6話 戦利品と・・
「起きてください、起きてください」
何か声が聞こえるな。ッッッッッ!!
「痛った!?!?」
「大丈夫ですか?!」
「ぜ、全身が筋肉痛みたいになってる、、」
「あ、、良かったです、多分ですけど大幅にレベルが上がったからだと思います」
「そういう理由なんですね」
「動けそうですか?」
「何とか、動けそうです」
女性の方も無事そうだ。本当に良かった。全身に力を入れたところ、何とか立ち上がることができた。
「白川レイナと申します。先程は助けてくださりありがとうございました」
「三藤玲央と申します。大丈夫ですよ、助けられて良かったです。そういえば気になっていたんですけど、朝会いましたよね?」
「ランニング中でしたら私で間違いありません」
何と助けた女性は朝にぶつかりそうになった女性であった。彼女は白川レイナというらしい。金髪にモデル顔負けの容姿をしている。とりあえずステータスの確認をしよう。
「先にステータス確認してもいいですか?」
「あ、いいですよ。私も確認しちゃいますね」
名前:三藤玲央
性別:男
年齢:18
種族:人間 レベル12
職業:無職 レベル10 MAX [転職可能]
称号:ジャイアンキリング 勇猛果敢
【ステータス】
HP:75
MP:15
STR:27→30
VIT:15→25
DEX:12→30
INT:5
AGI:43→54
SP:42→0
【スキル】
槍術レベル2
身体強化レベル1
AGI成長補正レベル2
おお、かなりレベルが上がったな!転職は最後の楽しみにしてとりあえずスキルから見ていくか。
槍術レベル2:槍を使用した際に技術に補正 武技:大車輪
AGI成長補正レベル2:職業、種族のレベルが上がった際、
AGIが2ポイント強化
やはり補正スキルは強いな、スキルレベルが上がるにつれ強化幅も上がっていく。大車輪というのは横薙ぎのことか、普通に行うよりも強力に出せるみたいだな。次に称号だな。
【称号】
ジャイアントキリング:この称号を手に入れた者は、自身よりも強大な敵に挑み、勝ち残った者だ。自身よりも強い存在との戦闘でSTR、AGIが1.2倍される。
勇猛果敢:この称号を手に入れた者は、死を恐れずに戦い抜く者だ。スキル 精神耐性レベル1が内包されている。
スキル 精神耐性レベル1:精神的苦痛に対し、耐性を得る
最後にメインディッシュは転職だ。
【転職】
槍士(槍術スキル)
戦士(戦闘系スキル)
小さな勇気を持つ者(勇猛果敢)
魔物狩(ジャイアントキリング)
おお、どうするか。戦士はとりあえず無いな。広く浅くの職業っぽいし、下2つは称号からかの派生か。色物感が否めない。うーん・・・。槍士だな、危険は犯せない。
「ステータスの確認終わりましたか?」
「確認終わりました」
「戦利品を確認して帰りますか」
「そうですね」
2人で宝箱まで歩き、どうするか話し合った。
「トラップが仕掛けられたりしてないですよね?」
「流石に魔物を倒した後にそんなことが起きるとは考えたく無いですけど、、、念のため後ろからとか横から開けますか」
「そうですね、俺は槍があるので横から槍で開けてみますね」
「お願いします」
宝箱の横に周り槍を使いながら開ける。・・・トラップは仕掛けられてないみたいだな。宝箱の中を覗くと黒く塗りつぶされている様になっていた。
「三藤さん!当たりですよ!」
「??当たりって何が」
「知らないんですか?!宝箱は本来こんな風にはなってないんです。かなりレベルが低い確率で黒く塗りつぶされており、亜空間に繋がっていてレアなアイテムが入っているんです!それに稀にクエスト羊皮紙が入ってる場合があります!他に宝箱が出た敵を倒すのに貢献した人それぞれに亜空間があり、アイテムの奪い合いも起きません!」
「おお、それはすごいですね」
「思ってないですよね?!」
「とりあえずアイテムを回収しましょう」
「そうですね!先に回収してもいいですか?」
「どうぞ」
「ありがとうございます!良いのが出ます様に!」
白川さんが宝箱に手を入れ、出した時には杖が握られており、他に羊皮紙が握られていた。
「やった!!メイン武器とクエスト羊皮紙だ!!」
「良かったですね」
「はい!次は三藤さんがどうぞ!」
「分かりました、この中に手を入れれば良いんですよね?」
「そうです!」
宝箱の中に手を入れるとスライムの様な変な感触がしたあと、槍と指輪、羊皮紙を2枚出すことが出来た。白川さんとは量が違うがこれが貢献度の差か。
「結構出ましたね、鑑定しないとアイテムは使えないので今日は帰りますか」
「そうですね、疲れたし帰りますか」
玲央達は2人で迷宮の入り口へ向かう。帰りの魔物は白川さんが率先して倒してくれたため、玲央が魔物の相手をすることはなかった。
「買い取り終わったらそのまま解散でいいですか?」
「分かりました、今日は本当にありがとうございました。できればで良いので連絡先教えてもらえませんか?」
「いいですよ、あと気になっていたんですけど、敬語に違和感がありますよ。同い年みたいだから敬語じゃなくていいですよ」
「そう?わかったわ。いつもは敬語なんて使わないから助かるわ。そっちも敬語じゃなくていいし、呼び捨てにしてくれていいから」
「わかった、俺も呼び捨てでいい、何かあったら連絡してくれ」
「わかったわ、遠慮なく連絡させてもらうから。それじゃあまたね」
「ああ、またな」
玲央達は宝箱から出たアイテムを買い取り場所に出し、鑑定を依頼してから自宅に帰るのであった。
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この小説は作者が仕事終わりに書いているため不定期更新になります。