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第十九章   大切なお話

「まず、 なぜあの村を襲った?」

 M1911を突きつけながら、 リーダー男に質問をする。

「村を襲う? 何の話だ?」

 リーダー男がなんの話かわからないという表情をする。

「何言ってるんだ、 お前だろ? あの村を襲うように言ったのは」

「違う! 私はそんなこと命令してはいない!」

 リーダー男が、 声を張り上げて反論する。

「じゃあなんて命令したんだ! 返答次第では頭ぶち抜くぞコラ」

 M1911を眉間に突きつける。

「私は、 あの村に近寄る魔物を退治せよと命令していた! なぜそれが村を襲うことになるのだ!」

「どういうことだ?」

「あの村の近くには、 死の森があり、 そこから出てきた凶悪な魔物が村を襲わないようにと警備をさせていた」

 村の警備をさせていた? それじゃあおばさんと言っていたことが全然違うじゃないか。

「いや、 だまされないぞ。 実際お前の部下が食堂を襲っているのを目撃した」

「何だと!」

 リーダー男が拳銃で撃たれたときよりも大きな声を張り上げる。

 この反応・・・本当に知らなかったのか?

「おい、 お前は実際にあの村に行ったことがあるか?」

「・・・警備を初めてすぐの頃はちょくちょく言っていたが、 死の森から出てくる魔物が多くなり、 最近はそちらの討伐に行っており、 村の方へとは行っていない」

 なるほどね、 だいたいわかってきたぞ。

「お前が死の森に行っている間、 村の警備のリーダーは誰に任せていた?」

「あそこで倒れている魔法使いだ」

「OK」

 M1911を下げ、 雷撃男に馬乗りになる。

「おい起きろ」

 頬をパシパシとたたくが反応がない。

 麻酔が効いているのだろう。 恐るべき現代科学。

「しかたねえな」

 雷撃男の撃たれた腕に手のひらを乗せる。

「貴様、 治療魔法が使えるのか?」

「多分な」

 俺が思うに、 治療魔法とは、 この世界で一番簡単な魔法だ。

 何せ頭の中で行うプログラムが非常に簡単だからだ。

 ただ、 怪我をする前の健康な体をイメージするだけでいいのだから。

 即死でなければ、 腕が吹き飛べば腕があったときのイメージをすればいいだけだし、 風邪を引いたのなら、 風邪を引く前の姿をイメージするだけだ。

 今回は、 体内に麻酔が入っているので、それがないときのイメージをする。

 プログラムが完成するやいなや、 右手から淡い光が出現する。

 それと同時に雷撃男が目を覚ました。

「!? 俺は生きてたのか」

「まあな、 眠ってただけだし。 まあそんなことは置いといてお前に聞きたいことがある」

 雷撃男は訝しそうに俺を見る。

「お前か? あの村を襲うように言ったのは?」

 瞬間、 雷撃男とリーダー男は目を見開く。

「な、 何を言っているんだ! 俺はそんなこと指示していない!」

 雷撃男は必死にごまかしているようだが態度でバレバレだった。。

「なんでそんな指示を出したんだ?」

「だから私は何も指示して「嘘つくなこの野郎」」

 このままではらちがあかないと判断したため右太ももを射撃。

 瞬間、 雷撃男の絶叫が響いた。

「本当のことを言わないと、 次は・・・頭を吹き飛ばすぞ」

 俺の目を見た雷撃男は、 冗談ではないと悟ったのか、 ぼそぼそと語り出した。

「俺たちが必死に魔物達から村を守っても、 報酬の一つももらえないなんておかしいだろ? だからちょいとお小遣い稼ぎをさせてもらったわけだよ!」

「馬鹿者! 人助けは、 見返りを求めてする物ではない!」

 ヒュー、 いいこと言うねぇ。 さすがリーダー。

「うるせえ! いざという時のためにお前は生かしておいたが、 今死ね!」

 雷撃男の手のひらから、 雷を垂直に放ったような一撃が放たれる。

 が、 俺の発現させた土の壁によって防がれる。

「くそ邪魔するんじゃねえ!」

 今度はリーダーではなく俺めがけて雷撃が放たれる。

「あのなぁ、 それ効かないから」

 再び土の壁を発現させる。

「くそっ! とっとと殺しやがれ!」

 最後の攻撃を防がれた雷撃男が、 なにやら叫び始めた。

「いや、 お前にはもう一つ聞きたいことがある」

 お前のこれからのことを決める質問が。

「・・・なんだ?」

「なぜ、 村の男を殺した?」

 少々の沈黙。 そして雷撃男がにやりと笑って言った。

「なぜって邪魔だったからだよ、 文句あっか?」

「いいやないね」

 その返答を聞いた俺は躊躇無く、 M1911の引き金を引いた。 


すいません、 また更新が遅れました。 

今回のお話は書くのが難しかったです。 

それゆえ変な話になっているかもしれませんが、 よろしくお願いします。

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