第7話
王立職業鍛錬所で、初めて授業を始めた
今日から、授業が始まる
昨日の試験していて、髪がばらついていたから、ポニーテールにした
ーーー午前中は座学か どんな内容なのかな
最初の内容は、生活するに必要な、ギルドでのクエストの受け方・報告の仕方
また 冒険者の中には、新人いびりをするのが居るから、その対処法 等を
まず教わり
ーーー対処法って言っても 力が無いと排除出来なくない?
それと、王都の主要なお店が掛かれている地図が、配られた
ーーーこれは便利なのくれたね 使える・・・
「では これより 王国における 政治経済 現在置かれている状況の授業と
なります」
「王立職業鍛錬所の設立意義と 此処の立ち位置 君たちに何故期待するのか
そうゆう事を教える事となる」
「まあ 深刻に考えなくてよいから こうゆう事が有るんだなぁ~ 位で
良いよ」
みんな、クスクスと笑っていた
「重要視されているのは、座学でなく実地訓練だからな」
「では 授業を始めるぞ」
座学は終わり
「午後は実地訓練だから 運動着に着替えて 修練場に集まる事
では 解散」
《ありがとうございました》
先に着替えてから食堂に行ったら、グループの仲間がいたので
「一緒に 食事しない?」
「用事あるから 行くね」
そそくさと、皆出ていってしまう
ーーー何だろう 皆に避けられている?
ーーーなぜ?
考え込んでいると
「リーナ 今から食事ですか 良かったら一緒にしませんか?」
後ろから声を掛けられ、振り向いたら
「アリス 私の事 怖くない?」
「何で リーナの事 怖がる必要が有りますの?」
寂しそうな笑顔を浮かべて
「今朝から 私が行くと 皆 そそくさと居なくなって しまうから」
「昨日の試験で デコイを破壊してしまってから 皆よそよそしく
なっている」
「私は 別のグループで試験を受けていましたから その現場を
見て居りませんわ」
「でも 他の人を傷つけた訳では ないのでしょう?」
「それは単に 貴方が強かったから 畏怖を感じただけ」
「此処は 実力が有るものが 勝つことになりますわ」
「そんな人達の事を 気にしても意味ないですわ」
微笑みながら
「では 一緒に食事しましょうね」
「何を 食べようかなー」
ーーーアリスは優しい 友達になれて本当に良かった
「午後は実地訓練だから ちゃんと食べないとね」
「私 食が細いし 体力は無いし 憂鬱になりますわ」
「でも折角 魔法使いのスキル発芽したのだから 頑張ろうよ」
「あまり役に 立たないかもしれないけど 相談も出来るだけ
のるよ」
「ありがとうございます またお話しましょうね」
午後の実地訓練が始まり、最初の時間は、体術となる
半径30センチの丸太を、1メートルの高さで立てて有り
その上を飛んで移動する
跳躍力・バランス・体幹を鍛える、次にスラロームの様な
コースを、ポールに接触しないで素早く走る
そして トラックを1周して、1サイクル、今日は初日だから
2サイクルの予定が組まれていたので
ーーー先生達が見ているので、さぼれない
これは全グループ合同でするので、アリスの訓練している
所が見えたが
ーーーやはり 苦労している アレだと持つかな 心配だね
やっと体術の授業が終わり、其々のグループ毎に分かれて移動
ーーーここから見ても ぐったりしてる 後で元気つけてあげよう
なんて事考えながら、剣術の先生のもとに行く
先生より
「この剣術を君たちは初心者だと思うが、経験者は手を挙げて」
経験者は居ない様だな
「では 最初は素振りから始めます これは剣術の基本中の基本」
「では 其処にある木刀を持って 素振りをして下さい」
「では始め」
ーーー振り方ってこうするのか 指導受けられてうれしい・・・
やがて終了の時間が来て、1日目の全ての授業が終わった。
ーーーアリスを食事な誘おうっと
シャワーを浴びて、着替えてから食堂にいき
ーーーあれ アリスが居ない 何処にいったのかな
「ちょっと良いかな アリス 知らない?」
「ああ 具合が悪いって言って 自分の部屋に戻ったよ」
「ありがとう」
ーーー何か食べないと持たないから サンドウィッチでも持っていって
ーーーあげよう
ドアをノックして部屋に入ると、イスに座り机にうつぶして、泣いている
「アリス どうして泣いているの?」
「どうして来たの?」
「一緒に食事して 今日の事でも話そうかと思って 食堂に行ったら
居なかったから・・・」
「友達が泣いているの見たら 心配するよー」
「そう 心配かけてすみません」
「良かったら 話してみない 話せば気が少しは 紛れるかも」
「そうですわね 聞いて貰えます? わたくしの家は 伯爵家で
私は11番目の娘の 一番下の末っ子です」
「兄上が4人 姉上が6人居まして 実際わたくし 家での役割は
無さそうでした」
「発芽で魔法使いのスキルを得られた事を 父母とも とても喜んでいて
父が これでアリスも 冒険者で独り立ち出来るな と言われてしまいました」
「こう言われてしまい あぁ~ 独り立ちを促されて もうあの家には
私の居場所が 無くなってしまったのだと 思いましたわ」
「一人前の冒険者に成るのは 王立職業鍛錬所は強制でしたし 此処での訓練は
必要だと思いまして やりましたけれど 体力無さすぎ 魔力も
ファイヤーボールを数発放っただけで 気絶してしまうし」
「冒険者として役に立たない わたくしが 此処に居ても良いのかと
退所を考えていました・・・」
「えっ 辞めちゃうの 辞めた後 どうするの?」
「そうですわね 何処かの魔法をサービスするお店で 例えば街灯の火点け 等の
仕事するのかしら 何とか食べることは出来ると思うわね」
「そんな・・・」
暫く考えてから、姿勢を正して
「アリス これから話す事他人に話さないって 約束出来る?」
「真面目な話だよ」
「わかりました アリス ホーネットの名前に掛けて 誓います」
「例として剣で スキルとはどうゆう物かの説明をしますね」
「人には基本能力値があり スキルが無い時は0~10に成ります 幅が
有るのは 剣の稽古しているか していないか の差です」
「次に スキルが 剣 のみだと20になり固定で使えます 剣術だと50
剣紳または剣聖だと100に成ります」
「つまり スキル無しでいくら稽古を積んでも 剣のスキル持ちには
敵わないの でもスキルさえ発芽していれば 努力で克服できます」
「それとアリスの体力の無さは 0にいくら掛けても0だから
スキルでの恩恵が受けられていない」
「基本能力値が1になれば スキルの加護でアリスだと50の固定で
発動しますから 訓練が凄く楽になりますよ」
「まず私のスキルを説明しますね」
「剣聖と大魔法使いです 13歳発芽したてで このスキルは普通
おかしいよね」
「確かに・・・」
「わたしは生まれる前に 女神フレイヤからの神託を 母さんが
受けたそうです」
「わたしそれでスキルは 育てる物だと知りました また発芽前でも
欲しいスキルの訓練をすれば 高い確率でそのスキルが発芽する」
「剣は棒きれを振り続け 魔法は身体の中の魔力を 循環させると
魔法が発動するって言う事を 女神フレイヤからの知識で知っていた」
「だから物心がついた時から 練習していたの」
「10歳の頃には 剣は兎も角 魔法は使える様になっていたよ」
「それで どうしたらスキルが育つ事になりますの?」
「スキルの中に熟練度 て言う項目が有るんだけれど 最初は10くらい
だが スキルを使用すればする程上がり100になると 上級スキルに
昇華されるのです」
「他の項目も上がっていきます だから頑張れば」
「アリスも 大魔法使いになれる」
暫く考え込んでから
「そのお話 信じろって言っても・・・」
「なら 鑑定を使ってわたしのスキルを見せます」
アリスの目の前に、わたしのメインスキル剣聖と、サブスキル大魔法使いと
各項目を表示した
「神 聖 大の3つが最上級称号だよ スキル表 見えた?」
目を見開き、驚愕の表情をしてから
「見えました 熟練度は10・・・て」
「ついこの間 発芽 したのだから 当たり前の数値」
「成る程 ならば此処に居る生徒も今は ほぼ同じって事かしら?」
「うん そうだよ アリスのスキル表 見ていい?」
「ちゃんと許可貰わないで見るのは 友達に失礼だから」
「リーナさん 宜しいですわ」
「じゃあ 鑑定して 表示しますね」
表示した内容を見て
「アリスのスキルは 魔法使いでサブスキルは無いね 熟練度は10
発芽したてでは わたしと同じ」
「魔法のスキルは わたしから見ると 熟練度はかなり上げやすい」
「気絶するのは 一回の使用魔力が大き過ぎるから・・・回数打てない」
「魔力が少ない魔法使えれば 回数打てるって事でしょ」
「さっき話した通り 熟練度は回数が重要 解るよね」
「手伝うから アリス 大魔法使いを目指さない?」
「ねぇ アリス 村に居た時 男の子の幼馴染が一人居たけれど 同じ年頃の
女の子一人も居なかった だからアリスが 友達になろうって言ってくれた時
凄く嬉しかった」
「ここ辞めて 居なくなってしまうの 凄く寂しすぎる・・・」
「だから私に出来る事が有るなら アリスの悩みを解消したい」
うんうん唸り、暫く考え込んでから
「リーナさん 私が大魔法使いに 本当になれるのでしょうか?」
「わたしが 試して成功しているから 大丈夫だよ」
「わたしは 白魔法が使えるから 疲れすぎて動けなくなったら
ヒールしてあげる 安心して練習しようね」
「どうゆう風に 練習しますの?」
「まず魔力の流れを感じる練習をします」
「それが出来たら 熟練度を上げる練習になります 頑張ろうね」
「後は 明日にしよ 一緒にサンドウィッチを食べよう」
「紅茶入れますわね」
遅い夕飯を食べてから、わたしは部屋に戻り寝た。
登場人物 アルフヒルド・ルトストレーム 王国歴138年10月生まれ
性格
気弱でかなり暗い性格の為 自分自身にコンプレックスを強く感じている
容姿
背は標準だが 痩せ型 リーナに鍛えられて スレンダーに変化
こげ茶色の僅かにウェーブがかかった ショートヘア