第6話
リーナは 王立職業鍛錬所での 生活が始まる
王国歴151年
翌日、他の候補生者と一緒に、ギルド手配の馬車で王都に向かい
20日間の道のりだったが、初めての経験だったので退屈はしなかった
王都には午後に着き、王立職業鍛錬所に着いた時はもう全員揃っていた様だ
鍛錬所の職員が出てきて
「皆さん 荷物を持って馬車から降りて 並んで下さい」
生産系スキルの人は、左側に並んで、其方の職員に付いて行って下さい
戦闘系スキルの人は、右側に並んで、私の指示に従って付いて来て下さい
「荷物をそこの部屋に置いてから ギルドカードを作りに行きます
これは身分証明書にもなりますから 無くさない様にしてください」
「では私について来て下さい」
候補生の中では、わたししか裸足は居なかったので、チョット恥ずかしいし
1人だから心細い
暫く歩いて、王都ギルド本部を見たら思わす
「町のギルドより 遥かに大きい」
声が大きかったから他候補生に聞かれて、クスクスと笑われ
各々ギルドカードを作ってから、鍛錬所に戻り
「では 其々の教室に行って貰います では」
「正面より入って」
「右側へ歩いて行くと 戦闘系スキルの人達の建物になります」
「左側へ歩いて行くと 生産系スキルの人達の建物になります」
「戦闘系の人は 右方向に歩いて直ぐに 左に教室が有りますから
中に入って座っていて下さい」
「生産系の人は 左方向に歩いて直ぐに 右に教室が有りますから
中に入って座っていて下さい」
「自分の荷物を持ってから 一列に並んで 一人ずつギルドからの
書類を見せて下さい」
最後にリーナが、書類を見せて戦闘系教室に行く
先生が入室して、教室を見回してから名簿を見て
「これから一年間 皆さんは此処で 必要な訓練をします いくら優秀な
スキルを発芽しても 君達は魔物の種類や戦い方 それに必要な体捌きを
知らないでしょう「
「今後討伐依頼を受け 簡単に死なない為に必要な事を
覚えて貰います」
「スキル持ちは 王国の宝だから 知識と技術を吸収して下さいね」
「ギルドでクエストを受けるなら 討伐クエストは受けないで下さい
実力がまだ無いので 死ぬ可能性が高い」
「実力が有ると判断した生徒は 許可を出します
くれぐれもこの規則は守って下さい」
「許可を受けた生徒は 戦技のコーチをして貰います 一人前と
認められた事だから 皆さんここを目指しましょう」
「では 右の学生から 自己紹介をしなさい」
王国中から集まった人数は、200人位で戦闘系は100人程
今年は特に女性が多く、7割くらいいてそれでも多いので、
自己紹介には時間が掛かった
「明日の予定をこれから話します 最初に基礎体力測定 次にスキルに依る
攻撃力測定を します」
「運動服を着てきてください」
「この後 備品窓口で 制服と運動服とアンダーウエア一式
受け取って下さい」
「今日の授業は終わり これから君たちの部屋に案内します
呼ばれた順に一列に 荷物を持って 並んで下さい」
「先生 質問があります」
リーナはそう言って手を挙げて
「質問は何かな?」
「私の戦い方が チョット 特殊で 靴履いて全力を出すと
靴壊れてしまうから」
「それで 裸足で訓練受けて いいですか?」
暫く先生考えてから
「良いだろう 許可する 他の先生にも話を通しておく」
「よろしく おねがいします」
深々と頭を下げた
「候補生諸君 行くぞ」
ぞろぞろと連なって行き、各々の部屋を割り当てられた、因みに全員個室だ
王立職業鍛錬所では、候補生の食事は3食無料で食べられる、農民からの
スキル持ちには、とても助かる
備品窓口で制服等を受け取ってから、夕食を食べて荷物の整理をし、
眠りについた
ーーーカズトと別れて一人だと やっぱり寂しいな
翌日朝食を取った後、教室に向かう、明るく大きな声で
「おはようございますー」
と挨拶したら
「元気が良いわね 挨拶する事は基本ですわよ」
「エヘヘ」
と笑いながら後ろの方の席についたら、挨拶を返してくれた女の子が
隣に座って
「私は アリス 貴方の名前は」
「リーナです よろしくー」
「わたくしは 運動が苦手なのよね~」
「そうなの でも此処は戦闘系の教室だよね?」
「そうなのだけれど 私のスキルは魔法だから」
「何とかなると思い・・・」
「ああ 確かに魔法なら大丈夫 かな?」
アリスと雑談していたら、先生が来て
「皆 修練場に集合しなさい まず基礎体力測定を始める
最初は100M走 呼ばれた順に測定する」
ーーーあまり目立たなくしないと 力 抑えよう
一人ずつ呼ばれ、測定していき最後に私が呼ばれた。
強化魔法を使用しないで、走り切った
先生が
「女の子としては 足は速いな まずまずのタイムだ」
「反復横跳びだ さぁ行くぞ」
この試験でもリーナは、標準のタイムより上だった
「次は 跳躍力になる 次の場所にいくぞ」
リーナの成績は、候補生の中では一番飛べていた
「次は 2キロの長距離走だ このコース4周だ 全員で同時
スタートとする」
「ゴールした順で 測定表に記入するから 手抜いて走るなよ」
「では スタート」
一斉に走り出したら、リーナが他を引き離し始めた。
それはそうだろう、幼馴染みと村中駆けずり回っていたのだから
そしてぶっちぎりでゴールし、先生が
「リーナ 足早いなぁ 男子でも追いつかないし」
「エヘヘ 村に居た時は 遊びは駆けっこだけだったから」
「では 午前中の基礎体力検査は終わりだ 食後 この場所に集合
では 解散」
《ありがとうございました》
食堂で、アリスと相席になり
「リーナさんって走るの早いわね そしてあんなに体力が続くなんて
素晴らしいですわ」
「それに跳躍力も 凄すぎるわ」
「エヘヘ そんなに褒めないで・・・」
「貴方 面白い人ですね 友達にならない?」
「でも私 がさつだよ いいの?」
「いいわよ 貴方と話していると 楽しくなりますから これって
気が置けないで いられるからかしら?」
リーナはテーブルに手着いて、身体を前かがみに伸ばして、嬉しそうに
「うん よろしくね」
「では 改めて リーナ フローリアです」
「私は アリス ホーネットですわ よろしくね」
「そうだ 貴方 先生に話されてたけれど なぜ裸足ですの?」
「次の時間の 攻撃力測定で その理由がわかるよー」
「だから 見ていてー」
午後の授業の為 修練場に皆が集まり
「各々の スキルを併用した攻撃力測定を始める」
「デコイに 持てる力と方法で 攻撃してみなさい 破壊しても
とがめない まっ 破壊した 候補生は今までいなかったが」
やがてリーナの番になり、名前を呼ばれ
「よし 始め」
「はい」
物凄い勢いで走り出し土を巻き上げながら、かなり手前で飛び上がり、
デコイに思い切り飛び蹴りをしたら
ドカーンと盛大に爆発音と土埃を巻き上げて、デコイを粉砕し
デコイの有った場所に大穴が開き、先生も候補生もあっけに囚われて
暫く誰もしゃべらなかった
ーーーあぁー やっちゃった デコイが無くなっているし
ーーーアハハと 笑うしかない
「リーナ どうゆう方法で 攻撃したのだ?」
「今まで 飛び蹴りで破壊したヤツはいない」
「それに あの走り方 跳躍も 体力検査との結果と違いすぎるだろ」
「私は サブスキルの魔法で 足の裏にストームを瞬間だけ使用して
走る速さを上げて ジャンプする時に更に強くストームを使用して飛び上がり」
「デコイに足が接触する時に ファイアボールを爆発で発動
巻き込まれない様に 強いストームを使い離れて着地」
「こんな感じかな 先生」
「わたしー この様な魔法併用で 戦う事も有るので 靴も破れて
しまうのです」
先生方は、暫く話し合いの後苦笑しながら
「リーナ 解った 今後の訓練では 魔法併用はしないでくれ」
「相手が 再起不能になってしまう」
別のデコイをセットして
「さあ まだ試験受けていない者 始めるぞ」
やがて全員の試験は終わり、教室で今後の授業の進め方を説明された
「明日からの実地訓練は、各グループ毎に行う、座学は全員教室で
授業とする」
「午前中は座学 制服着用 午後は訓練となり 週3回行う」
「最初は 体術だけだが 対人戦も今後あるからな
次はそれぞれグループ毎の訓練となる」
「授業の無い日は ギルドで配達や採取 等のクエストをして
稼いでも良いから」
「先生の許可が出るまでは 討伐クエストは絶対に受けないように」
「それでは スキル毎にグループ分けをします ではグループ毎に
集まって座って下さい」
それぞれが集まって座ると
「では 今後仲間になるので 自己紹介しなさい」
剣は15名いて、男から挨拶し始めた。
「ヨーゼフ シュテファン」
「ラウロ クリスティアーニ」
「ジルベール パストゥール ジルと呼んでくれ」
「アレクセーエヴィチ ロクチオノフ アレクだ」
次は女性となり
「クリスティーナ リンドブラード クリスと呼んでください」
「リーコネン ラーティカイネン 略称はリーです」
「キャサリン リヴィングストン キャズと呼んでくださいね」
「エイミー ロイスです 宜しくおねがいします」
「クリステル グーディメル です」
「オルガ パラディール 宜しくね」
「ディアナ ラウテンバッハ 一緒にがんばりましょ」
「エルゼ グリューネヴァルト 仲良くしてね」
「アスンシオン アメナバール アスでよろ」
「グラシア セルバンテス です」
最後に
「リーナ フローリア です がさつ者ですが よろしく」
各チームでの挨拶が終わった頃
「では今日は解散 明日から週3回になる 明日休みでは
無いからな では今日の講義は終わり 解散」
思わずクスクスと笑いが教室に響き
《ありがとうございました》
食事に行こうとしていたら、アリスが来て
「一緒に食事しませんか?」
「いいよー 一緒にいこう」
食堂で食事し始めると、数人のグループの生徒がきて
「何であんなに破壊力があるのだ?」
「お前と組むと 俺達怪我するよな」
「私 怖いわ」
言うだけ言って立ち去って行った
「リーナさん 気にする事無いですわよ 相手にする必要は
有りませんわ」
「冒険者は実力が物を言う世界だと 聞いています 強く成れば
良いのではないかしら」
「言っているわたくしは・・・ 実力は無いですが」
ーーー何だかグループの皆に怖がられたみたい
着替えを持って、シャワーを浴びてから自室で、今日のことを
考えていたら、突然頭の中に声が聞こえて来た
ーーー女神フレイヤです 神託を致します
ーーー秘匿していた 一部の記憶を 解除します
ーーースキルに関する事です
ーーー内容を良く理解してください
ーーー今後貴方の行動指針となるでしょう
ーーー貴方の人生に 幸あれ
女神フレイヤが去った後
ーーースキルの記憶を 良く理解しろって言ってたな
ーーースキルの内容ってこうなってるの
ーーー基本体力値 魔力強化値 体力耐性値 魔力耐性値 感覚強化値
ーーー賢者値(知能・理解度) 熟練度 (鑑定)
ーーー神・聖・大は、新たにスキルとして、鑑定が追加される か
ーーーなになに 鑑定は意識しないと 気が付かないし使えない
ーーーみんなこんな事知っている訳 ないよね~
ーーースキルの使いこなしは 熟練度に比例する ふ~ん
ーーーそれで 進化するのね
ーーーランクとスキルの関係が こうゆう事だったのか ふむ
ーーーメインスキルの能力が優先か サブスキルは本当にサブなのね
ーーー熟練度は メイン サブ 両方に加算されるのか・・・
ーーーまっ 今まで通りの訓練で いいってことね
ーーーするとデコイの破壊って 発芽前と同じくらいの力の入れ方なのに
ーーーあっ 基本体力値だ 10から100に剣聖で上がったんだ
ーーー力加減にもっと注意しよ
ーーーカズトどうしているかなー
寝台に横になり眠りについた。
王国では 13歳で発芽の儀式を受けると 成人と見なされ
酒場の利用が認められる 当然 酒も飲める




