第14話:共鳴バトル、初の衝突
校庭の風が一気に緊張を運ぶ。
四人の少年少女が、互いに視線を交わす。
初めてのライバルとの直接対決――その空気は、昨日までの練習とはまるで違った。
「行くぞ!」
柊が小さく声を出し、全体把握の力を慎重に立ち上げる。
澪も息を整え、心の波を繋ぎながら少年の揺れる感情を受け止める。
「俺の力、見せてやる!」
ライバル少年が挑発的に笑い、周囲の空気が振動する。
その瞬間、微かな光の波が交錯し、共鳴がぶつかり合った。
最初の衝撃は、互いの心の読み合いだった。
ライバルの心に潜む強い自信と、攻撃的な感情が、三人の共鳴波に乱れを生む。
「やばい……制御が難しい!」
柊が小声で呟く。
しかし、澪がそっと手を握り返し、落ち着かせる。
「大丈夫、私たちならできる!」
新しい仲間も必死に波を合わせる。
三人の心が一つになった瞬間、共鳴の光が鮮やかに広がる。
ライバルの心が揺れ、動揺が生まれる。
しかし、彼もただの敵ではなかった。
自らの力を極限まで高め、反撃の準備を進めていた。
「まだだ……まだ攻める!」
柊は全体把握で周囲の情報を読み取り、瞬間的にチームの動きを修正する。
澪の声が微妙な感情の揺れを拾い、三人の連携が徐々に安定していく。
そして、激しいぶつかり合いの中で、ふと笑みが零れた。
「……面白い」
ライバルの瞳に火花が散る。
互いに力をぶつけ合うことで、初めて共鳴の本当の可能性が見え始めた瞬間だった。
雨上がりの光を浴びた校庭で、四つの心が揺れ、波が重なる。
これまでの友情や絆を超え、新たな試練と対峙することで、三人のチームはさらに強くなっていく。
――初めての衝突。
そして、この日から、彼らの共鳴バトルは“本物の戦い”へと踏み出した。




