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第11話:初めての連携試練

放課後の体育館。

 三人は互いに距離を取り、互いの呼吸と心拍を意識しながら立っていた。


「今日は、連携を試す訓練だ」


 柊が言う。

 昨日までの共鳴で得たものを、実戦形式で試す――それが今日の目的だった。


「……連携って、どうすればいいんだ?」


 少年が少し戸惑う。

 共鳴は理解しても、実際に組み合わせるのは初めてだ。


「まずは、互いの意識をしっかり繋げること。

 焦らず、心のリズムを合わせるんだ」


 澪が手を差し伸べる。

 その手に触れると、自然と呼吸が落ち着き、心が整っていく。


 ふたりの手が、少年の手と繋がる。

 それだけで、空気が変わった。


 ――共鳴開始。


 三人の心が、徐々に一つのリズムに重なり始める。

 最初は微妙なズレがあり、少年の孤独な感覚がリズムを乱す。


「落ち着け……感じろ……」


 柊の心が少年の心を包み込み、澪の優しい声が揺れを調整する。


 少しずつ、リズムがそろい、体の動きも連動し始めた。


「いける……!」


 三人は互いの動きを信じ、視線を合わせる。

 飛び、跳ね、回転する――

 体育館に響く足音と共鳴の波が、完全に重なった瞬間。


「やった……揃った!」


 笑顔が溢れる。

 少年も初めて、自分の力が他人と噛み合う感覚を理解した。


「これが……連携ってことか」


「そうだ。ひとりじゃできないことも、三人なら可能なんだ」


 柊も澪も、互いに頷き合う。

 小さな成功が、チームの自信を育てた。


 三人の心がそろった時、共鳴の光が体育館の空気に淡く広がる。

 それはまだ弱い光だけれど、確かな希望の証だった。


「次はもっと強くなるぞ」


 柊の言葉に、二人は力強くうなずいた。

 初めての連携試練は、三人の絆をさらに深める一歩となった。

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