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第2話 竜馬と過去と大移動

3回目の投稿です。

最後まで見てくれるととても嬉しいです!とても。

前書きって何書いたらいいかまだよくわかんないので、一番見て欲しいところを一つだけ。

前回話でもありましたが、ちょくちょく豆知識的なの入れてます。今回は馬の豆知識です。是非「そーなんだー!」と思って見て見てください!では!始まります。


〜2話に登場するキャラと国〜

・シダ…この物語の主人公で、モノボルゥー王国第2部隊の参謀長を務める男

・クリスパード…シダの親友にして、モノボルゥー王国第2部隊隊長の赤髪の男


【リヴェリー】モノボルゥー王国が1年前に攻めた、陸続きで、モノボルゥー王国の北西側に位置する国

 翌る日、まだ日の登らない早朝、午前4時。第2部隊からクリス、アソート、アド、シダにより選ばれた2000人の兵士が、モノボルゥー王国王城前に集まっていた。


「これよりリヴェリーに向かい出発する! 行くぞー!」


「「「「「おぉぉぉぉーーー!!!!」」」」」


 隊長の掛け声に続いて、2000人の兵士達が一斉に声をあげた。


 この世界には機械による移動手段がない。故に陸上の移動は[竜馬]という馬と竜の間のような生き物に乗ってする。


 もちろんこの世界にも馬は存在するのだが、馬での移動には苦労が多い。例えば、馬自体が食料と水を大量に必要とすること。手入れが大変なことなどなど。一番大変なのは、しっかりと、言うことを聞かせるために飼いならすことだ。


 しかし、竜馬ならば手入れ以外ほとんどの面倒を取り払うことができる。竜馬はいわば、『オオカミから犬へ』のように進化した生き物で、オオカミが人と共存するために犬に進化したように、竜馬も人に必要とされるように進化した。なので人間にもともと慣れていて、そのおかげで飼いならすのが非常に楽なのだ。


 さらに移動に特化した性質を持つことから、馬の3倍の速度で2倍の距離を移動することができる。馬での移動は1日中走っても150キロが限界だが、竜馬ならばゆっくり移動しても500キロの移動が可能になる。その上、食料・水も1/10で済む、とても人間にとって便利な生き物なのだ。

 ちなみに海上の移動は船だ。


 A隊〜D隊まで2列で綺麗に並び、隊長のクリスを先頭に出発した。リヴェリーには1週間かけて移動する。

  ・

  ・

  ・

 初日、午後7時。普通に暮らしていれば、そろそろ仕事を終えて家に帰り始める頃だろう。

 鎮圧部隊は順調にリヴェリーに向かい進んでいた。


「お? かわいいお嬢ちゃんだねぇ。こんな遅くにどうしたんだい?」


「・・・」


「大丈夫かい? ・・・ん? あれは王国軍第2部隊隊長クリスパード様、それに参謀長のシダ様まで」


 この地域の統治者が夜の見回りをしていると、少女が道に立っていた。声をかけるが返事がない。もう一度声をかけようとしたところに、リヴェリーに移動中のクリス達が通りかかった。

 統治者はクリス達に気付くと、土下座をし、通り過ぎるのを待った。


「一体どこに向かったんだろうか・・・おっと、それでお嬢ちゃんはどこから・・・あれ?」


 クリス達が通り過ぎたのを確認し、行き先が気になりつつも、迷子と思われる少女を助けなければと話しかけようとした。しかしそこに少女の姿はなかった。

  ・

  ・

  ・

 4日目、午前6時。ちょうど予定の半分の日数が経った頃、クリス達は予定より少し早く中間ポイントを通過していた。


「そろそろ半分ってところか」


「ここから少し山道ですよね。やっぱ国から国への移動は大変ですね」


 シダがやっと半分か。というふうに呟くと、隣の兵士がこの先の道を調べていたらしく、少し弱音を吐いた。


「そういえば1年前にリヴェリーを攻めた時はどんな感じだったんですか?」


「ん? そうだなぁ。こちらがドバーン! と仕掛けて、向こうがガキーンと守ってきたが、俺たちはその上からグギョンッ! とねじ伏せたという感じだ!」


「いや、全然わかんないっす」


 シダの隣を歩く後輩兵士が会話を尖らすまいと、気を使って投げた話題に、シダは擬音語満載で答えた。が、やはりというかなんというか、全く理解されなかった。反応に困る兵士。


「・・・あれは、俺とクリスが昇格して初めての戦争だった。おかげで少し調子が狂っちまってな。あれだ。プレッシャーを感じちまってたわけよ」


「隊長や参謀長にもそんなことってあるんですね」


 今度は真面目に答え始めたシダ。空を見ながら、ほろ苦い青春時代を語るように話す。後輩兵士は、優秀な2人の姿しか知らないため、とても意外と言う顔をしていた。


「作戦会議の時にも言ったが、敵陣での戦争は不利な場面が多かった。あの時は第2部隊の全兵士に加えて、第1部隊隊長のアブズさんが自分の部隊の1/3の兵士も一緒に連れて戦ってくれてな、それがなかったら負けていたかもしれない」


「第一部隊隊長のアブズさんですか・・・あの人はどんな戦い方をする人なんですか?」


 シダは自分の辛い過去を、後輩のために笑顔で話していた。後輩兵士はどうやらアブズという人物が気になるようだ。


「[黙示録の獣]っていう二つ名を持つ、でっかい太刀使いだよ。使ってるところは1回だけ見たことあるけど、妖刀みたいに紫に光っていたな・・・そういえばあれはなんだったんだろうか・・・」


「あ、[黙示録の獣]って名前聞いたことあります。すごい人なのにあんまりよく聞く名前じゃないですよね」


 シダはアブズについて説明していたが、途中から独り言のように昔の記憶を喋っていた。後輩兵士はアブズが隊長なのにそこまで有名でないことに疑問を抱いた。


「最近・・・っていうか、新国家の第一部隊隊長としてはまだあんまり仕事してないからなー・・・まぁそんなわけでだ! 俺もクリスも今回の作戦は気合MAXってわけよ!」


「自分も最善を尽くします!!」


 シダもアブズについてはあまりよく知らないようだ。最後に自分とクリスの気合を伝えると、後輩兵士は負けじと気合よく返事をした。

 そして、リヴェリーまでの道のりで最もきつい山道に突入した。

  ・

  ・

  ・

 6日目、午前10時。山道を超え、もう少しでリヴェリーの入り口が見えてくるといったところで、鎮圧部隊は少し長めの休憩に入った。いかに竜馬の移動が馬より楽だとはいえ、兵士達も少しづつ疲労が見えているようだった。


「ここで無理はするなよ! 目的は残党の鎮圧であり、移動ではないからな!」


「リヴェリーにある我が部隊の基地まであと15時間ほどの移動で着く。この休憩が終わったら長い休憩はもう取らない。しっかり休んでおくように」


 クリスが疲労を見せる兵士に声をかけると、続いてシダも残り予想時間と休憩の予定を伝えた。

 2時間後、鎮圧部隊は昼食を終え、その場を出発した。

 そして7日目の正午。順調に移動が完了し、リヴェリーに設置していた第2部隊の基地へと到着した。

ブックマーク。それは作者と読者をつなぐ一本の架け橋。さぁ! あなたもブックマークしよう!


いや〜、2話が終わりましたね!

知り合いに状況が分かりにくいと注意されました。(泣)やっぱ地の文って難しいですね。

いろんな小説読んで勉強します。

先に確認で読んでもらった人からは、「あの少女が気になる」と言われました。同じこと思った方!大いに気にしといてください。(笑)

ではまた〜( ̄▽ ̄)

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