表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復仇の衛士 〜魔王軍最強幹部は魔王に復讐したい〜  作者: ミソ3
第3章 セイモーと偽善者狩り
12/41

第11話 秘密基地へようこそ!

年明け最初の1話が始まります!!


〜11話に登場する、今回までに登場済みのキャラ〜

・シダ…この物語の主人公で、モノボルゥー王国第2部隊参謀長を務める男

・クリスパード…シダの親友にして、モノボルゥー王国第2部隊隊長の赤髪の男

・オンラッシュ…第1部隊幹部(筋トレ大好き)

・オーゴゥ…第1部隊幹部(参謀)

・ローズ・イバラ…ハダクト出身の貴族の娘。特技はバイオリン



新しい組織の登場です!

「いやー今回は楽勝だったな!」


「被害も3桁行かなかったんじゃないか?」


 兵士達が調子に乗ったことを言いながら王城から出てきた。皆、3日間に渡る戦いが終わって気が緩んでいるのだろう。




「みんなお疲れ様! ・・・隊長も、ご苦労様です!」


 あれからシダは、クリク達が戻ってくる一足先に王城前の門へと戻っていた。

 王城から帰って来た兵士達の方をポンポンと叩きながら声をかけるシダ。と、急にクリスに向かって真面目な顔で敬礼をした。


「やめろ。急にそんなことされたら気持ち悪いぞ」


 疲れてんだからツッコませんな!という顔をしながらクリスは言った。



「1人ゲットだ」


「そうか。あとで紹介してくれ」


 シダがクリスに小声で言った言葉に、クリスも小声で答えた。

 いつも同士の会話の後のこそこそ話は、他の兵士からは仲のいい隊長と参謀長にしか見えていないようだ。




「これより、モノボルゥー王国へと帰還する。皆、今回もご苦労だった。今回は被害も少なく、いい戦だったと言えるだろう」


 クリスのこの言葉に、兵士達はとてもいい顔をして周りの仲間と突っつきあったりして喜んだ。


「それでは各分隊で列を作り、A隊から順に出発してくれ!」


 ハダクトは、山を1つ挟んでモノボルゥー王国の南西側にあるのだが、モノボルゥー王国の都市ヘットは、高地に位置するため、帰り道は行きより少し移動に時間がかかってしまう。

 それを踏まえ、クリスは早めの出発をした。







 9日後、第1部隊の『筋肉バカ』オンラッシュと、未だクリスとシダを怪しんでいるオーゴゥは、ヒソヒソと何かを話していた。


「お前も見たんだろ?」


「あぁ。あれは確かに兵士じゃなかった。ならどうやって王城に入ったんだ・・・」


 オンラッシュの問いかけに、オーゴゥが腕を組みながら答える。


「あれはよ…あれだよ。幽霊!!」


「んなわけあるか」


「でもよ、すぐ消える、謎の方法で王城に侵入、白いワンピース・・・これだけ情報が揃っちまうと」


 オンラッシュの予想を軽く撥ねとばすオーゴゥ。しかし2人の見た情報からして、その線がとても高いことに、2人は頭を揃えて唸っていた。



「一応オリバム様に報告しておこう。オリビム様と同じ『霊具使い』かもしれないからな」


 オーゴゥのその言葉に、オンラッシュも納得し、王室へと向かおうとした時


「第2部隊の兵士達が戻ったぞー!」


 門番の声が聞こえ、オンラッシュとオーゴゥはその場に立ち止まり、第2部隊の帰還に注目した。



 前回の残党狩りからの帰還と同じく、クリスには敬礼を、シダには軽い暴言?を吐いたオンラッシュ。一方オーゴゥは、アソートを含む3人の幹部にしっかりと敬礼をしていた。



 その後、クリスとシダは王室へと向かい、今回の戦いの詳細をオリバムへと報告した。




「よくやってくれた。これでお前達が落とした国は2つ目か・・・そろそろ褒美も増やさねばならないな・・・よし。報奨金を3倍にしよう」


 オリバムが満足げな笑顔でそう言うと、オリバムの隣でクリス達の報告を聞いていたアブズに、報奨金の用意をするように指示した。


「報奨金はあとで用意して送ろう」


「「ありがとうございます」」



 その後、クリスとシダはオリバムからしばらくの休養を貰うと、その場に立ち上がり、オリバムへと一礼をすると、王室を出ようとした。


 するとそこへ、オンラッシュとオーゴゥが入ってきて、扉のところですれ違った。

 クリスとシダが王室から出た後、扉が閉まっていく。

 2人が何をオリバムに報告に行ったのかが気になったシダは、早足で歩くクリスに置いていかれながら聞き耳を立ててゆっくりと歩いていた。


 扉が閉じ切る前にかすかに聞こえたのは


「オリバム様。最近妙な少女が王城に出没しておりまして」


「それが幽霊のような姿を・・・」


 そこから先は扉が閉まってしまい聞くことができなかった。

 シダが「幽霊?」と思ってさらにゆっくり歩いていると、クリスがそれに気づいて頭にチョップを入れにきた。



 ビシッ!


「何トロトロ歩いてんだ! さっさと行くぞ」


「お、おう」


 2人は一旦部屋に戻ると、クリスは食料を、シダは残党処理時に持ち出したアレを持って、王城を出発した。



 移動中・・・


「なぁクリス。幽霊って、信じるか?」


「は?」


 シダの唐突な質問に、クリスは少し驚いた。

 しかし幽霊など信じておらず、特に怖いと思ったこともないクリスは、すぐに否定しその会話は終わってしまった。



 そして・・・


「着いたな」


「久しぶりだな、基地に来るのは。あいつら元気してたかな?」


 王城出発から1日。

 今は使われていない屋敷の庭に生える大きな木。その木の、地上に突き出た根っこの一部を掘ると、そこはシダ達の作った『対オリバム軍』の秘密基地の入り口だった。




「ただい…まって何してんだよ」


 シダが木の中に作った階段を下り、たどり着いた地下室の扉を開け、元気よく入ると、なにやら騒がしい秘密基地内。


「ねーねーおねぇちゃん何歳なの?」


「おねぇさんの髪綺麗ですね。どーしてツインテールなんですか?」


「おねぇちゃん好きな食べ物なーに?」


「おねぇさんはどこから来た人なんですか?」


「おねぇちゃんその手に持ってる茶色い武器見たいのなーに?」


「おねぇさん…そろそろスリーサイズをゴフッ・・・」


「あーもぅ助けてー!」


 2人と兄弟に質問攻めを受けるローズ。最後の兄の質問には流石にパンチを入れた。


「ストーップ。ストーップ」


 シダが3人の間に入り、一旦落ち着かせると、両手を大きく広げて叫んだ。





「ようこそ! カランコエの秘密基地へ!」





 メンバーは新しい仲間を歓迎しているようで、とても穏やかな笑みでローズを見ていた。



「まずはお互い自己紹介から入りますか! クリス最初はお前な」


「クリス!? クリスってあのクリスパード?」


 シダが自己紹介を始めようとし、クリスに振ると、さすが有名人。ローズはそんなすごい人がいるのかと驚きを隠せずにいた。



「んっんん。あー、クリスパードだ。モノボルゥー王国では第2部隊の隊長をしている。この組織でも強敵の担当は基本俺だ。クリスと呼んでくれ。よろしく」


 あっさりとした自己紹介。ローズはまだ驚いているようで、あっけにとられながらそれを聞き終えた。


「はいはーい! 次僕ね! 僕の名前はマギク! 12歳! お前は人懐っこいなってよく言われるよ! 得意なのは射的! 目はいい方なんだ! 普通にマギクでいいよ! よろしくね!」



「次は僕ですね。僕の名前はヤグル。マギクの2つ上の兄です。意外と大雑把な性格をしていると自分で思っています。得意なのは…演技?とかですかね。僕のことは気さく紳士と」


「はいはーい。もーいいですよー」


 今度は、先ほどローズにまとわりついていた兄弟が自己紹介をした。ヤグルはいわゆる謎キャラで、よくわからないことを言い出したので、シダが途中で割り込んだ。


「さて、次は俺だな。・・・と言いたいところだけどー、そろそろ文字数がいい具合なので次回にするわ。ほな」


 騒がしい自己紹介は続く。

やっとここまできました。

シダを頭とする組織【カランコエ】一体これからどんなことをやらかしていくのか!

この組織は正義の組織なのか、悪の組織なのか・・・


次回は自己紹介なんて、キャラ説明はさっさと終わらせて次行きます!(笑)


では〜( ̄▽ ̄)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ