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復仇の衛士 〜魔王軍最強幹部は魔王に復讐したい〜  作者: ミソ3
第3章 セイモーと偽善者狩り
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第19話 カランコエ初始動!

 クリスがシダの元へと向っている頃。




 カランコエ基地ではーー



「閃いたわ!!」



「ローズ姉ちゃんどーしたの?」


「どーしたのじゃないわよ!これぞ完璧な作戦よ!!」


 勢いで言いすぎてしまったせいで、シダに作戦立てを任せられてしまったローズは、昨日からずっと頭を抱えていた。


 そして今!閃いたのだ。

 上機嫌なローズ。マギクも嬉しそうなローズを見てとても楽しそうな顔をしている。



「いい?作戦を説明するわね!あ、ヤグルも呼んできて!」


 そう言われたマギクは、急いで外の芝生で本を読む兄を呼びに行った。






 所変わってモノボルゥー王国城下町。


 クリスはシダの元へたどり着き、オリバムから受けた警備の任務をシダに伝えていた。



「そうか。・・・そうだ!…ふふふ。いいこと閃いた!」


「ん?何閃いたんだよ?」


 シダはその任務の話を聞き、怪しい笑みを浮かべた。どうやらこちらでも何か閃いたようだ。


 クリスは突然笑い出したシダに問い返すが、ここでは話せないが、取り敢えずカランコエ基地に戻るとだけ言われ、急いで支度をし、竜馬に乗って出発した。







「で?何閃いたんだよ?」


「あーそれか?それはな・・・」


 基地へ向かう途中、頃合いを見てクリスがシダに先ほどの質問をもう一度した。

 シダは遠足に行く小学生のような、ワクワクを隠せない顔をしながら話し出す。





「まぁその方がいいかもな」


 これがクリスの反応だ。


 シダが何を話したかというのは、とても簡単なことで、ただ、ローズにすべて任せても、ピクリットに制裁を下すことは出来ても、フレン爺を救うことができるかどうかが心配だから、警備がてらフォローしようと言うものだった。



「にしても、なーんかタイミング良すぎだよなー」


「確かにな、まぁでもそんなこと気にしてても仕方ないだろ?」



「・・・そうだな。それに、ピクリットは薬を使うって言ってたんだ。あれからもー2日経ってる。急がねぇと」


 少し違和感を感じていたシダ。クリスはそれを気にしないように唆すように返事をする。

 シダはそれに納得すると、竜馬に指示を出し、一刻も早く行動を開始しなければとスピードを上げた。






「つーわけで、決行は明日だ!ローズ。ヘッポコ作戦はバッチリか?」


「ふん。余裕よ!シダの頭が無くたって完璧に成功させて見せるんだから!!」


 シダは机の前に立ち、メンバーに決行日を告げると、ローズをニヤニヤしながら煽る。

 ローズは椅子(タル)から立ち上がると、澄ました顔でそこら辺を歩きながら言い返した。



「じゃあその完璧な作戦とやらを聞かせてもらおうじゃないか」


 椅子(タル)に座りこみながらそう言ったシダは、足を組み、頬杖をついて聞く準備万端の体勢だ。

 ローズは1つ咳払いをすると、自信たっぷりに作戦を話し出す。





「以上が作戦よ!どぅ?すごいでしょ!」



「ん〜・・・まぁ良いんじゃね?」


「よし!・・・じゃなくて、と、当然よ!」


 作戦を語り終えたローズは、ドヤ顔で胸を張っていた。

 シダが若干棒読みで反応したが、ローズには『良い』と言う言葉しか耳に入って来ておらず、ガッツポーズをした。が、頑張って考えたことを悟られないように、慌ててプイッと顔を逸らした。



「マギク!前に渡した武器。用意しとけよ!ピクリットという男、なかなか用心深そうだったからな」


「あいあいさー」


「ヤグルは・・・今回は目立つからタンマな」


「了解です」


 前に渡した武器とは、リヴェリー残党戦の時に奪取した二丁拳銃と大斧(アックス)のことだ。

 今回二丁拳銃は持ち運びも楽だし、何より持っていても隠せるため目立たない。と言うことで使用を許可した。大斧(アックス)は目立つのでストップだ。


 兄弟2人とも、12歳と14歳とは思えない理解力で、許可不許可の意図を読み取る。

 シダは1つ突頷くと、作戦内容と日時を確認し、その後解散を指示した。


 シダとクリスは基地を出て、ピクリットの元へと向かうのだが、こんなに怪我人が動き回っていいのかと思うかもしれない。

 事実、あんな事を言いながらローズは2人の怪我をすごく心配していた。長時間車の運転をした事がある人ならわかると思うが、1日かけての移動をこう何度もするのはとても疲労がたまる。


 しかし心配は無用だった。数日前にオリバムからもらった霊具の力。これが凄まじいもので、傷が癒えていない今の状態でも、傷を負う以前より体は動くくらいだった。


 つまり、最初からシダはローズにこの一件を任せるつもりだったと言える。ほんの力試しといったところか・・・初仕事に参加できなくて悔しい顔をしてた?ノーノー。バリバリ裏からカバーするつもりだったのだ。






「いらっしゃいませ。またお越しいただいて、光栄でございます。ささ、こちらへ」


「すまんね。たびたびお邪魔して」


「いえいえ。それで、今回はどのようなご用件で?」


 翌日の午前10時、シダとクリスはピクリットのところへ到着し、現在領主室へと案内をしてもらっているところだ。

 相変わらずの笑顔でシダとクリスをもてなすピクリット。ピクリットは賞を貰えるかもなどと考えながら、いつもより少し高めの声で話をする。



「それだけどな、クリス頼む」


「最近こちらに、怪しい者が出没すると言う噂を耳にした者で、その怪しい者というのがボス、失礼、オリバム様も警戒している人物かもしれないという事で、しばしの間この町近辺の警備を行う事になったのだ」




「そうだったのですね。わざわざありがとうございます。あ、どうぞお座りください」


 ピクリットは、隊長様よりくらいの少し近い参謀長に、前回お茶をしたということもあり話しやすいのか、


 ピクリットは、前回お茶をしたという事もあり、クリスにではなくシダに質問をした。やはり隊長様より、少しは位の近い参謀長の方が話しかけやすいのだろうか・・・

 だが、シダはこの件についてあまり詳しくは知らないので、すぐにクリスに振ってしまった。


 クリスが一通り説明を終える頃には領主室へと到着しており、ピクリットは、前回も出て来た豪華な椅子を2人に渡し、自分はそれなりの椅子に座る。




 余談だが、2人はこの時とても幸せだった。なにせ、王城にいるときは椅子になど座る暇もなく働き、基地にいるときは椅子と言う名の"樽"に腰掛けているのだ。こんな立派な椅子に座ることなど・・・恐らくここでしかないだろう。




 その後3人は、地図を使い、近辺の地形や警備する範囲や優先度などを確認すると、シダとクリスは夕方まで警備、循環にあたり、午後7時・・・






「お疲れ様でございます。今お茶を入れますね」


 2人が帰ってきた。領主館で待っていたピクリットは、2人に急いでお茶を入れ始める。



「そろそろだな」


「あぁ。みんな頼むぜ!・・・正義のヒーロー【カランコエ】始動だ!」


 小声で話す2人。もうすぐローズ達が動き出すようだ。果たして完璧な作戦とは・・・

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