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母の心中を子どもたちは知らない  


母の心中を息子は知らない。


sideアシュア


私には現在二人の息子と、お腹の中に小さな命がある。

いま私の頭を悩ませているのはこの二人の息子だ。

感知系に特化しているとはいえ魔王わたしと10年前けがで一線を退き執事になったとはいえ“雷塵の剣聖”と呼ばれ、今もなおこの国において5本の指に入る剣士であるアレクの息子である二人の才能は低くはない。

いや、高い。

高すぎるほどに高いのだ。

私の感知能力はその人間のステータスはもちろんのこと弱点、苦手なもの、才能、潜在能力、集中力がいるが目の前に対象がいれば数日先の未来を予測できるのだ、そんな魔王わたしが驚くほどに才能が高い。


上の息子のクリスは、魔法を習えば宮廷魔術師でもトップになれるし、剣を使えば剣聖の称号を得られるほどの腕になる。

いや、剣と魔法のどちらも自在に使いこなす当代最高の魔法剣士の才能を持った100年に一人の天才である。

しかし、まだ8歳というのを考慮しても鈍い。特に生まれた時にはなかったスキル“鈍感ハーレム作成LV2”というのがいつの間にか存在しているほどだ。おそらくサリアちゃんの好意に気づいていないだろう。

20年後<女性に背中を刺されました>なんて訃報を聞くはめになるかもしれない。

あ、いつの間にかレベルが上がって5になってる。orz

でも大丈夫、同じく剣聖の素質を持つサリアちゃんと一緒に修行したらあの子と結婚まで行くかもしれない。

まだ、希望はある。

たぶん

きっと

めいびー



下の息子のシスイは、クリスやアレクのように剣の才能はないが魔法それも召喚に異常な才能がある。

一般の成人した人族の平均的なステータスを1とした時、

魔王は大体1000前後で、感知系特化の私ですら一番低い“力”の項目は500である。そして、得意な感知系の項目なら2500はある。

ハーフ魔王なら大体平均は500~800なのだが、シスイは魔法以外の項目は20前後で、魔法の項目は500ぐらい召喚魔法のみ8000という規格外である。

参考までに超一流の召喚師が難易度Sの召喚獣の龍を召喚するのに必要な才能は大体3000である。

以前であった召喚特化の魔王:べル=ファーレは召喚の才能が4000なので、才能だけなら魔王以上である。

この子が将来どんなジョブにつくのかはわからないが、将来を見越して今は魔力の基礎制御の練習をさせているが、教えてまだ5日の4歳児(それも4歳になってまだ1月ほど)が一流の魔法使いもできないような制御を鼻歌を歌いながらやっているのを見てしまい昨日、あわててべル=ファーレに手紙を出した。

帰ってきた返事は「この親馬鹿め!」の一言だった。

とりあえずなんとか交渉して、シスイの5歳の誕生日に様子を見に来てくれるらしく、その時までは自分の知る限りの魔法制御の訓練をしようと思っている。


―――余談だが、1年近くも魔法制御の訓練をしたせいでベル=ファーレから「何だこの人型召喚決戦兵器は?」とか「あんなノロケた手紙でこの状況を知れというのは無理だろう」とか言われて、アシュアは当分落ち込み、珍しくメイド長のヘカテが慌てふためいてしまったそうだ。―――



~~~~~おまけ(手紙をもらったベル=ファーレ)


親愛なる友であり戦友ベル=ファーレへ


いまあなたはどのようにお過ごしでしょうか?

私は、いま愛する夫と二人の息子そしてお腹の中に小さな命を抱えています。

・・・・・以下、ひたすら夫との出会いから今の生活を描いたノロケが8枚くらい続きます。・・・・・

最後に、息子に召喚の才能があるようなので見てやって下さい。

よろしくお願いします。


あなたの友人であり戦友アシュア=ホーンより




「あいつは私に喧嘩を売っているのか?・・・・いや、そんな奴じゃない・・・・きっと。

つまり、あいつは普通に親バカになったんだな!。きっとそうに違いない。なら、返事はこれで十分だな。」




この親馬鹿め!
















なんと気がつくともう5話を投稿してました。

でも、この速度はあくまでストックがあったらという速度ですので・・・

ストックがなくなったら、当初からの予定である2週に1話くらいのペースになると思います。

あまり過度な期待はしないでください。


読んでくれた皆さんありがとうございます。

出来ればこれからも長い目で見てください。


感想も少し待ってます。

では、次回 新章―5歳(修行編)― でお会いしましょう。

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