二話:進歩
誤字や脱字があればご指摘ください。
街の中に入った。街は凄く賑わっていた。そして今、豪華な馬車の中にいる。この馬車の持ち主は、リリア・ルアディーさんという公爵様らしい。ルアディーさんには、この街に入るためにお金を貸してくれた。馬車での移動中にルアディーさんとの話が思った以上に弾み色々なことを聞いた。この世界?の通貨や移動中に見た獣人らしき人、街の中なのに武器を携帯している人達。いろんなことを聞いた。そしてルアディーさんが領地として任されているのがこの街らしい。
しかし、どうしてこうなった?夢のはずなのに凄いリアルなんだが…ちなみに街に入るために必要なお金は銅貨1枚だった。この世界の金銭は全ての国が統一らしい。ちなみに馬車に乗っているのはルアディーさんとの話が弾んだためもっと話がしたいということでお茶に誘われた。そして同意し現在に至る訳だ。
この人と話をしていると本当に楽しい。そんなことを思っているとルアディーさんに声をかけられた。
「レギアさんは、どうしてこの街に来たのですか?」
うん、どうやって答えよう。誤魔化すしかないのか?でも、ここ夢だしな。よく忘れそうになるけれど。まぁ一応誤魔化しておこう。
「少し旅がしてみたくて一人で自分の故郷からとびだして来たんですよ。ですが途中でお金が尽きてしまって…田舎から来たのでずいぶんと世間知らずでして」
「なるほど。だから色々と聞いてきたのですね?」
よし、なんとか誤魔化せた。それから雑談を続けていると屋敷に到着した。
ちなみに、この世界には街に入る時に冒険者ギルドに登録しているとお金はいらないらしい。ということでルアディーさんとの話が一段落したら冒険者ギルドに行くつもりだ。でも魔物を倒すほどの力があるとは思えないし武器も無いがどうすればいいのだろうか…
しかし、そのことを話すと武器なら余っているのんくれるとのことだった。それも、結構高価そうな剣を。流石は公爵家の当主だ。
頃合いをみてギルドに登録しに行くと伝え屋敷を出る。ギルドに向かっている最中にふと思ったことがある。俺って、まさかの迷子?いや、流石にそんなわけ…あるのか?やばい、どうしよう。困っていると声をかけてくれた人がいた。
「あの、キョロキョロとしていますけど…どうかしましたか?」
声がかけられたので反射的にふりかえる。見た目は金髪のロングヘアーだった。あと目の色が左右で違う。左目が青色で右目が緑だった。しかも超絶美少女。はっきり言ってルアディーさんよりも。それよりも今はこの人だけが頼りだ。
こんなところに神は救いの手をさしのべて下さるのか!神よありがとうございます!
『私は何もしていませんが?』
え?今、なんか幻聴が…あれだ、嬉しすぎてどうにかなったんだ。そう思いながら返事をする。
「あの、お恥ずかしいことではありますが、ギルドに登録しようと向かっている最中に道に迷ってしまって…ギルドは何処にあるかわかりますか?教えて下さると嬉しいのですが。」
「私も今から丁度向かうところでしたので良ければ一緒に行きませんか?」
「いいんですか?それじゃあ御一緒します。」
「それじゃあ行きましょうか。その前に自己紹介を。私の名前はシャルリアといいます。」
名字は言わなくても言いかな?
「僕の名前は霊義亜と言います。」
「レギアさんですね?よろしくお願いします。そういえばギルドに登録をするのでしたよね?ならばパーティを一緒に組んでくれませんか?」
マジで?そのお誘いは凄く嬉しいのだが…てか、シャルティアさんギルドに登録してたのか…
「え?シャルティアさんもギルドに登録してたんですか?」
「登録していますよ?ですからお願いしました。あとよければ、シャルと呼んでいただけませんか?」
「わ…わかりました。シャルさん、僕としては嬉しいのですが…足をひっぱってしまうかもしれませんよ?それでも良ければこちらからお願いしたいぐらいです。」
「別にそれぐらい構いませんよ?今まではずっとソロでしていましたし。それにBランクのソロなんてパーティー組んでるよりも相当強いですよ?」
そ…そんなに強いのか…俺の中でのイメージが…まぁ可愛いからいいけど…
「そうなんですか?でしたら是非お願いします!」
「こちらこそこれからお願いしますね。あとパートナーになるのでシャルさんではなくシャルでお願いしますね。あと敬語もやめて下さいね?」
「は…はい分かりました。シャルさ…シャルこれからよろしくね。」
「はい!よろしくお願いしますね!」
そんなことを話しながら歩いているとギルドについた。ギルドの中はどんな感じだろう?
内心ワクワクしながら扉を開け、シャルと一緒に中に入る。中は以外に…というか凄く綺麗だった。しかし冒険者達は厳つい人が多かった。内装はなんか予想と違った…まぁ夢だからね!仕方ないよね!うん、そうしよう。そう自分で納得しながら受付に行く。
それより、他の人がなんかずっとこっちをみている気がするのだけど…なんで?やっぱりシャルが美少女過ぎるせいかな?
そんなことを思いつつ受付嬢に話しかける。
「あの、冒険者ギルドに登録をしたいんですが。」
「冒険者登録ですね?でしたらこちらの魔水晶に手をおいて下さい。この魔水晶が貴方の能力を測定致しますので。」
「こうですか?」
言われるままに手をおいた。しかし、これで能力がわかるのか…魔法すげー。そう思っていたら測定が終わったらしい。けど何故か受付嬢は絶句している。なんでだ?そんなに能力がゴミ以下だったか?まぁ、話しをきいてみよう。
「あの、僕の能力はどうなんでしょうか?」
「………」
返事がない…ただの屍のようだ……じゃなくて!!
「あの!能力はどうでしたか!」
「…?あ、す…すみません少し気を失っておりました。」
「それで僕の能力は?」
「こちらが結果です。」
名前 鶴谷霊義亜
レベル1 男性
年齢 16
体力 5000
腕力 1500
魔力 3000
俊敏 2000
物理耐性 2000
魔法耐性 2000
状態異常耐性 測定不能?
加護 創造神アルティシの加護
え?何これ?体力とかの基準はわからないけれども最後の創造神様の加護がついていること自体がヤバイ気がするのだけども!?
『私の手違いで既にチート能力を与えてしまっていました。貴方の心を見定めると言いつつ…こちらのミスなのでその力は是非役立てて下さい。』
また幻聴だ…いや、幻聴…なのか?いや、まぁ、夢だしな、こんぐらいは別に大丈夫だよね?てかこの能力値は普通なのか?きいてみよう…
「あの…僕の能力値って、どうなんですか?」
「安心して下さい。ギルドは登録している冒険者の情報等は決して外部には漏らさないようにしておりますので。」
あ、うん、察した。これは異常なんだね。どうしよう…何か疲れたんだけど…とりあえず登録して屋敷に帰って寝させてもらおう。そうしよう。うん、それがいい。
「あの、とりあえず登録を…」
「分かりました…こちらがギルドカードです。紛失した場合は銀貨三枚で再発行いたしますので。その他諸注意はこのギルドカードで確認できます。なのでそちらも確認しておいて下さい」
「分かりました。ありがとうございます。」
「どうですか?登録は終わりましたか?」
はっきり言おうさっきまでシャルのことを忘れていた…まぁ、能力が…あれだから…仕方ないよね?とりあえず返事はしっかりとしておこう
「無事?に登録は終わりましたよ。でも、物凄く疲れましたが…」
「大丈夫ですか?家まで送りましょうか?」
「いや、大丈夫です。あ、でもまた道に迷うのは嫌なのでやっぱり道案内して下さい。」
「いいですよ。どの辺りのの宿ですか?」
「いや、宿じゃなくてルアディー公爵の屋敷なんですけれども。」
「え?リリアのところに泊まっているのですか?」
「はい、少しお世話になりまして。行く宛もないので。」
「分かりました。それではすぐにおくりますね。」
そういった直後シャルが俺の手をとり凄まじい勢いで走り出した。てか速すぎない!?あっという間に屋敷についたんだけど!?
シャルとは屋敷の前で別れた。屋敷の中に入りとりあえずルアディーさんに登録は出来たとだけ伝え寝ることにした。あれ?なんで夢の中なのに疲れるんだ?そう思いつつ用意された部屋に入ると色々なものが設備されていた。ベッドまでもある。
とりあえずベッドに入り『夢の中で眠る』などという意味のわからないことを自分の意思でしたことを不思議に思う。そんなことをおもいつつ夢だと思っている異世界での睡眠をとる。
目が覚めた。だがそこは元の世界で自分の家の布団に入っていた。ベッドではなく。
「やっぱり夢だったか…」
と、一人呟く。だがその夢は物凄くリアルだったし疲労も感じた。しかし、不思議なことに戸惑いながら一つのことを決意する…それは今までいかなかった高校に行くとのこと。今日は1月2日。学校に来て授業を受けたい人(補習)はきてもいいことになっている。つまり、今日から高校に通うとのことだった。
通貨の種類
銅貨百枚=銀貨一枚
銀貨十枚=金貨一枚
金貨十枚=白金貨一枚
白金貨十枚=王金貨一枚
となります。
爵位は次回の後書きに書かせていただきます。
これからもこの小説を書くことを頑張って行きたいと思います。
※ギルドカードのランクを色からアルファベットに変更しました