、何度も「もういちどしたい」とおねがいしたが、咲人は簡単には私を抱かない。


愛ゆえに、抱かないのだ。



「夢香は俺の性奴隷だよな?」

「そうだよ」

正樹がいつものようにおどけて聞いてくる。

何のために、私は、こんなことを続けているのか。

できることなら、咲人だけに気持ちを向けたい。

それなのに、どうしても私は正樹のところへ向かってしまうのだ。

もう四年ほど、同じことを繰り返している。

キスも、それ以上のことも、特に幸せを感じない。無機質に、ただ相手の欲求を満たす。

私は正樹の道具だ。玩具だ。


「...夢香?」

「どうしたの?しないの?」


「お前、なんで泣いてんだ?」



君に出会ってしまった事実が、私の最期だ。

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