第3話
発芽編
王国歴151年
リーナもカズトも13歳になり、発芽確認の為
町のギルド支部に向かい 歩きながら
「俺は 戦闘系スキル 剣術が発芽して欲しいな 冒険者をして王国に
貢献したい」
「リーナは何になりたいのか?」
「出来たら一緒の仕事につけたら良いかなー」
ギルド支部の中で受付にて
「2人はここから見えるあの扉の中に入って下さい
何人か居ますから 呼ばれるまで待っていてね」
部屋の中には10人くらいいて、どんなのが発芽するか不安そうに
している
「俺たちの発芽 うまく行くかな 心配になってきた」
「大丈夫だよ 何とかなるよ アハハ」
「リーナは 楽観的に捉えられていいな 俺も見習わないと いけないな」
いよいよ発芽チェックが始まり、受付順番に呼ばれて行き
発芽して喜んでいる子 発芽しないで泣いている子 皆退室して2人
だけになってしまう
カズトが先に呼ばれ
「では この発芽水晶に手のひらをつけて下さい」
「はい」
水晶の上にステータス画面が開いて、確認した係員は
「君の発芽は 剣 ですね 1つです」
「今から1年以内に2つめが発芽する可能性も在りますから
時々来てチェックして下さい」
「次回からは手数料が必要です では退室して下さい」
何とも言えない顔をして退室して行った
「次にリーナさんどうぞ」
「では この発芽水晶に手のひらをつけて下さい」
ーーー女神様 メインスキルは剣にして下さい お願いします
心の中で祈りながら
「はい」
「何だこのステータスは 2つ発芽しただけでなく どちらも
称号が付いている」
リーナがあっけに囚われていると
「此処で待ってて下さい 上司を呼んで来ます絶対に居てくださいね」
慌てて出て行き、1人になり座って待っていたら
頭の中に突然声が聞こえてきて
ーーーリーナ フローリアよ スキルが発芽したので 今まで封印していた
ーーー記憶の一部を解除します
ーーー今後は 貴女の意思で行動し より良い方向に未来に向かう事を
ーーー私は望みます
ーーーカズトのスキルは剣のみで 私の力でもこれ以上干渉出来なかった
ーーーごめんなさい
ーーー一般には知られていないのですが 戦闘スキルは上級に上がる事が
ーーー出来ます 剣は剣神までの可能性が有ります
ーーースキルの熟練度とギルドランクとは 関連はしていない だから
ーーーリーナとその友で 諦めないで鍛錬して努力する事 いいですね
ーーーこの王国を栄えさせて・・さい
それっきり声は聞こえなくなって、暫くして職員が2人来て
「私はこのギルド支部のギルドマスター フリードニアと言う
もう一度 発芽水晶に手のひらをつけてみて」
「はい」
「これは20年に1人出るか出ないかでないか
君のスキルの1つ目は 剣聖 2つ目は 大魔法使い」
「君は 剣をメインで戦い サブで魔法を使う戦い方なる」
「今後王都で専門の教育受けて貰う 今両親に渡す書類を作っているから
ロビーにいてくれ」
「リーナには王立職業鍛錬所に入って貰い スキルを効率良く使いこなす
仕方を学んでもらう」
「これは君達が簡単に死んでは困るから 因みに王国指定訓練だから強制参加だ」
「リーナさん ロビーにて待っててくださいね」
ーーー願った通りのスキルになった 嬉しいな
退出してロビーに向かうと、カズトは座って下に俯いている
「カズトどうしたの?」
「ああ 俺のスキル1個しか発芽しなかった それも剣だけ
これじゃ鍛錬所に入れないし 仮に冒険者になっても 低レベルの
討伐クエストしか受けられないし ヘタすりゃ 直ぐに死んでしまう」
「はぁ~」
ギルマスからここだけの話として(女神様からの話だったのだが)
「ねぇ カズト 戦闘スキルは どんどん使いこなしていくと 上級に
レベルが上がるんだってー」
「剣だと 剣神まで可能なんだって だから諦めないで訓練して
死ぬほど実戦経験して スキルレベル上げようよ」
「それと スキルの熟練度とギルドランクとは 関連はしていないから諦めないで
鍛錬してねー」
「ねぇ 学校に居た時 カズトの友達に剣道場の子が居たよね」
「ギルドで冒険者登録して 配達や探し物等の 依頼を受けてその報償金で
剣道を習えば スキルが上達する可能性があるよね」
「だから 諦めないで 待っているから」
「そうだな このままで終わってたまるか だな」
「わたしは 王都に行かなくてならないから もう カズトと一緒には
いられない」
「カズト フリードニアさんに呼ばれているから わたし行くね」
「そうか此処でリーナと 別れになるのか」
ーーーリーナの隣に立てるように なりたいな
書類を受け取り、村にもどってリーナは、書類を両親に見せて
「パパ ママ 出来るだけ早いうちに 王都の鍛錬所に入らなければならないの」
パパ
「リーナは凄いな 剣聖と大魔法使い これはたまげるな」
「そうなの リーナが行く事は喜びなのだけれど ママはやはり寂しいわ」
「行くからには頑張って 身体には気を付けてね」
「明日にはギルドに向かおうと思うの 待たせても悪いし
王都にはギルドが馬車を用意してくれるって」
「今回は何人かいるから まとまったら向かうって だから安心して」
「13歳になったから これプレゼント 可愛い靴で似合うと思う」
リーナは悲しそうな顔をして
「パパ ママ お兄さん お姉さん わたし今まで隠していることがある」
「これからする話は 他の人には話さないで欲しい」
「わたしのスキルは 剣聖と大魔法使い 発芽により確定した時に 一部の
記憶が戻ったの 不思議な話だと思うけれど」
「わたしは 生まれる前 女神さまから 王国を助ける様に依頼されていて
その記憶は封印されていたらしい」
「成長に必要になった時に 必要な記憶が少しずつ戻ってきたの」
生まれた時から、今までの事を包み隠さずに話をして
「家族にこの様な事を 隠したままにしとくのは 悪い事だから
どうしても話しするべきだと」
「ごめんなさい」
「折角可愛い靴 用意してくれてとても嬉しいけれど さっき話した
戦い方をすると 直ぐにポロボロになってしまう」
「だから裸足でないとダメなの ありがとう」
泣き笑いの様な顔をして言う
「リーナは優しい娘に育ったんだな 自慢の娘だ」
「私の子供たち みんな良い子だけど リーナは女神様に選ばれたのね」
「たまには家に帰って来て 私の可愛い娘 リーナ」
その後家族での食事をした後
「色々な事が今日あったな」
「話を聞いて流石に驚いたけれど リーナの人生だ 悔いなく生きなさい」
「そうだ 明日持って行く物は パパが用意しとくから もう寝なさい」
「おやすみなさい」
部屋に戻ってベッドに横になっているが、なかなか寝付けられなかった
翌朝、家での最後の朝食後
「パパ ママ 行ってきます」
「おう 行ってこい たまには手紙を送ってくれ」
「身体だけは気をつけてね」
「うん やれるところまで 頑張ってみるね 期待しても良いよ アハハ」
「じゃあね」
町に向かって歩き出し
「我が娘 巣立って行くと寂しいものだな」
「貴方 成功する様に一緒に 祈りましょう」
「ああそうだな 頑張れ リーナよ」
ーーー町までは1時間くらいかかるな~
ーーーカズトと逢えないのは やはり寂しいよー でもリーナがんばる
ギルドで他の子と一緒になって王都に向かった
登場人物 アリス・ホーネット 王国歴138年8月生まれ
性格
信念を持ち 気は非常に強いが 脆い面も有る
理解力は高く邁進する力は強いが それ故にストレスを
貯め込みやすく たまに切れる
友達には とても優しい
容姿
標準より少し高い 肩までの銀色ストレートの髪 目の色も
銀色 体形はスレンダー