表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復仇の衛士 〜魔王軍最強幹部は魔王に復讐したい〜  作者: ミソ3
第4章 ワースとインティス防衛戦
27/41

第25話 出陣と四間飛車

 クリスの掛け声とともに、モノボルゥ王国第2部隊、述べ10万の兵士が一気に山を駆け下りる。その姿はまさに山から流れる火山流のように、豪快に、静かに、しかし確実にワースへと近づいていた。


 数時間後、ワース(モノボルゥ王国国境周辺区域)では悲鳴や叫声、喊声が上がっていた。立ち上る煙、地面に散らばる腕や足、飛び散った血。戦争とはこんなにも醜いものなのか・・・。そう、シダは思いながら指示を出し続けた。


「ん?今何か黒い影が消えて行ったような・・・気のせいか・・・」


 指示を出すシダの視界に入った黒い影は、風に飛ばされる花びらのように消えて行ったように見えた。





「報告します。現在クリス隊長率いるA隊が予定していた地点の半分を突破した模様。続くB隊C隊も2/5は通過しています」


 あれから3週間が経っていた。この辺りの地形は比較的平らで、若干クリスたち側から見て下り坂になっており、開拓が中途半端なため、切りやすい木は伐採され、大きな木はそのまま残されていた。それなりに見晴らしの良い林地帯だ。

 そして、今回第2部隊が取った戦法は四間飛車だ。


 四間飛車とは、将棋の戦法の一つで、簡単に説明すると、その名の通り、飛車を左から四番目まで振り、王を逆で固めてから、飛車を敵陣に送り込み暴れされるというもの。今回でいうと、王の位置にいるのはシダ。飛車はクリスということになる。


「了解した。ったく指揮官は先頭に立つんじゃなくて後ろから指示出してろってんだよ・・・前に出て戦いたがるのはお前とアソートくらいだよ。なんで俺が大役やねん。で? 相手の戦力はどんなもんだ?」


 シダの隊の報告班の報告を聞き、呆れたように呟くシダ。

 報告班の1人は苦笑いだ。


「はい。ざっと1万といったところです。やはり参謀閣下の予想通り、この辺りにはあまり戦力は置いていないようですね」


「まぁここ本当はワースじゃないしな」


「「「ふぇ?」」」


 突然の情報にあっけにとられる報告班。


「ここはもともと国として機能していなかった、いわば巨大な空き地だったんだよ」


「「「・・・。」」」


「まぁ少数民族は住んでたみたいだけどな。そこをワースが自分たちの国土にしたってわけよ。まぁそーしたのは最近だからまだ管理が行き届いていなかったんだろうよ」


「なるほど。それでこんなに戦力が欠けていたんですね」


 どうやら納得したようで、兵士たちは敬礼をし、配置に戻った。


「さって、あと4日もあれば目的地までは到達できそうだな・・・。このまま何もないといいんだけど。目標達成直前になって強敵登場とか勘弁してくれよー」


 今回の目標は、空き地地帯だった場所までを制圧すること。つまり、四間飛車でいう、飛車を振り、王を固める作業の段階だ。そこを拠点として、約1年から2年かけてワースを攻め落とす算段なのだ。

 シダはこのままうまく拠点を固められることを願ったが、その願いは儚く散るのであった。



 それから4日後、その瞬間は訪れる。


 ドォォォォォォオオオン!!!


 巨大な爆発とともに第2部隊の兵士達の悲鳴が聞こえてくる。


「つぁーもう。やっぱりか。なんで人生こううまく行かんもんかねぇ・・・」


 そうブツブツ言いながら、シダは先頭準備を始めるのだった。

続きが気になった方! ブックマークと評価宜しくお願い致します。いや、ブックマークだけでもいいのでお願いします。(笑)


感想も貰えると励みになります。思ったことなんでも書いてください! 宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ