世界で一番幸せな時間
掲載日:2026/06/10
髪を撫でて、目元に手をやって。ごきげんな恋人のその目元をくすぐってやる。
身じろいで、俺の手にすり寄って。
手を取ったかと思えば、何か違うのかすぐ離し。パッと俺を見て、嬉しそうにして抱き着いてきた。
それに笑って。
「ご機嫌だな」
「うんっ」
言いながら、少し冷たい体温にすり寄って。同じはずなのに何故か甘く感じる匂いを吸い込む。
肺が満たされて、ふっと息をこぼした。
「…」
「どうした」
それを堪能していたら、突然クリスティアは離れて、俺をじっと見る。
言葉を表すように首もかしげてみれば。
「リアスもごきげん」
そう、嬉しそうに言うから。
ふっと俺も笑みをこぼし、恋人を抱きしめる。
「当然だろう」
――お前がいるんだから。
そう、言えば。
「♪」
とてもお気に召したらしく。
恋人もぎゅっと、俺に強く抱き着いた。
『世界で一番幸せな時間』/リアス




