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なろうラジオ大賞7(1000文字以下の短編)

自宅サバイバル

作者: 葉山麻代

 なぜか息子は、2年に一度位の間隔で、しいたけ栽培セットを欲しがる。


 幼い頃は椎茸が嫌いで食べられなかったのを、食べられるようにするために育てさせようと 妻が買ってきたのが始まりだ。自分で育てた椎茸は美味しかったらしく、めでたく椎茸が食べられるようになったようだった。その後もホームセンターで見かけると、買って欲しいとねだるようになった。


 高校生になると、バイト代が入るからか、自分で買ってくるようになった。専修学校を卒業し社会人になると、お金に余裕ができたからか、毎年買ってくるようになった。最初のうちは面倒を見るが、そのうち飽きて、妻が収穫してそのまま終了になる。


 その息子が、今年も椎茸栽培セットを買おうとしているらしい。


「買っても良いけど、自分の部屋に置きなさい。階段の踊場に椎茸があると邪魔です」

「椎茸が育つ部屋で寝起きしたら、パソコンに苔が生えるよ」


 暖かすぎると一斉に小さい椎茸が芽吹いてしまい、寒すぎるとなかなか大きくならない。それで適温らしい階段の踊場にケースに入れて置くのだが、目につくからか結局妻が面倒見ることになるらしい。


 そして今年は諦めるのかと思いきや、椎茸以外のキノコを買ってきて、階段の踊場に置いていた。木耳(きくらげ)らしい。


 なんでも売ってるんだねぇ。

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