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第4話 突入

どーも皆さん。おはこんばんはです!ミソ3と申します。

さてさて今回の見所は、全部です!(笑)

いやだってこの話は書いてて面白かったんですよん。(笑)強いて言うなら伏線1つ貼ってるので探してみてね!分かりやすいけども

ではスタート!


〜4話に登場するキャラと国〜

・シダ…この物語の主人公で、モノボルゥー王国の第2部隊参謀長を務める男(D隊指揮官)

・クリスパード…シダの親友にして、モノボルゥー王国第2部隊隊長の赤髪の男(A隊指揮官)

・アソート…第2部隊の幹部(B隊指揮官)

・アド…第2部隊の新幹部候補(C隊指揮官)

・レンス…リヴェリー残党のリーダー


【リヴェリー】モノボルゥー王国が1年前に攻めた、陸続きでモノボルゥー王国の北西側に位置する国

「突入まであと5秒…3、2、1、突入!!!」


 ダダダダダダダ・・・


 クリスのカウントダウンが終わると、突入の合図とともにA隊とB隊が、一斉に正門から突入し、A隊はそのまま中央の階段を駆け上がった。B隊は突入後すぐに左に曲がり、東側階段を目指した。

 クリス率いるA隊による急な勢いの良い突入に、残党たちは驚きながらも、敵襲の鐘を鳴らし陣形を整え始めた。


 一方その頃裏門に着いていたC隊は突入の合図である、敵が鳴らす鐘の音を待っていた。


「いいかー!俺たちは敵が隊長たちの突入に気づき、敵襲の鐘を鳴らした瞬間に突入を開始する!いつでも突入できるように準備しておくように!」


「「「はっ!!」」」


 C隊の指揮を執るアドが、隊員に突入のタイミングを確認し、武器を構え、鐘の音を待った。


 カラーーン!カラーーン!カラーーン!


 大きな敵襲の鐘の音とともに、C隊が一斉に裏門から突入を開始する。作戦は順調のようだ。


 作戦が順調に進む中、B隊は逃げ道を作るために東側階段に現れた残党と闘っていた。


「くぅらえぇぇぇーーー!!!」


「「「「ぐわぁぁぁぁ!!」」」」


 B隊を指揮する第2部隊突撃隊長のアソートは、持ち前の突進力を活かして、相棒のランスで敵の群れに風穴を開けた。ダメージを食らった敵の傷口からは、オレンジ色の煙が上がっていた。


「今だ! 進めぇー!」


「「「うぉぉぉぉーー!!!」」」


 B隊の兵士たちは、突撃を成功させ勇ましく階段の真ん中を歩くアソートを、両脇から追い越して階段を走って登った。


「ここまで順調だな!」


「あぁ。敵の数も聞いてた通りの数だし・・・シダ参謀長はやっぱ天才だな」


「だな。俺は作戦会議の時の自作王城図に驚いたよ。1年前攻めた記憶を元にって・・・そーゆうレベルじゃない精密度だったよな」


 B隊の兵士たちは、シダの考えた作戦をこれ以上ないくらい賞賛しつつ、敵を倒しながら最上階の中央エリアを目指した。


「ファーークション!! ・・・?? 風邪かな」


「参謀長! 城の外部を徘徊していた敵全員を捕獲しました」


「うし! よくやった」(D隊の仕事は終わったぜ。あとは頼むぞ。クリス・・・)


 噂をされ、くしゃみをするシダ。自分の仕事を終え、王城の最上部を見つめながら、中で戦っているクリスに想いを託す。


 おちゃらけ親友が、そんな真剣に自分の心配をしていることなど考えもしないクリスは、その天才とも呼べる戦闘センスで敵を圧倒し、順調に階段を上っていた。


「もう一息だ! A隊! 気合を入れていくぞー!」


「「「「おおぉぉぉぉぉ!!!!」」」」


 クリスの掛け声で一層勢いの増すA隊に敵の兵士達は浮き足立っていた。



「レンスさん! 東側階段はやり手のランス使いがいて突破は厳しそうです!」


「くっ、中央部隊も頑張ってはいるが…あまり長くは持たないかもしれないな・・・」


 残党の連絡係が東側階段の状況を、リーダーのレンスに報告すると、レンスは中央部隊の状況を見て苦い顔をしながら言葉をこぼした。


「リーダー! 裏門の方からも敵が・・・もー持ちません」


「ここまでか・・・」 (すまん父さん。僕じゃ父さんの無念は晴らせなかったよ)


 裏門に続く階段から連絡にきた兵士が限界を告げると、レンスは諦めたように両ひじを膝の上に立て、頭を抱えてモノボルゥー王国との戦争で死んだであろう父に向かい謝罪した。


「観念しろ!」


「ようやく最上階か・・・あれがリーダーだな? 流石に他のやつよりかは風格あるぜ」


「我々はリヴェリー残党の鎮圧部隊だ。貴様らの殺戮が目的ではない。大人しく投降してくれたら危害は加えない。まぁケジメとしてリーダーはそうはいかないのだが・・・」


 最初に裏門から突入したC隊とその指揮官のアドが最上階まで上り詰め、アドが威嚇する。

 東側階段から上がってきたB隊とその指揮官のアソートは呑気に歩きながら最上階に現れた。

 そして、A隊と指揮官のクリスは堂々と中央階段から姿を見せて、最上階にいる23名の残党に声をかけた。


「ふざけんな! 仲間1人売って助かれってか!」


「「「「そぉだそぉだ!!」」」」


「待てみんな」


 残党メンバーの1人がクリスの提案に猛烈反対すると、周りのメンバーもそれに便乗し、騒ぎ立てる。リーダーのレンスは、立ち上がりながらメンバーを静めた。そして振り返ると悲しそうな顔をした。


「みんな、今まで俺の呼びかけに応じて、ここまで協力してくれてありがとう。みんなと過ごした1年は・・・復讐のための一年だったけど、それでも、楽しかったよ・・・」


 レンスは少しうるめになりながらもメンバーにお礼を言い切った。そして、決意の表情と共にもう一度こちらを向いた。


「すまない。時間を取らせた。僕がリーダーのレンスだ。大人しく投降しろと言ったな。・・・わかった。その通りにさせよう。だから仲間達は助けてやってくれ」


「そんな、ダメっすよリーダー!」


 レンスは一つ謝罪をすると、その場に立ったまま提案になる意思を告げた。当然仲間は反対した。するとレンスは、後ろに振り返り1回ニコッと笑うと、もう一度クリスの方に向き直した。


「わかった。先ほども言ったが、もともと我々に殺戮の意思はない。約束を守ろう」


「ありがとう。それと、身勝手だがもう一つだけ頼みを聞いてくれ・・・」


 クリスの言葉に安心の表情を見せたレンスは、お礼と共に、手を強く握りしめながら続けた。


「こういう時、大人しく首を差し出すのがかっこいいのかもしれないが、僕は諦めるのが嫌いなんだ。最後までみっともなくあがきたい。だがその俺の身勝手にみんなを巻き込むわけにはいかないから・・・僕と、一騎打ちの決闘をしてくれ!」


「・・・いいだろう。その決闘、俺が受けよう」


 クリスは、レンスの頼みを聞き決闘をすることを決意した。敵の願いなど聞く必要がないのになぜ決闘なんて受けたのだろう。という顔でみんながクリスを見る中、クリスは何か特別な思いがあるような表情をし、愛用のグローブと共に拳をを構えた。


 2人が8メートルほど離れて対面する中、そこには呼吸の音すら響くほどの静寂な空間が広がっていた。


 ・・・今、2人のリーダーの決闘が始まる。

いかがだったでしょうか?

迅速な攻略でしたね!そして敵の大将の実力はいかに・・・次回をお楽しみに!

ではでは〜( ̄▽ ̄)

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