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第5話 決闘と復讐という言葉

どーもミソ3です。

最近読んだ小説の前書きで、良いのがあったので真似して見ます!


〜5話に登場するキャラと国〜

・シダ…この物語の主人公で、モノボルゥー王国の第2部隊参謀長を務める男(D隊指揮官)

・クリスパード…シダの親友にして、モノボルゥー王国第2部隊隊長の赤髪の男(A隊指揮官)

・レンス…リヴェリー残党のリーダー


【リヴェリー】モノボルゥー王国が1年前に攻めた、陸続きでモノボルゥー王国の北西側に位置する国

【モノボルゥー王国】オリバムを国王とする世界最大の侵略国家



あなたは、立場は違えど、自分と同じ想いを持って生きる人と出会い、その人と殺し合わなければならなくなったら、どう思うだろうか・・・


 クリスが最終決戦を始めようとしているころ、城外ではシダが何かをしようとしていた。


「少し遅いな…ちょっと中の様子見てくる。敵が来たらすぐこのピストルを発砲して知らせてくれ!」


「了解です!」




 シダがクリス達の帰りが遅いことを理由に王城へと入って行った。そして、入ってすぐに右に曲がって走って行った。


「お待たせ〜」


 シダは西側階段の裏にある隠し部屋に入ると、山積みになった木箱をどかし、一番奥に埋まっていた鉄の箱を取り出しながらそう言った。


「さて、さっさと詰めて持って帰らねぇと」


 そして巨大な風呂敷を広げ鉄の箱から取り出した2種類のものと、木箱から適当に財宝を取り出して風呂敷に詰めた。


「うぉ、重たい…まぁバレないようにするためにも仕方ないか」


 ぶつくさ言いながら、シダは風呂敷を肩にかつぎ、スタスタと駆け足で部下の待つ城外へと戻った。




「参謀長おかえりなさい。早かったですね」


「ただいま。あぁクリスのとこ行く前にいいもん見つけたからそれ持って帰って来たよ」


「随分持ってきましたね。財宝が見えてますよ」


 帰ってきたシダに声をかける兵士。シダは適当にごまかしながら帰ってきた。


(にしても本当にちょっと遅いな…大丈夫かよ?クリス・・・)


 自分の仕事を終えたシダは、心の中で少し心配していた。




 そのころクリスは、レンスとの一対一の決闘が始まっていた。レンスは刀使いだ。腰に二本の刀をつけている。一方クリスはファイターだ。両手に[ナックル]と呼ばれる金属で武装されたグローブをつけている。。決着は早かった。


 1撃目、レンスの振り下ろした刀をクリスは左に避けかわした。2撃目、レンスは振り下ろした刀を斜め上にクリスに向かって切り上げたが、それを予想していたクリスは、振り上げられた刀をアッパーで下から殴り飛ばし、そのまま溝うちに強烈なパンチを一撃入れた。



 ドサッ・・・


「ありがとう。これで悔いなく…死ねる」


「お前は立派なリーダーだ。来世で逢えたなら、今度は味方でありたいな・・・」


 決闘に敗れ、倒れるレンス。敵のわがままに付き合ってくれたことに、泣きながらお礼を言った。

 クリスは手加減はしなかった。レンスも力量の差はわかっていただろうが、それでも自分の信念に基づき挑んで来たのだ。手加減なんてしたら失礼だろう。



 クリスはレンスの生き様に賞賛を送り、一歩下がった。レンスは一つ深呼吸をすると、自分の刀で切腹し、そのままクリスにとどめをさしてもらった。


「レンスさーーーん!!」


「リーダー!!」


 レンスの死を目の当たりにし、レンスの仲間達はその場で泣き崩れた。そして少し間が空き、クリス達に拘束され、城外へと連行された。




「お?隊長さん遅かったねぇ。なんかあったの?」


「あぁ。ちょっとな・・・」


「そっか」


 やっと戻って来たクリスを見て安心したシダは、いつものテンションで声をかけたが、クリスの様子がいつもと違ったので、そっとしておくことにした。


「これより、捕らえた残党を牢に送った後、一旦基地で一晩過ごしてから、改めて翌日の朝6時に基地を出発し、モノボルゥーに帰還する」


 クリスは少し暗い表情をしていたが、切り替えて全兵に今後の動きを連絡した。




 捕らえた残党を牢に送り、各部隊の指揮官から一通りの報告を受け終え、部屋でゆっくりしていたクリスのところに、シダがそろっと現れた。


「今日の残党狩りで…っていうか主に最上階でなんかあったんだろ?何があったんだ?」


「相変わらず勘が鋭いな。敵のリーダーの言葉がちょっとな」





「復讐…だろ?」



「なんでわかるんだよ。あぁそうさ。復讐のための1年だったけど、楽しかった。ありがとうって仲間に言ってた」


 先程は周りに人がたくさんいたから引いたが、今は2人しか部屋にいないので、シダはグイグイいった。クリスは頭を掻きながら答えた。


「なるほど。それは俺たちにはちょっと辛いって言うか、他人事とは思えない言葉だな」


「おかげで受けなくてもいい決闘受けちまったよ」


 2人ともいつもの感じとは違い、暗い雰囲気で話をしていた。



「ま、俺の方はそんな感じだ。で?お前はどうだったんだよ?」


「ん?もー完璧よ!目的のものはしっかり回収したぜ!やっぱ天才って俺のためにある言葉だよな!」


「天才は自分で天才って言わねぇんだよ!」


 少し暗かった2人だが、シダがいつも通りボケ始め、やっといつもの雰囲気を取り戻した感じになった。

 その後も2人は楽しげに少しの間話をしていたが、シダはすぐに自室に戻り、疲れた体を癒すために深い眠りについた。





 翌日、午前6時。


「皆、昨日は残党処理ご苦労だった。だが任務とは報告するまで達成したとは言わない。帰り道も気を抜かないように!!」


「「「「「はっ!!!」」」」」


「では出発!!」


 クリスは全兵に声をかけて、出発の合図を出した。

 帰り道は急ぎではないので、行きよりゆっくり目に帰る予定だ。





「1441,1442,1443,1444,1445・・・」


 リヴェリー出発から8日後の午後8時。モノボルゥー王国王城前。第1部隊突撃隊長のオンラッシュが、猛烈に筋トレをしていた。


「1497,1498,1499…1500!!ふぅ〜今日もやりきったぜ〜ぇ…ん?」


 筋トレをやり終えたオンラッシュに、少女が何か話しかけている。が声が小さくて聞こえない。


「嬢ちゃんどうした?まさか、この俺様の筋肉の偵察を…ってあれ?」


 腰に両手を当てながら、一回後ろに仰け反った後、バッ!と決めポーズを取ろうと思ったが、そこに少女はいなかった。

 そして先ほど少女がいた方向の奥から馬に乗った鎮圧部隊が見えてきた。


「参謀長。その風呂敷に何隠してるんすか?」


「ん?これはもう1人の俺だ。体が疲れたら体の入れ替えをするんだ」


「行き持ってなかったじゃないすか。しかも、宝が若干見えてますよ」


「あら?バレちゃったか。ボスへの手土産さ!」


 シダと兵士が楽しげに話をする中、ようやく鎮圧部隊はモノボルゥーに帰還した。


「ご苦労様です!」


 王城に入ろうとするクリスに、オンラッシュが頭を下げて挨拶をした。クリスはオンラッシュを見て、1回頷くとそのままそこを通り過ぎた。

 もちろんシダも同じ道を通るので、オンラッシュと会ったのだが・・・


「よっオンラッシュ!ただいま」


「けっ、さっさと行きやがれアホ野郎」


 オンラッシュは同じくらいの地位にいるのに、ボスに気に入られているシダが気に入らないらしい。まぁシダは気にしていないみたいだが。


 その後、クリスとシダはボスのいる王室へと、今回の戦いの報告をしに行った。

はい。5話終了でございます。


前書きと言い、どーでしたか?

いろんな想いのぶつかり合いを描くのがこの作品なので今回は結構力を入れて書いたつもりです。

次回も頑張りますね!

では〜( ̄▽ ̄)

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