第零章 平和で退屈な日々
第零章 平和で退屈な日々
現在時刻AM八時四十分、 今日は俺の通う高校の始業式だ。
そんでもって今俺は通学路を全速力で走っている。
さてなんででしょう?
答えは簡単、 始業式は八時半からだからです。
・・・はい、 こんなところで自虐してる暇なんてないね。
というわけで走る! わずかな可能性に賭けて!
と、 数歩走ってある事に気付き足を止める。
「今八時四十分なんだから・・・間に合うのって不可能じゃね?」
ああ、 なんでこんな事に気付かなかったんだ。
「じゃあ、 ゆっくり行こうか」
ふむ、 人生あきらめも肝心じゃ。
それから十分ほど歩いて自分の通う高校に着いた。
「さて、 ここでどう動くか」
素直に始業式の行われている体育館に行くか、 それとも屋上でふて寝するか。
考える事三秒、 まあ考えるまでもなかったな。
結論を出すと俺は体育館とは逆の方向に歩き出していた。
「さて、 そろそろ終わるだろう」
体育館の入り口を見つめると始業式から解放された生徒たち出てくるところだった。
「俺も教室に行くか」
目指すは当然のごとく俺の所属する二の二の教室。
「さあて、 また退屈な日々を過ごすとしますかね」
五分もしないうちに二の二の教室に着いた。
ついでに声も掛けられた。
「よお、 真治。 お前始業式どうした?」
「さぼった」
説明しておくとこいつは俺の数少ない・・・いや、 たった一人の親友だ。
成績優秀、 スポーツ万能、 容姿端麗、 おまけに性格までいいときた。
「姓を高坂、 名を和也という」
「おい、 なに説明口調になってんだ?」
うるさい! イケメンなんて滅べばいい!
「まあそんなことはいいとして、 明日遊びに行かね?」
「なんで?」
「いやほらさ、 学校始まってウガーな気分をフーって気分に変えたいじゃん」
言ってることがよくわからないが、 要するに遊びたいってことだろう。
ちなみに今日は金曜、 よって明日は必然的に土曜となる。
「まいっか、 でも午後からで頼む」
「何か予定ある感じ?」
「そんな感じ、 でも午前中で終わるので問題なし」
「じゃあ明日の午後一時、 駅前集合で」
「OK」
じゃ、 そう言い残して和也は教室を出て行く。
「俺も帰るか」
殺し屋ダディとマッドサイエンティストがいる我が家へ。
つたない文章ではありますが、 どうぞよろしくお願いします。