六話:幼馴染みと神様
遅くなり申し訳ございません。次話早く出せるようにします。
目が覚める、そこは元の世界だった。しかし今回はいつもと少し違う。それはあの神に初詣の時行った神社に行けと言われた事だ。しかし高校にも行かねばならない。帰りでいいか。
とりあえず準備をして行くか。
*
来た。ついに来たぞ。入学式以来だ。だが一応補習だからな。とりあえず教室に入る。すると来ていた少数の生徒からざわめきがおきる。そりゃあこないと思われてた人間が来たら皆驚くか…
すると先生に声をかけられた。
「鶴谷!やっと来たのか。もう来ないかと思ってたぞ。」
来ても留年は確定だけどな…一応頑張ってみようと来たけど…とりあえず席につくか…席につくと横の席のやつに声をかけられた。声のした方向をみると幼馴染みの晴斗だった。後ろも確認すると同じく幼馴染みの恵美だった。てか、こいつら成績悪かったけ?
「霊義亜、何でまた急に来たんだ?今まで何回も声かけたはずだろ?しかも留年は確定なのに。」
「ただ来たくなった。それだけだが?」
さすがに夢の事をそのまま話すのは頭がおかしいやつだと思われるよな…
「霊義亜君はどうして今まで来なかったの?」
「ただマイホームに引きこもっていただけなんだけど…それよりも恵美は補習を受けるぐらい成績悪かったか?」
「恵美もほとんど学校来てなかったからな。なんせ霊義亜が「それ以上はだめぇ!」」
俺がなんなんだ?
「まぁ心配のし過ぎで自分の体調を崩したんだ。」
「そんなに心配してくれたのか?なんかごめん。そうだ明日、久々に三人でどこかに出掛けない?」
「悪いけど俺はパスで。二人で楽しんでくれ。」
「そうか、恵美はどうする?」
「私は行く」
とりあえず明日は恵美と二人で出掛ける事に決まった。晴斗がいなくて残念だが明日は全力で恵美と楽しもう。
そんな事を話していると補習が始まった。だが内容は授業開始の初日から不登校なため全くといっていいほど理解出来なかった…なんなら中学の時の内容すら頭の中には残ってないしな…いや中1の時だけまともにいったからそのときのことは本当に少しだけ覚えてるな。うん、よく受験が受かったな。
しかし、因数分解ってなんだよ…二次関数ってなんだよ…二次方程式ってなんだよ…一次方程式とどう違うんだ?もしかしてこれは中学で習っていたのか?それよりも晴斗や恵美もわかってない気がする…とてもヤバくないですか?
*
なんとか補習は終わった。内容なんてほとんど分からなかった…これからはしっかり勉強しないと。まぁ遊ぶ時は遊ぶが…
はぁ…これから神社に行かないとな~。無宗教の俺になんで神と婚約なんてことになってんだよ…
いや、宗教に入っててもありえないか…まぁ夢だからな。きっと日頃の妄想が激し過ぎて夢にほ影響を及ぼした。うん、きっと夢だからな。…誰に言い訳してんだ?
*
またこの神社に来ることになるとは…ここで何をすればいいんだ?とりあえず御参りしとこう。
御参りをしていると声がした。
『家に帰ってみるといい』
きっとあの神からだ。てか神社にくる必要性を感じないのだが………………………………え?あれ?声?あの神の声だよね?まさかだけど事実なの?今までの全てが?そうだこれは幻聴だ。よし、家に帰ろうそうしよう。あと口調が変わってた気が…
*
何で?何で家の中に幼女がいるの?不法侵入か?きっと間違って入ったところに俺が帰って来ただけだろう。そう思ってるとこちらに気がついた幼女が声を発した。
「おお!ご主人様!」
は?ご主人様?まって余計に頭の中がこんがらがって来たぞ…
「そうだった。こちらに来て姿を表すのは初めてだったな。」
何か呟いてるのだが!?どんどん訳が分からなくなっていくんだけど!?てか、もしかしてだけどこの子が神様?
「あの…あなたは創造神ティルシア様ですか?」
「うん?…あっ。い、如何にも!だがティルシアは本当の名前ではない。我の本当の名は創造神レミアだ」
衝撃の事実を平然と言うとは…
「あの…創造神様は何の御用でここに?」
「それはお主に会って愛を育むためだ。」
は?いや、あの婚約者の称号って本当なのか!?それよりもあれは夢の話で会ってこれは…いや今は夢の中なのか?どうなんだ?それよりも愛を育むってなんだよ!ただの一方的な愛だろ!
「あの創造神様それだけですか?」
「まぁそうだな。そういえば既にこちらの世界の婚姻届?を出して来ているぞ。」
はぁ!?勝手に何してくれてんのこいつは…
「こちらの世界では我とお主は夫婦だ。もう一つの世界でも婚姻届というのを出しに行くぞ!あと世界の行き来は自分が行きたいとか今日は行かなくてもいいやって思いながら寝ると転移せずに同じ世界で目覚めるぞ」
まじすか…そんなに自由に世界を渡れるものなんすか…
「それじゃあ早く向こうの世界でも正式な夫婦となるために手続きをしにいくのだ!」
「つまり今すぐ向こうの世界に行きたいと思いながら寝ろと…」
「その通りだ。」
「はぁ、それじゃあ寝ます…」
そう神に告げ眠りに着いた。