はじめに
―まえがき―
読者の皆様はじめまして、私は相沢治である。
と挨拶をしたところで、はて?本当にはじめましてなのかと気になりだしたが、私の話を二度三度、繰り返し読んで下さるような方はよほどの物好きか、はたまた夏休みの宿題かなにかで、誤って読書感想文の対象として手に取ってしまった不幸な学生ぐらいのものだろうから、やはりはじめましてという挨拶で良いのだろう。
さて、挨拶も早々にして読者の皆様方にお願いしたいことがある。
これから私は皆様方に、思いがけずに巻き込まれ、唐突に現れた人生の山場を登って降る、まるで優勝がかかった千秋楽とも言わんばかりの意気込みで演じた、必死の独り相撲の模様をお話ししようと思うが、皆様方には是非にとも私の味方であって頂きたい。
味方とは言いすぎであれば、せめて見捨てることなく最後まで応援して頂きたく思う。
というのも、後にお話しすることになるが私の身の上は、こと女性関係に関して些か不利であった。
そして、その不利な状況にもめげずに、女性と清きお付き合いをしようと努力に努力を重ねる日々に、そろそろ疲れを感じ始め、諦めかかった時分に出来事は起こった。
それゆえに、あっさりと巻き込まれたのである。
何に巻き込まれたのかは、じっくり話すが、ここでは皆様に、私が、決して好き好んで独り相撲の土俵に上がったのではない事を知っておいて頂きたい。
そろそろ前置きは切り上げて、本題へ移ろうと思う。
読者の皆様方、再三の確認をしておくが、くれぐれも私に暖かいご声援を!
初めて小説を書きました。読んで下さいましたら、どんなつまらないことでも結構です、ご指摘や励まし等を頂ければ励みになります。
何卒、よろしくお願いいたします。