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第3話 アホな仮面の裏の顔

おはこんばんはー!ミソ3です〜。

今のところ順調に書き進んでおります。


さて、今回の見所は・・・タイトルにもある通り、シダくんの有能さ、優しさにスポットを当てています。

影で支える人ってカッコいいですよね!


それでは3話スタートです!


〜3話に登場するキャラと国〜

・シダ…この物語の主人公で、モノボルゥー王国第2部隊参謀長を務める男

・クリスパード…シダの親友にして、モノボルゥー王国第2部隊隊長の赤髪の男


【リヴェリー】モノボルゥー王国が1年前に攻めた、陸続きでモノボルゥー王国の北西側に位置する国

「ただいまから明日の午後6時まで、突撃前の休憩および準備時間とする。明日の午後6時にここを出発する。ここからは徒歩でリヴェリー王城に各部隊に分かれて移動してもらう。しっかりと休むように」


 クリスが部隊の全兵士にそう告げると、疲れ切った体を少しでも回復させようと、兵士達は次々と基地の中に入り休憩を始めた。


「隊長さんお疲れぃ!」


 ベシン!


「ったくお前は元気だなぁ」


「いやいや。どう見ても疲労困憊元気溌剌でしょ!」


「・・・どっちだよ」


 指示を出し終え、ふぅ、という風に一息つくクリスに、シダがちょっかいをかけにきた。クリスは、訳のわからないことを言っているシダを見ながら、こんな奴が頭いいんだよなぁ。と思っていた。


「さ、俺たちも休もうぜ!」


 シダはそう言いながら、少し強引にクリスと共に基地へと入っていった。そして、クリスと別れた後


「さてと、仕事の少ない俺がなんとかしとかないとな」


 シダはそう呟きながら、もう一度基地の外へ出て行った。

  ・

  ・

  ・

 その日の午後6時。クリスは何かに頬を叩かれて飛び起きた。


「おはよ!よく眠れましたかな?そろそろ晩飯の時間だぜ」


「シダか。サンキュー、起こしてくれて。隊長が隊員より遅く起きるわけにはいかないからな。…ってなんだその手!」


 クリスは、ビンタで起こしてくれたシダにお礼を言うと、血の付いた手を見て驚いた。


「あぁこれな。ちょっと俺の部屋に来てくれ。少し話がある」


 そう言うと、シダはクリスを自分に割り当てられている部屋に案内した。隊員全員に1つずつ部屋があるわけではない。隊長、参謀長、それに今回で言えば、部隊の指揮を執るアソートやアドの4人には、1つ部屋が与えられる。他の兵士は、いくつかある大広間で仮眠を取っている。


「「「「んん…ん……んんん!」」」」


「これは…もしかして敵の偵察隊か?」


「あぁ。ここに来てすぐに気づいたわけじゃないが、なんか視線を感じたから挨拶してやったわけよ」


 口に布を咥えさせ喋れなくし、手足をロープで拘束された4人の敵の偵察隊がシダの部屋にいた。クリスはそれを見て少し驚いた様子を見せた。先程シダがもう一度外に出た理由はこれだ。


「なぜ俺に教えてくれなかった⁈」


「そりゃあ、作戦の要の中央部隊の指揮官に少しでも休んでもらうためさ。俺は外で待ってるだけだからな!」


 クリスがなぜ自分に報告しなかったのかを聞くと、シダはクリスと自分の負担を考え、今回仕事の少ない自分がやるのが最善だと判断したことを伝えた。


(さっきあんなアホみたいなことを言ってたのは、敵に気づいていることを察知されないためだったのか?・・・なんにせよ、こういう時コイツはすごく頼りになる)


「それで?その手の血はなんだ?」


 クリスは心の中でそう思いつつ、シダの手に付いた血について聞いた。


「これはまぁ…あんまりやりたくはなかったんだが、敵の情報を得るために少しだけ拷問をしたんだ」


「自称民の守り神の名が泣くぜ」


 自称民の守り神のシダが理由を答えながら捕らえた偵察隊に近づくと、偵察隊はそれはもう怯えていた。クリスは思わずツッコミを入れてしまった。


「返す言葉がみつからねぇよ。でも情報は手に入った。これでこっちの被害も少しは減るかもしれない」


「聞かせてくれ」


 シダは、ツッコミに返す言葉が見つからず困りつつも、情報を掴んだことを伝えた。クリスも気になっているようだ。


「まず、敵の総数は600。中央階段付近に300人、攻め込まれた際に東川階段の道を作りに行く部隊が200人、裏門から続く階段には50人程度の残党がいるらしい」


「残りの50人はどこにいるんだ?」


「最上階中央エリアにリーダーを含めて23人、残りは城の外の見張りとかだそうだ。西側階段は予想通り壊れたままだそうだ」


 シダが敵の総数と、書く場所に配置されている敵の数を伝える。それと、どうやら西側階段の件も解決したようだ。


「予想より東側階段に配置されている数が多い。裏門の方は逆に予想より少ないからそっちから数名移動させるつもりだ」


「そうか。了解した。良かったな!西側階段が治ってなくて。これでアレも取りに行ける」


「あぁ。チャンスを見つけて必ず回収するよ」


 その情報を踏まえ、シダは若干の作戦変更をクリスに伝えるとクリスは了解した。そしてシダは、なにかを取りに行くような会話をした。忘れ物かな?


「で?コイツらどーするんだ?」


「んー…恨み持たれて暗殺なんてたくらまれたら怖くて夜も眠れないからな。流石に殺すのは可哀想だし、牢屋にでも入れとくか」


「これからもっと残酷な殺し合いが待ってるんだがな・・・」


「両者とも被害が最小限に止まるように速やかに作戦を完了しよう。けじめ上リーダーは殺さなきゃまずいが、他はなるべく殺さず牢に入れたいな」


 敵の偵察部隊の4人のをどうするのかをクリスが聞くと、シダは少し困りながら答えた。

 それに対してクリスが暗い顔で答えると、シダも少し辛そうな顔をしながらなるべく人が死なないことを願った。


「んじゃまぁとりあえず晩飯に行きましょうか!もー腹減ってよ」


「今日のメニューはなんだ?」


 シダが動き出しながらクリスを食事に誘うと、クリスは少し楽しげに今日のメニューを聞いてきた。


「みんな大好きカレーです!」


 シダは、自分が作ったわけでもないのに自信たっぷりそう答えると、少し駆け足で食事の場へと向かった。


 食事を終えた後、リヴェリーにあるモノボルゥー王国が所有する監獄に偵察部隊の4人を連れて行き、そのあとはすぐに自室に帰って眠りについた。


 翌日、午後5時半。兵士たちが出発の準備を始める。そしていよいよ出発のとき


「これより、リヴェリーの残党の鎮圧作戦を開始する!移動の疲れもあるだろうが、ここからが本番だ!全員気を引き締めていくように!」


「「「「「はっ!!!」」」」」


「それでは、作戦開始!!!」


 クリスの掛け声とともに、各部隊が一斉に動き出した。A,B,D隊は正門に向かい同じ道を行く。C隊は別ルートで裏門に向かう。

 午後7時、移動が完了し、いよいよ突入の時が来た。


ついに次回で、戦いが始まります!

大人になったシダくんはどんな戦闘を見せてくれるのか?!でも、今回はシダくん役割薄いからな・・・おそらく今回の残党狩りはクリスメインになる・・・?

まぁなんだかんだでストーリーは進んで行くのです!

ではまた〜( ̄▽ ̄)

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