第31話 (ライラックの新たな挑戦 2)
何処に向かうか、8人の直感や予感を交えながら、話し合いをしていると
不思議とエルダに、全員気に掛かる事が有るとの感じがしていた
「みんなー エルダに意識向けてみない わたしも引っかかるみたいだから」
意識してエルダを考えていると、全員
「リーナの言う通りだな 一番第六感が何かを訴えてくる」
他の仲間も頷いて
「じゃあ エルダに向かうとして ギルドカードは使わない方が いいよね」
「確かにリーナの言う通り 使うと足が付く可能性がありますわ 合同のお財布に
入るだけ入れて 個人でも相当なお金持たないと いけませんわね」
「何が起こるか分からないので もし緊急事態の時 離ればなれになりそうに
なったら 武器とアイテムバックを 仲間に渡して」
「リーナ デイストールの二の舞にならないように する為ですわね」
「うん わたし達のSランクカード 悪用されたくないもの」
「リーナ ナマクラ武器 ゴミだから 要らない」
「アルフ ナマクラでも 使いようがありまっせ あんばいよう使いこなして
一人前だと思いまっせ」
カレン
「サラがアルフに まともな事で 言い負かしたわ 明日 雨が降らないと
良いのですが・・・」
リーナは本当に嬉しそうな笑みをして見ている
ーーーリーナの笑顔を失わせる事は 絶対に阻まないとな
ーーー俺は 7人の盾になろう・・・
農民服に着替えて、目立たない様に夜中に王都を離れ、エルダに向かう
サレルノ・クロトーネを経由してチェスハントに8日で着き、酒場で雑談を
聞きながら食事していると
冒険者風のチャライ男
「エルダの近辺に 幽霊が出ているみたいなんだ」
職人
「本当かよ またガセじゃないのか」
町人
「この間の話も結局違っていただろう お前それ何処からの情報なのか?」
冒険者風のチャライ男
「エルダにクエストしに行った時 来ていた村人に聞いたんだよ」
職人
「それなら此処のギルド支部に クエスト出ていたのか」
冒険者風のチャライ男
「いや 掲示板には貼られていなかった」
町人
「お前また飲み過ぎで 夢でも見ていたのだろう」
2人に笑われていた
「アリス ミシェル 聞こえていた? チャライ男の言っていた事 直感か
予感が 凄くざわついているよ」
「みんな 自分で感じた事 何でも良いから話てくれない」
「エルダの村人って農民ですわね 幽霊では無くても何か目撃していたのかしら」
「ミシェル カズト リーナ 農民は 余程の理由が 無いと 嘘を つく事は
無いよね」
《有りません 無い ないよー》
「他の人は 何 感じたかな」
「ウチは 得体のしれへん 人か物を感じた」
カレン
「やっぱり 自分達の目で確認しないと いけませんわね」
ミシェル
「今日は此処の部屋取りましょう 今からは食べて飲んで 騒がないで
寝ましょうね」
翌日の早朝エルダに向かう
帝国の密偵は、王都・スターリングから姿を消したライラックを、完全に
見失い、王都の町をうろついていた
エルダに着いたリーナ達は、酒場で静かに食事し、声を落として
「みんなー 誰かに見られていた様な 感覚 今も感じているかなー」
暫く意識を集中していたが
「ウチには 見られとるようには なんも感じまへんでしたで」
他の仲間も同じ意見で
「やはり誰かが わたし達を見張っていたと 言う事ですわね」
「わたし達を 一番煙たがっているのは・・・ 何処だろう」
「俺は 魔国だと思うが かなり面子を潰したからな」
ミシェル
「帝国だと思いますよ 魔国の時より帝国の方が 規模が大きいわ
それだけ力を入れて 王国に干渉していたのだからね」
セレス
「クーベルタン商会の情報として 帝国に輸出していた穀物を 半分に制限
しているの 理由は王子派反乱」
「何故 見ている だけ なのかな」
「今 わたくし達に手を出しましたら 王国は帝国に穀物を売らなく
なりますわね」
「帝国が暗殺しようとしても 俺達に 勝てる奴いないよな
みんなちょっと考えてくれ ライラックを負かす方法を」
アリス
「カズト わたくし達を負かすって意味を 教えて下さい」
「負かすって言うより 俺達の弱点を突いて来る攻撃だよ」
セレス
「商売では 競合相手の弱い所を探し攻撃しての潰しあいは 良く有る話ですよ」
カレン
「そうか 帝国の人間の考え方で ライラックの弱体化をどうするか ですわね」
「そうゆう事 敵の目から見てどうやって 俺達にダメージを与えるか」
「解ったー わたしが嫌がる事だよね まず仲間が理不尽に居なくなる事
民を人質に取られる事 でも無条件ではないねー この町の農民は知らないから
弱点にはならないよー」
「リーナ 最初の嫌がる事は まず起こらないわ 全員での行動していますものね
もし それでも誰かが 居なくなる事態が起きるとしたら・・・
物凄く強い敵になります 最悪全員 ヴァルハラに行くでしょう」
ミシェル
「私なら ライラックを分断させる事を考える 王子派の時リーナは予感により
2つのチームに分けたでしょ」
カズト
「リーナは優しいから 両方とも助けようとする所を 狙われるか」
ミシェル
「この感覚や直感の異常が収まるまで 片方を見捨てる覚悟も必要になりますね」
「リーナ 深く考える 必要なし 依頼は調査 だよね 最悪 失敗したと
報告 すれば よい」
「リーナ忘れているわよ この調査依頼エルヴィスからの 個人的依頼ですわよ」
そうだったと皆納得してから
「エルダに行って様子見かな 情に流されそうになったら 止めてね」
次の日の早朝、エルダに向かい8日で着いたが、農民なのでギルド支部に
入りにくいから傍の酒場で隅のテーブル席に座り
農民らしい食べ物と飲み物を食べながら、聞き耳をを立てていると
出稼ぎ農民
「フュッセン村の郊外で 森に向かう狩人が 行方不明になっているそうだ」
町人
「村人も行方不明になっているのか」
出稼ぎ農民
「なってはいないが 森の傍に有る畑で農作業をしていると 頻繁に呻き声が
聞こえて来るそうだ」
「薄暗くなると 人影らしい物を 見かけた村人はかなりいるらしい」
町人
「フュッセン村では 自警団が無いのかな 普通それだけ見た人が居れば
調べに行くだろうに」
出稼ぎ農民
「それがな 自警団は確かに調査しに行ったのだが 余程怖かったらしく
村長にあんな恐ろしい物 手に負えない と言って逃げたって話さ」
町人
「そんな 怪しげな魔物みたいのがいると 村人は農作業に困るのでないか」
出稼ぎ農民
「今 フュッセン村は 3/4の村人は他所に行ってしまったよ 今は残っている
農民が必死に耕作しているが いつまで持つのだろうな」
リーナは皆を見て
「確かにチェスハント町の話と同じだね フュッセン村に行こう」
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ライラックが王都を離れる少し前 王国歴159年 3月
宰相 タールベルク・ギュンター
「ご報告が有ります エルフ族の弱点として 族長がかなり娘を可愛がっている
様なので 家族の拉致が有効かと思います」
「黒聖女の治療と療養が終わり 次の任務として エルフ族の村の攻略部隊に
合流させる事にしました」
「エルダ町を通らないで フュッセン村に行く 道が出来た事も報告します
これで王国に知られずに侵入出来ます」
国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世
「部隊に 鞭も持たせておけ エルフ族には有効だろう 合流しだい一気に
エルフ族の村を落とせ」
宰相 タールベルク・ギュンター
「拝命致しました」
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フュッセン村には、他の町と村と同じく半日の距離で着いて直ぐに村長に
会いに行く、交渉はカズトが話す事にして
「こんにちは エルダの町でフュッセン村が 人手不足で農作業を
手伝ってぐれる人を探しでるど 聞いて来たんですが」
村長
「お前たぢが 手伝ってぐれるど言うのが お前たぢ農民だろう
どうしでうぢの村さ来たのが」
「俺達のいだ村で 作物が病気に掛かり 暫く取んねえんです このままでは
娘たぢが人買いに、売らっちまうので 出稼ぎにきました」
村長
「そうけ 午後お前たぢの仕事ぶりを見っから 収穫を手伝ってもらう」
村長に付いて行き、夕方まで畑で収穫を手伝いをし
「お前たぢ 女の子も重い籠を軽々と運ぶし 良く働いてくれんな
だがら雇う事にすっと 村外れに有る小屋を使え 食事はおらげで食べでいげ」
小屋に戻り
「カズトー 村長と凄い方言で話ししてたね 何処で覚えたの?」
「方言は 発芽儀式の後 リーナと別れて 町の剣道場に住込みしていた時の
先輩からだよ」
リーナは納得してから
「村の中を自由に歩き回るには 自警団になると良いんだけれど 村長に信頼
されるのには みんなで真面目に農作業するしか無いよねー」
「農作業する時 村人と一緒に作業するから 魔法は不味いよねー」
「そうだろうな アリス 魔法は使わないで体力のみの 農作業する事に
みんな大丈夫かな」
「カズト 誰に向かって言っていますの わたし達のことぜいぶん侮って
いますわね リーナの弟子ですから 魔法使わなくても農作業
問題無く出来ますわよ」
「アリスとアルフは前に農作業かなりしているから 問題ないと思うけれど
セレスは商家出身 カレンは貴族の令嬢だろ 野菜の収穫の時素手で虫を
摘まんで取る作業が有るよ 魔法で吹き飛ばすのは不味いよな」
「アリス 前は吹き飛ばしていたけれど 今回はダメだよ」
アリスは少し涙目になっていた
「この中では 俺とリーナとミシェル位だろうな 子供の頃虫を手で掴んで
居られたのは 俺達は良く虫で遊んでいたからなぁー 楽しかった思い出だよ」
「思い出話すと フラグが立つ」
「あまり縁起で無い話し せんといてくれ」
1週間程立った時村長から
「何時も 何人かは剣をさげでいますね どうしでですが」
「今までいた村では 俺はこの子達と自警団をしでいだんだ 主に野犬や
森の獣 スライムやゴブリン等も 討伐しでいた」
「それなら農作業の後、村の見回りを頼めねえがな その分
給金の支払いは多くなるが どうべが」
リーナを見たら頷いてくれたので
「喜んで その仕事を受けます」
夜警を始めて1ヶ月程たち
「それなりに 野生動物や弱い魔物は 出て来ますわね」
「俺は 退治すればする程村人と仲良くなれるから 良いし 大物の
動物だと総出の宴会出来るから 遠慮なく食べれるしな」
「アハハ カズトにとっては一石二鳥か 良かったねー」
更に1ヶ月程たった頃から
「変だよねー 普通に居る野犬か森に棲む動物とかスライムも見なくなった」
「森の方から 動物の気配がしていない 不思議ですわね」
「俺が村長の許可貰って 森の調査するしかないか」
更に1週間位たち
「今日は森の方から 変な感じするのだけど みんなも感じているー」
森の方から魔物の遠吠が聞こえ、薄暗くなり始めなのに 鳥が
多数飛び立って行き
「リーナ なんか来るぞ」
森から出て来たのは、30人程の耳が長い人?が出てきて、その後ろから
大量の魔物のアンデッドが追いかけて来ていた
「リーナ かなりの女と子供がいるぞ 逃げて来る人達の保護をしよう」
ーーーまずい あの魔物のアンデッド数多すぎる リーナが前に言っていたな
ーーー物量で押し切られると このままでは全滅してしまう
剣と魔法で防御しながら、下がって行くが敢えて避難していく人と
少し距離を取った時
「カズトー 早くこっちに戻ってー」
アイテムバックを取り外して、リーナに向かって投げて
「リーナ 持っててくれ さようなら」
カズトは避難している人と自分の間に、高さ10メートルと横に長い
アースウォールを作り、避難を助け魔物の追撃を防ぐようにしてから
剣に浄化を付与し、剣紳を最大に生かした攻撃とファイヤーボールの
乱れ撃ちをして、魔物の数をかなり減らしてはいたが多勢に無勢で
ついに力つき魔物の群れに、飲み込まれてしまう
リーナは半狂乱になり、カズトの救出に向かおうとするが、アリスとミシェルは
パラライズを放って気絶させた
7人は、あのままだと全員死ぬ予感を感じていたので、カズトの行動の意味も
理解はしていた
「サブリーダーとして命令します アースウォールを20メートル間隔で
3つ作って下さい」
アリスは涙をながし気丈に指示を出し、気絶しているリーナを背負い
5人も泣きながら、強固なアースウォールを作り避難民と合流して
村長に今起こった事を話してから、避難民を護衛し夜通し歩いてエルダに向かった
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ーーー確か魔物に押し倒されて 腕で防いだまでは覚えているが
ーーーそうか魔物に食われたのか・・・
ーーー俺は ヴァルハラに着いたのかな もっとみんなと一緒に冒険者をして
ーーー色々経験したかったなぁ~
ーーー手足の感覚がしないし 眠くなって来た リーナ250年後に会おう
ーーー起きなさい カズト アースウッド
まどろみから 戻され 目の前に 天使の羽をもつ綺麗な女性がいた
ーーーあぁー 天国に着いたのか
ーーー此処は天国ではありません カズトはまだ死んでいない
ーーー私は 女神フレイア
ーーー貴方が死んでしまうと リーナ フローリアは 心が壊れてしまい
ーーー冒険者をやめて 250年廃人として生きていくでしょう
ーーーそんな あの時 あのまま全員で戦っていたら 全滅する予感が
ーーーしていたんだ どうすれば良かったんだ
ーーー全滅を回避する判断は 正しかった
ーーーカズトはこの空間で 感覚の遮断と拡張の訓練をしなさい
ーーー完全に習得するのに 1年位掛かります
ーーー貴方のいた世界では 殆ど時間は経過しません
ーーーカズト 選択をしなさい このまま まどろんで天国に行くか
ーーー辛い訓練するか・・・
ーーー生きて戻れる可能性が有るなら 訓練を選びます
ーーーリーナが 廃人になると言う 選択肢は俺には無い
感覚の遮断は、身体が魔物に食い千切られているから、必要不可欠で
半年かかるが、覚えられた
感覚の拡張は、感覚強化値の強化そのものであった、これも半年掛かったが
全て習得出来た
ーーー感覚強化値が一段昇華したので メインとサブのスキルも昇華しました
ーーー白魔法に新たに エクストラヒールが追加されました 部分欠損した
ーーー身体の再生するヒールです ヒールですので死者には使えません
ーーーこれから カズトを 魔物に襲われた時間に送ります
ーーー努力する事は 忘れないで下さい また逢う時まで・・・
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元の時間に戻された瞬間に、激痛に襲われたが、覚えた感覚遮断を
痛覚のみにし、全身にスチールガードを掛けて、新たに食べられない様にして
様子をうかがっていると、暫くすると魔物アンデッドが、森の奥に戻っていった
ーーーやっぱり 誰かに操られたアンデッドだったか
兵士
「此処に変な物が有るぞ 手足の取れた彫像みたいだけれど
何故此処にあるのだ」
「持ち帰って 黒聖女様の 判断を仰いだ方がいいな」
ーーー黒幕は帝国 黒聖女が指揮官か 黒魔法に確か
ーーーネクロマンサーが有ったな 全て結びついた
カズトは黒聖女の前に置かれたので、意識も感覚遮断を掛けた暫くして
「只の壊れた彫像ね 外に捨てて置いて」
兵士が俺を野戦用テントの傍に捨てられて、直ぐに意識の感覚遮断を外して
様子を窺ったが、誰も俺の事を気に留めている者は居なかった
ーーー意識遮断すると鑑定を阻害するのか バレなくて良かった
東の空がうっすらと白んで来た時、相手の直感に届くよう感覚拡張してから
「おーい ライラックのみんなー 俺の声が聞こえるかー」
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少し時間を戻り、ライラックと避難民が、夜中にギルド支部に着き
アリスは扉を叩く
「此処を開けて下さい 避難民を連れて来ました」
門番が顔を出して、アリスを農民だと思い
「此処は冒険者が来る所だ 他所にいけ」
黙って白金で金の縁取りのカードを見せると、慌てて扉を開けてくれた
「フュッセン村に多数の魔物アンデッドが発生し 村人と森の民の避難民を
つれて来ました 此処のギルドマスターを呼んで貰えますか」
門番は慌ててギルドマスターを呼びに行く
「ミシェル わたくしと同じ サブリーダーをして貰いたいのですが
宜しいかしら このままだと 手が回らなくなりそうなので お願い致します」
深々と頭を下げていた
「みんなは わたしがサブリーダーとして命令をする事 嫌では
有りませんか?」
それは無いと、5人は言ってくれた
「アリス サブリーダー 務めさせて頂きます 最初は何をすれば
良いのですか」
「避難民に手持ちの糧食と水の提供 それと怪我人の確認と治療を
お願いいたします わたくしは ギルドマスターに説明しに行きますので」
村長
「お前達は 農民の娘では ねえのが?」
ミシェル
「わたし達は 冒険者です」
村長
「なぜ、辺鄙でなんのどりえもねえ 村さ来て 農作業を手伝ってぐれだのが」
ミシェル
「チェスハント町で 幽霊騒ぎの話しを 聞きましたからですよ 全員無事に
エルダ町に避難出来たから 良しと しときましょう ね」
村長
「へえ、わがりました」
暫くしてギルドマスターが来たので、アリスは執務室に入り説明を始めた
リーナの両隣に、アルフとセレスが座っていて、リーナは気が付いて
まわりを見回してから
「此処は何処なの?」
アルフが
「エルダの ギルド支部」
セレス
「手が回らなくなるって言って アリスがミシェルを サブリーダーに
任命しまたよ」
リーナは暫く惚けていたが
「あぁーそうか 気絶させられて連れて来られたのね」
セレス
「あの時カズトの救出にリーナが行くと リーナまで失う予感が全員したの」
「怒っていないよ みんなは正しい判断したのだから でもカズトはもういない」
下を向き静かに泣き始めた
ギルドマスターの説明が終わったアリスが戻って来て
アリス
「避難民については ギルドで対応して貰えるから 酒場で食事と睡眠を
取りましょう」
ギルドを出ると、東の空がうっすらと白んで来て、アリスが
「長い夜でしたわね」
ボソッと言う
酒場の個室に入り、食事をしていると
「おーい ライラックのみんなー 俺の声が聞こえるかー」
全員悲鳴をあげて
「カズトを見捨てたから 幽霊になって戻って来てん」
死ぬ程驚き震えていた
「聞こえていたら 直感を働かせ俺の事を考えて 心の中で
話しかけてみな」
暫くすると
「俺の問いかけに答えてくれたのは リーナだけだな リーナ俺の声
ほかの仲間に聞こえていたか 教えてくれ」
「聞こえていたのだな 俺は死んではいないが 動ける状態でも無い」
「魔物アンデッドを動かしていたのは 黒聖女と兵士が30名くらいだ
当然黒幕は帝国 恐らく鞭も持っていると思う」
「エルヴィス ドランスフィールドに連絡して 精鋭部隊を送って貰い
討伐する様に話してくれ」
「俺は魔力で命を維持しているので 今日は此処までになる またなー」
連絡はそれで終わる
ーーーカズトは生きていた わたしは今出来る事をしよう
「リーダーとして命令します まず食べ物を腹いっぱい食べてね
今まで農民の振りして 碌に食べていないから わたし達
食べないと動きが鈍くなるからね」
「それと 今後ライラックとして活動しますので 装備と武装してね」
「わたしは サブリーダーのアリスと共に ギルドマスターに会い
キルド本部と連絡の橋渡しの交渉に行きます」
「サブリーダーのミシェル 戦いの為の準備をして下さい
特に魔力ポーションはあるだけ買って アルフも一緒に行ってね」
今出来る事を全て終わらせてから、全員宿で爆睡した
王都から精鋭部隊が来るまで、エルフ族との会話で解ったのは
族長とその家族は、黒聖女に捕らえられていて、エルフの戦士は
鞭に打たれて気絶させられて殺されたと、泣きながら話をしてくれた
「わたし達だけでは 助けられない 今はガマンの時 だ・か・ら
鈍っている身体を 徹底的に鍛えなおすよ 修練場に行くからついて来て」
フュッセン村の偵察と修練の繰り返し交互に行い、やっと王都から部隊が来た
ギルド支部の会議室に、ライラック7人・王立近衛師団フリッツ ボルツマン
王立騎士団シリル ダルレ・ギルト支部のマスターが出席し
其々が自己紹介を改めてしてから
ボルツマン
「魔物のアンデットが出た時 避難民と共にエルダに来たのに どうして帝国の
陰謀だと解ったのか?」
「ボルツマンさん わたし達 勘が鋭いのは知っているよね そうゆう事です」
ボルツマン
「何時も全員で行動するライラックなのに 何故1人いないのか」
リーナは俯いてしまい
「その件に関しまして わたくしの方から お答え致します カズトは現在
行方不明ですので これ以上の詮索はお控えください」
ボルツマン
「そうだったのか それでは帝国兵と黒聖女の討伐作戦会議を始めよう」
作戦はエアフルト事件を基にするが、今回は魔物アンデッドが大量に
発生しているので、魔法使いと弓師を多く配置しその護衛は王立騎士団
シリル・ダルレが責任を持って守る事となる
森からフュッセン村の方向に、アースウォールを2つ斜めに配置して
魔物が広がらない様にして、火魔法と浄化で攻撃しているスキにライラックは
敵の本陣に奇襲攻撃をして、黒聖女を捕らえる作戦に決まり、ライラックの
後方から、王立近衛師団フリッツ ボルツマンの精鋭部隊が付いてくる事になる
決行日前日、ボルツマンに先にフュッセン村に行って用意をすると言い残して
夜中に移動した
カズトに感覚を意識して集中してから
「カズトー 聞こえてたら返事してー」
「リーナか 聞こえるがどうした」
「もう直ぐ 帝国の黒聖女と兵士を わたし達と王国軍が合同で攻撃するよー」
「もう少しだから ねっ」
「みんな 俺は 黒聖女の野営テントの傍に 転がっているから 回収して」
「魔力が少ないから 念話もう終わるな」
「みんなー 話し聞こえていたよねー 王立近衛師団と王立騎士団が魔物に
攻撃し始めたら 速攻で兵士と黒聖女を全員気絶させて 制圧するよー」
気配を消して野営テントを監視していると、黒聖女と付き添いの兵士が出て行く
「複数の野営テントの中には 人の気配はないわね」
みな頷いた時セレスが
「みんな見て あの大きい野営テントの入口の傍の草むら 人型みたいに
見える物が有るけれど」
「手足が無くなった彫像の様に見えますわ スチールスキンを防衛に
使っていますわね リーナさっさと敵を殲滅しましょう」
リーナは暫く見つめてから
「アリスの言う通り 彫像はカズトです 今はカズトの事は無視する態度を取るよ
何処に敵の目が有るか 分からないから みんなも 知らんぷりしといて」
それから黒聖女を尾行して行き、監視して居たら遂にネクロマンサーの
スキルで魔物アンデッドを呼び出して、王国軍を攻撃し始めた
「兵士は場合によっては屠っても構わないよ 数名捕虜がいれば良いから
目的は黒聖女1人だからね それと人質になっているエルフの族長と家族
救出しないとね」
「じゃ 攻撃開始 いけぇー」
後ろから攻撃された、取り巻きの兵士は無力化され、黒聖女も気絶させた時
ボルツマンの精鋭部隊が来たので、捕虜にした黒聖女を引き渡す
「ボルツマンさん 黒聖女は呪詛が使えますから 手足を拘束して目隠し
猿轡をして下さい それと信頼出来る部下に 今回鹵獲した鞭を持たせ
黒聖女の首に巻いて見張らせ もし気が付いたらボタンを押して気絶させてね」
「黒聖女の強い呪詛の解除には ライラック2人掛かりでないと出来ないから」
「ライラックは 残っている魔物アンデッドを 討伐しに行きますから
此処はお願いします」
「みんなー 魔物狩りに行くよー」
ーーーリーナが教えてくれて助かった 普通の捕虜だと口と目は塞がないからな
黒聖女は、十分に魔物アンデッドを展開する前に、捕虜になった為
800匹程度だった、でも黒聖女の支配が無くなり、バラバラに単調な
攻撃になってたが、魔法攻撃か武器に浄化を、付与しないと倒せないので
王国軍は苦慮していた
ライラックが参戦し始めたら、魔物アンデッドは見る間に減って行く
「王国軍のみんなー 今いる魔物だけだよぉー もうひと踏ん張り」
リーナは鼓舞しながら、7人で戦場を駆けずり回り全部の討伐が終わる
「近衛師団長 エルフ族の族長と家族が捕まっているそうなので 黒聖女の
取り調べさせて 貰えませんか?」
「絶対に捕虜 死なせませんから」
近衛師団長と精鋭の兵士と共に、捕虜の所に着いた時、サラが団長の傍に寄り
「エアフルトの町で リーナはドラン ギィルティスの居所を探すため
捕虜の尋問してん そん時めっちゃエグイ方法で尋問してん
おってもらわんと いけないけれど 口は出さんとってね」
「時間が無いから わたしが尋問するねー」
黒聖女に、1個落としたらそれで反抗する意思を無くして、白状したが
監禁場所は知らない様だったので、見ていた帝国兵士に同じ様に尋問したら
直ぐに答え、囚われている場所が判った
「ボルツマンさん 囚われているエルフ族の救出に 今から向かいます
此処に連れて来ますので 待機していて貰えませんか?」
「族長は護衛する対象になるから 待っているぞ」
「みんなー サッサと助けるよー」
凄い勢いで走り去った
目的地近くで気配を殺して観察していると
「不思議ですわね 凄く弱い気配しか感じませんわよ」
「もしかして めっちゃ強い呪いが かけられとんねろか」
「不味いよ死んでしまう 一気に突入するよ」
突入したら兵士はいなくて、衰弱したエルフが居た
「呪詛が掛けられている 2人1組で浄化してあげて わたしはハイヒール
するから」
回復したエルフが挨拶やお礼する暇も与えず、3人を背負って待機場所に戻り
近衛師団に保護したエルフ3人を引き渡し
「ボルツマン師団長 わたし達はまだ やるべき事が有りますので 此処で
別れます エルダの町で報告しますね」
「みんなー 行くよー」
あって言う間に姿は見えなくなる
ーーーライラックは どんな用事が有ったのかな
帝国軍の野戦テントの所に着いて、カズトの彫像をリーナは抱えて
「直ぐに エルダに戻るよ 全速力」
半日の距離を1時間弱で着いて、酒場の個室に入りテーブルの上に彫像を
寝かしてから、リーナは念話で必死に呼びかける
「リーナ どうした あまり魔力の余裕が無いから 長い念話は出来ないよ」
「違うよ 黒聖女の所から連れ出して 酒場の個室に居るよ だから
スチールスキンを外して」
「外しても みんな泣くなよ 今の俺は身体が酷い状態だからな それと
俺は エクストラヒールで手と脚を再生するから 終わったらハイヒールを
直ぐに掛けてくれ 今の俺の魔力では体力の回復は無理だから」
念話で
「わかったー」
仲間に
「酷い状態だから とりみださないでって スチールスキンを外した後
自分で手と脚を再生するから その後ハイヒールを頼まれた 協力して」
スチールスキンを外して、エクストラヒールで手脚の再生し、終わった後
7人が一斉にハイヒールを掛けた
目が覚めて一言
「ただいま みんなと別れた後 眠る事が出来なかったから 凄く眠い
説明は後でするから・・・」
と言って爆睡し始めた
「リーナ カズト寝てしまいましたわね 今のうちに 話して決めて置きたい
事が有りますので リーナとミシェル一緒に付いて来て下さいますか」
「アルフ カレン セレス サラはカズトの傍に居て下さい ね」
頷いてくれたので、退室し階下のテーブル席に移動し
「リーナ 勝手にミシェルをサブリーダーに任命した事を 最初に謝罪致します
ごめんなさい」
立ち上がり、深く頭を下げた、リーナは給仕に飲み物を注文する
「わたしは腑抜けて居た時 ミシェルがサブリーダーとして 良く取り纏めて
テキパキと行動していたのを 見ていたよ」
「だからアリス 謝る必要は無い ミシェル 今後もサブリーダーを
引き受けては貰えないかな 無理じいはしないよ アリスとの調整もしないと
ならないけど」
ミシェル
「リーナ 2人サブリーダーが居ると アルフ達がどっちの指示に従うか
悩むかもしれません それなら わたしはアリスのサポートをしたいです」
「そうかー アリスもそれで良いよね」
「はい 改めて ミシェル フラゴナール宜しくお願い致しますわ」
「それでね ミシェル わたしとアリスが交渉に行く時は 一緒に来てもらうよ
自分の目と耳で感じた事を わたしとアリスと意見を交わしたいから 良いよね」
一度カズトの様子を見に行ったけれど、まだ爆睡していた
「アリス ミシェル ギルドマスターとボルツマン師団長と
王立騎士団シリル ダルレと 打ち合わせする必要が有るから 一緒に来てね」
ギルド支部の会議室で、説明と報告しエルフ族と王国との話し合いも
後日組まれた
「アリスー ミシェルー ごめん こんなに時間掛かると思わなかった
カズトの所 行こう」
個室に入った時、カズトが丁度目を覚ました
「改めて ただいま」
カズトが言った途端に、全員泣き始め、少し落ち着いた頃
リーナはまだ半泣きで
「何で わたし達を置いて1人で立ち向かったの アースウォールの向こうに
消えた時 仲間がどう思うか考えた?」
「リーナ アリス アルフ ミシェル カレン セレス サラ に聞きたい
避難民と村人を引き連れて 魔物から逃げられたのか どうなんだ 答えてくれ」
《いいえ 全滅する未来しか予感出来なかった》と各々が言う
「俺もそう予感した 仲間は全て女 男は俺しか居ない 何時も1つの部屋で
一緒に雑魚寝している男らしく無い俺 思ったんだ 誰かが死に瀕する事に
なったら俺は盾に成ろうとね 男は女を守ろうとする これは本能なんだ」
リーナは涙をぬぐってから
「カズトがわたし達の盾になろうとするなら わたし達はもっと強く成る」
「アリス アルフ ミシェル カレン セレス サラ 一緒に強くなろう」
其々が《了 なります やります 強くなりまっせ》
仲間はすすり泣きをしてから暫く沈黙し、カズトは今までの経緯を話し始める
「俺は 魔物に食われて気が付いたら 白い空間にいてヴァルハラだと
思っていたら 女神フレイヤ様の所だった」
「ライラックが全滅する予感がしたから 逃がす為にした行為が リーナが
廃人になる 未来を教えられたよ」
「女神フレイヤ様は 俺が生きて戻る方法を教えてくれた 約1年かかったがな
それが 感覚遮断と感覚拡張 これはスキルに有る感覚強化値の鍛錬そのもの」
「昔リーナの教えてくれた 熟練度の鍛錬と考え方は ほぼ同じだった」
「それで感覚遮断は 痛覚 視覚 意識等を 個別または同時に遮断する事
感覚拡張は 俺からみんなに話し掛けただろ つまり念話等だリーナからは
返事が有ったから かなり感覚強化値の 鍛錬されてた様だな」
「此処からは リーナが言うスキルの秘密の話だ」
みんなゴクリと生唾をのんだ
「全員スキルには++が付いて居るな 俺の場合感覚強化値が100に
成ったらしく メインとサブスキル同時に昇華した」
全員驚愕の顔をし、しわぶき一つなく静まり返った
「全ての能力はまだ知らないが エクストラヒールは女神様に教わった 効果は
見ての通り それと意識を遮断して 黒聖女の鑑定をごまかせた」
「彫像の振りをして居たが スチールスキンを掛け続けなくて いけないから
寝る事は出来ない だから幼馴染と遊んだ頃とか 14歳でSランクに
なった時等 楽しかった事を思い出して 眠らない様にしていたよ」
カズトは鼻をかきながら
「さっきかっこつけて 言ったけど 盾になって死んだ?時 後悔していた
仲間と冒険者生活をもっとしたかった と ね」
カズトにリーナは抱き着きながら
「おかえりなさい」
また涙目になりながら言う
少しの間静かになっていたら、カズトのお腹が盛大に鳴り、皆コケて
「ゴホン 今までの状況は こんな感じだよ それと俺 腹がすいているから
食事したいが 良いかな」
みんな慌てて給仕に、これでもかと思う程注文して、食べ始めた
「リーナ さっき俺が言った スキルの秘密の事だが 全員昇華は出来る
と思う でも強化走りの時より 辛い訓練をする事になると思うよ」
「リーナが訓練で怪我した時ヒールしてた様に リーナの役目が俺になる
それもかなりエグイ事のヒールに ね」
「でも みんなにも挑戦して貰いたい 上が有る事がわかったから」
大量に注文した飲み物と食べ物は、全て食べつくされた
リーナが何んだか言い難そうに
「カズトー 今まで全員で1つの部屋で雑魚寝していたね 女の中に男1人
無神経でいて こめん これからは別に個室取るから」
カズトは暫く考えてから
「帝国の監視兵は捕まっていないし 王都のリーナ邸以外での宿泊は 今まで
通りで良いと思うが 改めて リーナ アリス アルフ ミシェル カレン
セレス サラ 俺との雑魚寝が嫌かな 嫌なら個室にするよ」
「わたくしは カズトが誠実の男だと知っています 今までと同じ
でかまわないですわ」
「私は リーナとカズトに 命を助けて 貰った 信頼しているから
此のままで いい」
ミシェル達も構わないと言ってくれ
「カズトー 変な気を回して ごめん」
「俺も 気が付かないうちに 少し卑屈になっていたと思う もっと素直に
話さないといけないよな みんな ごめんな」
別れていた間の事をみんなで沢山話して、酒場の大部屋で雑魚寝して眠た
村長の方言は、茨城弁 風 です




