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空間。

作者: 椎名魅莉

嗚呼、とても気持ち悪い。


この空間にいるだけで自分の中の何かが壊れていく感覚がする。


でも私はこの空間から出ることができない。


...どうして?

どうして自分はこの空間にいなければならないのか

出ようにも出られない閉鎖された空間。


いや、出ることはできる。

この空間を壊せばいいのだ

簡単なことだ

だが、なぜ私がそんなことをしなければならないのか


気持ち悪くなる要因はわかっている。

それは絶え間無く鳴り響いている"音"だ。

"音"が私の何かを壊そうとしている。


どうして?

私が一体何をした?

ただこの空間にいただけじゃないか


"音"は止まない

止むところか大きくなっていく

どうすればいいのか...どうすればどうすれば........ーそうか


なぜ私は気づかなかったのか

出ることばかり考えていたのか

出なくていいじゃないか

この"音"を止ませればいいのだから

そうすればこんな気分にならなくてすむのだから


バイバイ"音"

"音"を消していく

消していく

消していく


さあ、これで静かになった



end.

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