小さな水晶と
私が10歳になった頃。
もう12歳になった姉は、
魔法使いに憧れる様になった。
その姉の影響を受けて、私も段々と魔法使いになりたい、と夢を抱く様になった。
でも、この家には魔法の道具が無い。
いつの間にか、家では喧嘩が絶えなくなっていた。
私は姉の味方について、一緒に口論した。
一ヶ月ぐらいして、私達は家出した。
向こうも縁を切ると言っているので、お互い好都合だ。
姉は霖之助さんから『ミニ八卦炉』という道具を貰った。
そして、私達は森の前まで来た。
「・・・どうする?」
「どうしよう・・・」
魔法の森は人間にとって危険な場所。
普通の人間は数分で死んでしまう。
「そこのお嬢様♪」
『!?』
いきなり、黒いローブっぽいものを着けた魔女っぽい人に声を掛けられた。
「魔術『物体召喚・魔女式』!!」
『わっ!?』
その人がカードを出して、何かを叫ぶ。
すると、少し地面が揺れて、
何が起こったか分からない私達にその人は、
「これ。あげますわ」
そういって私達の手のひらに小さな水晶を乗せた。
「え、良いんですか?」
そういうとその人は、
「良いのよ。どうせ一杯あるし。
これがあれば大丈夫よ」
と言って、そのまま何処かへ行ってしまった。
「あ、お礼・・・」
「言う暇が無かったね・・・
さあ、行こうか・・・」
そして、私達は森の奥へと進んでいった。
スペルカードの説明☆
魔術「物体召喚・魔女式」
指定した場所に物体を召喚するスペルカード。
弾幕じゃ(ry