異変は唐突に
二年が経つのって早いね!
?「・・・ざまあみろ」
緑「!!」
何・・・?
何なんだ今の・・・?
うーん・・・・・・
魔「・・・どうした、緑野?
息、荒いぜ?
さっきもうなされてたし」
緑「うなされてた・・・?」
そ、そうか、夢か・・・
なら、なら良いんだ・・・、って。
夢なら何故右腕に傷が・・・?
私達は二年前、ここにやってきた。
あのお姉さんが召喚した(であろう)家に住んでいる。
・・にしても、私に似ていた様な・・・
魔「まーた、考え事してるのか?」
緑「ああ・・・」
正直、何も言わずに(?)去っていくなんて怪しい。
あの人は一体何なんだ・・・?
魔「難しい顔するなよ」
緑「確かに、ね。
じゃあ、朝ご飯でも食べようか」
今日のご飯は珍しくバターロールと牛乳である。
何処の給食だよ。
緑「なあ、姉貴」
魔「何だ?」
緑「・・・夢って信じるか?」
魔「どういう意味だ?」
常識的に考えて普通そうなる。
・・・私の常識はアテにならないが。
緑「例えば、外界に居る私の夢を見たとしよう」
魔「ああ」
緑「はたして、それはパラレルワールドの一種なのか?」
魔「パラレルワールド?」
―少女説明中―
説明しよう。
パラレルワールドとは、この小説で言うと
「魔理沙に妹が居なかった世界」等の事である。
魔「つまり、その夢で見た世界は存在すると」
緑「そう、私はそれが言いたかった」
魔「でも、そう思うぐらいの事があったのか?」
緑「あったんだよ、これが」
高等学校に入学したあの時。
教室で自己紹介をしたあの時。
壁に頭をぶつけさせられたあの時。
嫌がらせを受け続けたあの時。
あの人に励まされたあの時。
あの人が殺されたあの時。
ついでに右腕を切り裂かれたあの時。
外界が嫌になったあの時。
幻想郷に戻り、姉貴と再会したあの時。
そして、何かを呟いた。
「ざまあみろ」
緑「と、言う夢を見たんだ」
魔「長くてリアルで恐ろしい夢だな」
緑「リアルなだけじゃない」
そう言い、私は右腕を見せた。
魔「!!」
緑「・・・な?
夢なのに怪我をしている、
ならこれは本当に夢なのか?」
魔「・・・調べてみろよ、時間はある」
緑「ああ、パラレルワールドについて・・・
もっとよく調べてみるぜ」
そう言い、緑野は自分の部屋へと戻っていった。
―そして時は狂い出す―