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第22話:共鳴の限界
午後の校庭は熱気に包まれていた。
ライバルとの共鳴バトルは、昨日までの練習とは比べ物にならない緊張感を伴う。
「……限界かもしれない」
柊が心の中でつぶやく。
全体把握の力をフルに展開しても、ライバルの圧倒的な集中力が波を乱す。
澪も少し息を切らせながら、心を調整する。
新しい仲間も、必死に波を合わせるが、共鳴のリズムは乱れがちだった。
「でも……諦めるわけにはいかない」
柊が力を込める。
昨日までの訓練と絆がある限り、まだ戦える。
光の波が校庭を鮮やかに照らす。
しかし、ライバルの力もまた、増幅されて光と影が交錯する。
「集中……集中……」
澪が心を落ち着け、少年の揺れる感情をサポートする。
三人の心が一瞬、完璧にリンクした瞬間、共鳴の光がさらに強まる。
だが、ライバルも同時に心の波を全開にし、互いに押し合う。
限界を超えた共鳴が、校庭全体に微かな振動を起こす。
「……これが、共鳴の限界か」
柊が唇を噛む。
限界を知ることで、初めて次の一歩が見える――
彼らはまだ勝てなくても、成長の手応えを確かに感じていた。
光と影の中で、三人の絆は揺るがず、次なる挑戦への力を蓄えていく。
――共鳴の限界。それは、次の飛躍への序章だった。




