2025/03/25 11:51 あやはとタマ
すみません、メタなネタです(^_^;)
別のところでひとに渡したいと感じていたことだったのですけど。
※タイトルのタイムスタンプ見ると判りますけど、書き始めてから中断して、だいぶ経ってしまいました(・・;)←自分にとってはまあ、よくあることですが(苦笑)
きっかけで走り出すと、一気に書けるんですけどね(^_^;)
見てご笑納いただければ幸いです(^人^)
-極光と風獅子-
「猫又ちゃん、何見てるの?」
手元に置いた端末を眺めるともなく見ているような猫又に、稲荷狐が声をかけた。
直ぐには返事が返らない。
きっと見るとも無く空を眺めているのは、意識だけ電脳空間に飛ばしているのだろうな。
アクセスとかサーフィンというものだろう。
私にはよく判らないけど。
私たちあやかしにはそうした技能がもともと在るって聞いてる。機械を通さずに意識や肉体ごとネットに入れるってこと。
私には出来ない。猫又ちゃんは私には簡単だろうって言ってるけど。
霊脈に乗るみたいなもんだって。
時おり猫又ちゃんの耳がぴくぴく動いてる。
ネットで何かの音楽でも聴いてるのかな?
戻ったあとで聞いたら、
「さだまさしの『極光』を聴いてたんだよ♪」と、
猫又ちゃんは、そう教えてくれた。
「さだまさしさんのオーロラってどんな歌なの?」
私がそう聞くと、
「うーん、曲は昔のポップな歌謡曲かな(笑)
歌詞もね、さだまさしにしては歌謡曲っぽい感じなんだけどさ、昔のさだまさし、ちょっとコミカルな歌詞に仕立ててる歌謡曲っぽいけど味のあるやつとかけっこう作ってたんだよね。『パンプキンパイとシナモンティー』とか♪
『極光』もそんな感じだけどさ、
前に見たライナーノートを知ってて聴くと、やっぱりちょっとね、感慨深いんだよね♪」
そう話す猫又ちゃん、憂いを帯びた感じの素敵な笑みだ。
私が黙ったまま続きの言葉を待っていると、
「『極光』って、あの人の作った名作、『風に立つライオン』の歌みたいに、実際の人物をモチーフにして作ってるんだよね。
歌詞のカメラマンも、その奥さんとなった彼女も居るんだよ。実際に」
ああ、そうなんだ。
猫又ちゃんの言葉にすこし頷きを返して、続く言葉を待つ。
「その歌の入ってるアルバム『夢の轍』のライナーノートに書いてるけどさ、
旦那さんをなくした奥さんとは、歌の創作のことのあるきっかけで、さだまさしとは面識があるんだよね。
『風に立つライオン』の方みたいに、一緒に酒吞むほどの仲じゃあないみたいだけど」
あ、あの歌のお医者さんとさだまさしさんて、お酒一緒に飲むほどの間柄なんだ。知らなかった。
「あのお医者さんとはそうなのね……」
ああ、稲荷ちゃんは風に立つライオン好きなんだ♪って、猫又ちゃんちょっと笑いながら、
「その話は『風に立つライオン』の入ってるアルバム『夢回帰線』のライナーノートに載ってるよ♪
あたしもあの歌はとても好きだけど、ライナーノートの話を読むともっと好きになる感じがするよね♪ 稲荷ちゃん、今度見てみたら」
猫又ちゃんはそう言って、
私をちょっと焦らすみたいにライナーノートの内容のことは話してくれない。
風に立つライオン。私が好きな歌をもっと好きになるお話なら話してくれたっていいのにっ。
「もうっ、猫又ちゃんったら!」
「まあまあ(笑)」
私を笑って宥めながら、
「人から聞くよりも、ああした言葉は自分で読んで、心に響かせた方が絶対にいいって♪
今度借りて読んでみたら?」
うん。
絶対に読んでみよう。
「それにね、
『極光』のお話も読んで聴いてみてよ、いいお話と歌だよ。稲荷ちゃん、泣いちゃうかも(笑)」
「また猫又ちゃんったらっ」
「はいはい♪」
今度読ませてもらって歌も聴いてみよう、
みなはらさんへ頼んで……
<おわり>
※という、みなはらの脳内劇場のようなお話でした(^_^;)
-つぶやき-
感覚的なことなのですが、
稲荷狐に何かを喋らせるときは、頭の中の台本の台詞を渡してる感じ。
猫又の場合はもっと簡単で、この話という題目を言うと、(こちらの頭から知識をあさって)勝手に喋る感じです(*^^*)
今回は台本のようなイメージを両者に渡して頼んだような感覚でしたが、勝手にしゃべりたい猫又は、そうするとあまり喋らなくなるようです(^_^;)←勝手に好きなことを喋りたいんでしょうね(苦笑)
面白いものですね(●´ω`●)
そんなことをちょっと思いました(^人^)
-ひとりごとのようなもの-
元ネタはちょっとですね、なろうでやりとりしてた方にオススメしたくなって、その方へとメッセージしようかと思ったりしたものだったのですね(^_^;)←ほんの思いつきででした。
けれども、折あしく忙しさで勢いが削がれてしまい、すこし冷静になると迷惑かな?という気持ちが先に立ってしまい、
迷ったあげく、こうしてここに書いて風に流すことにしました(^_^;)
極光、風に立つライオン。
共に歌手のさだまさしさんの歌です。
こうして思い返すと、シンガーソングライターという言葉を聞いた初めはさだまさしさんだったようにおもいます。←きっかけは親からですね(笑) 小中学生の頃だったかな(笑)
当時読み始めていた小説と合わせて、あの方の歌詞は、物語として詩としての、自分の土台に少なくない割合で影響を与えて積み上げられていったのでしょうね(^人^)
ここへ来てから実はそのことに気づいたりという失態でしたが、自分は多分、特に詩についてはさだまさしさんの影響はかなりあるのでしょう。←あの方が作られるのは、詩や曲のトータルとしての歌なのでしょうけれど(^_^;)
さだまさしさんは小説も書き出版されておりますが、←小説、精霊流しは人から頂いてうちにもあります。
それよりもだいぶ前、レコードやCDの歌詞カードに掲載されていたライナーノートの物語などが、あの方の物語へと触れた最初のものでした。←おそらくですね(^_^;)
短い文章としての物語。
やはり自分としての記憶ではライナーノートが、歌や歌詞以外で初めて、あの方の言葉や気持ちへと触れた文章としての記憶なのでしょうね。←そんな感じで思い出の記憶にあります。
極光の話は、とても印象に残ること、実際にいらっしゃったカメラマンの方と奥さまのことを物語風にさだまさしさんのイメージとして綴られ歌われたのだと。
とても軽妙な、明るい音楽だけ聞いていたら、
実在するお二方の物語として、どういった出来事があったのかはほとんど知らなかったのですね。←初めて手にしたカセットテープの歌詞カードには、ライナーノートはなくて、実家にはステレオがえらそうに鎮座していたにも関わらず、レコードをほとんど買わなかったのでした(・・;)
あったのは人から貰ったアニソンの主題歌LPや、児童向け雑誌の付録のソノシートばかりで、歌手の曲を自らの手で(テープで)買ったりしたのはもしかしたら、さだまさしさんが初だったのかもしれません(^_^;)←その後何枚かのLPを親戚から頂いたりして、ライナーノートのことを知ったのはその頃(SFやアニメ、TRPGに狂っていたころ)だったように思います。
その後だいぶ経って、テープがかなり伸びてしまってから当時出始めたCDへと、曲のテープを切り換えて行ったのですが、
おそらくはその頃、極光のライナーノートを初めて目にしたのだと思います。
阿岸明子さん、故阿岸充穂さん。
歌以上に印象に残るお話でした。
そしてそして歌の印象もまた変わり、曲の奥にある何かを見たようにも思います。←少なくとも視えてくるイメージは変わったのではと。
風に立つライオンは、あの歌に満足してしまって、小説や映画については見てはおりませんでしたが、たまたま行き逢った映画はすこし見たりでした。
ライナーノートでの言葉で、作品のモデル、エッセンスとなる方がおられたことは知っておりました。
今年2月になくなられた、故柴田紘一郎先生。
改めてライナーノートを読みつついろいろな想いや想像が広がりゆくようにも思えました。
自分も、風に立つライオンになりたい。ライオンの尻尾くらいには近づけたらと思ったりいたします(*^^*)←至ることは本当に大変ですけど(^_^;)
人の生きざま、その背中というのは、
なぜこんなにも、こころに響き、こころ震わせるのでしょうね。
自分はいろいろと怠けてばかりですが、わずかでもその背中を、そうした人たちをもっと近くで見られたら。
これを書きながら、そんなことを思いつつでした。