第18話:潜む陰謀の影
午後の校舎。
図書室の静寂を破るように、微かな足音が響いた。
それは三人の知らない存在――学園の中に潜む陰謀の影だった。
「……誰かいるのか?」
柊が警戒心を高める。
全体把握の力を少し立ち上げ、周囲の気配を探る。
澪も神経を研ぎ澄ませ、周囲の音や空気の揺れを拾う。
新しい仲間は、少し身構えながらも心の波を三人と重ねる。
「……ただの先生かな?」
少年が小声でつぶやく。
しかし、直感的にそれはただの人間ではないと三人は感じていた。
図書室の奥で、微かな影が動く。
光に溶け込むように、気配は近づき、三人の共鳴を乱す。
「これは……普通じゃない」
柊は顔を引き締め、澪に目で合図する。
互いの心が瞬時に連携を取り、共鳴の波が光を帯び始めた。
「気を抜くな……誰かが試している」
澪の声が耳元で響く。
新しい仲間も、勇気を振り絞って心を開き、波を合わせる。
図書室の空気が微かに揺れ、光の波が走る。
――共鳴を試す存在が、三人の絆を揺さぶろうとしていた。
「見つける……そして対処する」
柊の決意が固まる。
これまでの練習と挫折を経て、三人の心は以前より強く、揺るがなくなっていた。
光の波が図書室を包み、陰影が交錯する。
潜む陰謀の影は、まだ正体を見せない。
しかし、三人は確かに気配を察知し、挑戦を受け入れる覚悟を固めた。
――ここから、新たな試練と戦いが始まる。
共鳴の力だけでなく、心の結束が試される瞬間だった。




