4話 日常・1
「ただいま」
「おかえりなさい」
家に帰ったら母さんが出迎えてくれた。ここで俺の家族を紹介しよう。母 三藤佳奈 父 三藤孝宏 妹 三藤未央
ハスキー犬 ロア の4名+俺の5名で暮らしている。
「ハァハァ」
「いい子にしてたかロア」
「ワン!」
「母さん、未央は帰ってる?」
「まだ帰ってないわよ」
今年高校に入学した3歳年下の妹、未央は重度の迷宮好きである。そのため迷宮に行ったことやステータスについて教えてやろうと思ったんだがまだ帰ってきてなかったか。
「ただいま!あっ!お兄ちゃん帰ってる!」
「未央おかえり」
「ただいまお兄ちゃん!迷宮どうだった?ステータスは?スキルは?どんな装備買ったの?魔物倒した?レベル上がった?ねぇねぇ教えてよ!」
「わかったからとりあえず落ち着け!」
「はーい、、」
「夕ご飯の時に説明するから」
「わかった!お母さん!早く夕ご飯!」
「まだお父さん帰ってきてないでしょ、もう少し待ちなさい!」
「うう、お母さんに怒られた」
「今のはお前が悪い、とりあえず本当に落ち着け」
まぁ、こうなることはなんとなくわかっていたけど本当に迷宮が好きなんだな。
「いただきます」
「お兄ちゃんご飯の時間になったよ!迷宮のこと教えて!どんな感じだった?」
「そうだな、とりあえずスライムとホーンラビットは50匹くらい倒したぞ」
「え!そんな倒したの?普通ソロだと10匹ぐらいが限界だよ」
「そうなのか、スキルの組み合わせが良かったのかもな、補正スキルも出て、槍術スキルも出たぞ」
「おー!すごい!運がいいね!補正スキルは何?」
「AGIだな」
「当たりだね!そういえば、レベルアップしてAGIが上がった時動きずらかったりとか、動きすぎちゃうことあった?」
「ああ、結構動き辛くなったな」
「やっぱりなるんだね!身体能力がいきなり変わるから違和感が凄いらしいね、ちなみにDEXを上げると器用さが上がって違和感とかなくなるらしいよ!」
「そうなのか、それは重要な情報を教えてもらったな、ありがとう」
「いえいえ、まあその代わりにー?今日幾ら稼いだか教えて?」
「2万ぐらいだな、、、わかった、今度なんか奢ってやるから」
「お!わかってますね!お兄ちゃんありがとう!」
「はいはい、いいよ」
未央のマシンガントークが止まらず炸裂するが途中で父さんから話しかけられた。
「玲央、危険なことはわかっているが無茶はしてないんだろうな」
「してないよ」
「それならいいが無茶だけはするなよ、家族全員お前のことを心配してるんだからな」
「わかってるよ、無茶はしないようにするよ」
「ああ、お前の好きなことを止めたりしないがもし危険だと判断したら止めるからな」
「わかった」
心配してくれる家族のためにも怪我はしないようにしないとな。
「そういえばお兄ちゃん、後でステータスについて教えてあげようか?」
「いいのか?後で頼む」
「わかったよ、ご飯終わったら部屋まできてね」
そうと決まれば早めに食べちゃわないとな。
コンコンコン
「未央入ってもいいか?」
「いいよー」
「早速ステータスについて教えてくれ」
「ステータスにあるレベルって幾つで最大になるか知ってる?」
「いや、知らないな」
「まず無職はレベル10で最大だよ、無職が最大になるとステータスから転職が出来るよ。転職できる職は無職までに得たスキルや経験によって変わるよ!」
「そうなのか、とりあえずは無職から転職を目指した方がいい感じかな?」
「そうだね、大体みんな転職を目指すみたいだよ。次に種族の方はレベル50で最大だよ。最大になると進化出来て人間じゃなくなる場合もあるから真剣に選んだ方がいいよ!種族も条件によって増えて減ってがあるから、そこら辺はもう運だよね」
「まぁそうだな、わかった、ありがとう」
「他にも何か知りたい?」
「ああ、他には・・・」
未央に教えてもらった内容をまとめると、迷宮はおそらく100階なのではないかと言われてる。ネームドモンスターがいること、ユニークモンスターもいるから気をつけて、パーティは早めに組んだ方がいいよ!とのことだった。まあ知ってることもあったが迷宮100階ってのは知らなかったな、目標もなく迷宮探索を始めたが100階でも目指してみるか。
「ありがとうな、また何かあれば教えてくれ」
「わかった!何か有益な情報あったら伝えるね!」
「おう、頼む」
未央から聞きたいこと聞けたし早めに寝て朝一で迷宮に潜りますかね。
神様クエストを読んでいただきありがとうございます。
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この小説は作者が仕事終わりに書いているため不定期更新になります。