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第29話 (お家騒動 3)

 農民の女の子、遂に勇者になる

王国歴158年 3月

 反乱がまだ終わっていなかった

 ライラックは結局2日、食べて寝ていて王都の状況はさっぱり分からなく

過ごしていて

 王子派の関係者は、殆ど捕縛されたけれど大物が逃げていると聞いたのは

この後の打ち合わせの時だった

「みんなー 今日からライラック活動するけれど 良いよね?」

 全員頷いてくれ

「ギルド本部に行こうと思う 今の状況聞きたいし」

 隣だから直ぐに着き、受付にエルヴィス・ドランスフィールドとの面会を

申し込んだ

 会議室に通されたら、フリッツ・ボルツマン ランベルト・エッフェンベルク

ダミアン・バウムガルト エルヴィス・ドランスフィールド

主なメンバーが居た

 エルヴィス

「今 反乱軍の事で会議していた 丁度ライラックが面会を求めて来たから

参加してもらおうと思って 此処に入って貰ったのだよ」

 フリッツ

「ライラックには窮地の時 助けて貰っているから 是非話を聞いてくれ」


「解りました 流石に身体が持たなくて2日休んで 申し訳ございません

反乱軍の今の状況を 教えてください」

 エルヴィス

「ヴォロスからは普通60日移動に掛かるのに 15日で戻って来て

その日のうちに 南広場の約1000名の敵を撃破して

グストフ伯爵家を陥落させ 貴族の逮捕に協力したのだぞ」

「普通の冒険者だと1週間は寝込むわ ライラックそれだけの功績を

上げているから 気にしなくていいんだ」

 フリッツ

「此処だけの話として聞いてくれ 首謀者の王子殿下が逃亡して捕まらない」

 アリスは少し考え込んでから

「何処を探しているのですか ボルツマン殿宜しければ その地図を見せて

貰う事が出来ますか」

 机に使用している地図を広げ、アリスは持っていた地図を広げた

比較して見ると、ボルツマンの地図の王子派拠点数が、かなり少なかった

「王子派拠点制圧は そちらの地図のは終わっていますの」


「ほぼ終わった 警備の兵士を置いているから 再度使われる事はないだろう」

 アリスが自分の地図に、拠点制圧にXを付けて消していき、残った場所を

見ていて

「アリスー 王子は何処にいると思う?」


「王城の北口から逃げた様ですから イーモン ゴダード子爵の所に居ると

思われますわ」


「何故其処なの」


「ゴダード子爵は ホーネット伯爵より資産が多くて裕福ですわ そして私兵を

待っていない 珍しい貴族としても有名なのです」

「だから王子派でも 目を付けられないと 思っている可能性が高いですわね」


「アリスー 王子派のスポンサーって ゴダード子爵でないかな

20日近く広場で戦うのに 約1000名分の兵士の戦費 かなり掛かるよね」


「私兵を出した貴族は 遠征費で手一杯ですわね リーナ意見に理が

ありますわ」


「ボルツマン近衛師団長 密偵をゴダード子爵家に あ~ダメだ

その前に逃げられる」


「リーナも感じたのね ボルツマン近衛師団長直ぐに ゴダード子爵邸に兵を

至急派遣して下さい」


「ライラックは今から逃亡防止に行きます みんなー 行くよぉー」

 ライラックが退室し、ボルツマンは近衛師団を直ぐにゴダード子爵邸に

向かう為出て行った

 バウムガルト

「エルヴィス 俺達 冒険者は行くと不味いよな」


「王子がライラックに捕縛される所 絶対に他の冒険者に見せられないからな

今回は 此処で待機して貰おう」


「早くこの反乱軍騒動 終わらないかなー」

 バウムガルトは窓から空を見て言う


 ゴダード子爵邸の傍の木陰にて潜んで様子を見ていて

「みんなー 王子が居ると直感が働いているー」

 全員《居ます・居るぜ・おるよー》と肯定していた

「どうやって此処から逃げて行くと思うー?」

 サラ

「普通なら馬車でやね 只 どの様な馬車に乗って出て来るか 分からへんな」

 

「セレスー どんな馬車と思う」


「まず目立たないのにします わたしなら2台位の商人の荷馬車

これなら護衛が居なくても 怪しまれない 荷馬車だから精々護衛は数人 でも

相当強いと思います」


「護衛は精鋭かー 最初に鑑定して近接最上位称号持ちなら わたしとカズトが

全面に出るねー アリス アルフ サラ セレスはどさくさに紛れて王子が

逃げられない様にして 戦って」

「ミシェルとカレンは それ以外の近接が居たら倒して」

 打合せをしていたら正門が開いて、ゴダード子爵の家紋入りの豪華な馬車と

騎乗した護衛兵が10人くらい出て来た

 木陰から

「みんなー アレは絶対におとりにしか見えないよねー」

 みんな頷いていた

 セレス

「おそらく使用人や商人の出入りしている門から 出てくると思います」

 通用門の見える場所に移動して、暫くたってから通用門が開いて荷馬車が

2台出て来る

「子爵邸から少し離れた所で 荷馬車止めましょ」

 《はい 良いぜ 了 いいですわ ええで》と返事がし 追跡始めた

林のなかを走って追い抜き、荷馬車の前に立ち塞がり

「反乱軍の残党を探しています 荷馬車の中を確認していいですかー」

ーーー5人の男が出て来た やはり前に居る2人は剣紳か 90と60

ーーー後ろのは剣術で 50が1人 40が2人か

 アリスに目配せしてから

「カズト 殺るよー」

 カズトは剣紳90と、私は60と刃を交えた

ーーー5 6回攻防したけれど 意表を突く攻撃はない

ーーーなら 終わらせよう

 リーナは急所を一突きし、倒してからアルス達の様子を見ると

3人は地面に倒れていて、後ろの荷馬車を包囲していた

 突然カズトが、(えっ)と声を発して距離を取り、リーナはカズトを見た

「こいつ 昇華したぞ」

 リーナ再度鑑定したら、+が付いていた

「カズト 遊んでいないで さっさと殺ってー」

 アリス達も鑑定して驚いていた

 カズト

ーーー反乱軍に居て 昇華した奴 野放しには 出来ないな

 カズトの方が、技の切れや力の差が圧倒的に強く、+付きは押されて行き

遂に袈裟懸けに切られて絶命


「みんなー 後ろの荷馬車調べるよぉー」

 幌を開けたら中で震えている王子らしいのが居る

「アリス カレン カズト ミシェル 確認して」


「リーナ 間違いなく王子殿下です」

 他の者も頷いていた

「拘束して がっちりとねー それとね 自害されない様に猿轡しといてー」

 リーナは笑いながら言い

「ゴダード子爵邸に戻ろう 王立近衛師団フリッツ ボルツマンが向かって

いるはず 王子殿下に2人程見張りしてくれるー」

 ガタゴトと揺られながら、ゴダード子爵邸に近づくと近衛師団と見逃した

豪華な馬車が止まっていた

 近衛兵が来たので、ライラックと名乗り、フリッツ ボルツマン師団長を

呼んで貰う

「何だか揉めているみたいねー どうしたの」


「ゴダード子爵が 事情聴取に応じようとしないのだ」


「それなら 王子派として逮捕出来ますよー だってゴダード子爵邸から

出て来て逃げようとしていた 王子殿下を捕縛して後ろの荷馬車に居ますから」


「本当か 確認したい」

 後ろに回り込み王子本人とボルツマン師団長が確認し

「ゴダード子爵一味が王子派に加担した証拠が出た 全員ゴダード子爵一族郎党

全員捕縛せよ」

 1時間程で全員捕縛し、団長が来たので

「ライラックも 此のまま王城まで護衛を兼ねて 同行しますねー」


「王子殿下はこっちの荷馬車で運びますねー ゴダード子爵と一緒にしていて

もし王子派に奪還されたら 目も当てられないからねー」

「構わないですよね?」


「ああ 構わないぞ それでライラックが先行してくれないか まさか荷馬車に

王子殿下が居るとは思わないだろうから」

 リーナ

「近衛師団の 用意が出来たら知らせてねー」


「奪還され 国選失敗 リーナ泣く」


「ろくでもあられん事 よぉいぃなや」

 ミシェル

「ライラックて 本当に面白いメンバの集まりですね」

 駄洒落の混じった雑談していたら、連絡が来てゆっくりと出発し

 途中襲撃される事も無く、無事に王城につき荷馬車ごと引き渡した時

フリッツ ボルツマン師団長より

「最終確認はまだだが 反乱軍討伐依頼は終わったと思う ギルドマスター

ドランスフィールドに報告してみてくれ」

「ライラック 多大な協力 ありがとう」

 礼をして王城内に入って行った

「ギルド本部で報告して 国選依頼終了だぁー」

 ライラックは、タッタッタッ と軽快に走り去って行く

 ギルドに報告して、食料品と飲み物を売っている店に行き

「今日はわたしの家で 食べて飲んでゆっくり休もうねー 家飲みなら

そのまま寝落ちしても 良いしねー」

 リーナは、鼻歌を歌いながら、せっせと良い商品ばかりを 選んで

買い、他の連中も同じ様に大量に買って行った

「ライラック 買い物すると 店主泣き」


「きつい事 良ぉ言ぃなや」 

 

 みんな店主に共感していたのだろう、笑って買った物を持ち、強化走りで

リーナ邸に着いた時、突然リーナは立ち止まり

「何故 わたしのお家が焼け落ちているの」

 愕然としたリーナは、持っていた食料品を落とし、膝から崩れ落ちて

大粒の涙を流して泣きだし

「鍛錬所卒業して アリスとアルフが冒険者として 戻って来た時の

居場所として 必死にお金貯めて買った家なのに それが・・・」

 嗚咽を漏らして、それっきり黙ってしまう

 突然嫌な気配がして、全員後ろを振り向き

「いい気味だなー ライラック 王子派にたてついた報いだ よーく燃えたな

お前の邸宅 ざまあみろ」

 鑑定したら、雑魚ばかり

「アリス リーナを頼む 1人も逃がすなよ」

 相手が弱すぎる為、ライラックは素手で戦い、王子派を全員行動不能にして

「ミシェル 俺と一緒に衛兵の所に行くの 付き合ってくれないか

王都が不穏の時 最低2人で行動する様に リーナ達と決めていてな 良いよな」


「臆病なくらい慎重に ですね 一緒に行きます」

 衛兵が到着し、ヒールしないで王子派を荷車に放り込んで引き取って貰う

 カズト

「アリス リーナの邸宅燃やされてしまい どうする?」


「うちに暫く居候しましょう 折角買った食料は うちの料理人に

使って貰いますわ みんな付いて来てください」

 ホーネット伯爵家に着いて 当主に面会を求めて応接室に通され

「心配していたぞ アリス 無事で良かった 冒険者として忙しいはずなのに

戻って来たのは 何か理由が有るのではないか?」


「お父様は お見通してすわね 王都では 今までリーナの邸宅に

住んでいたのですが 王子派残党の焼き討ちに遭い 全焼してしまいまして

住めない状態ですの」

「普通でしたら酒場の宿を取るのですが 今回の反乱騒ぎで酒場も閉店していて

泊まれる状態ではないのです」

「それでライラック8人全員を 暫く居候させて貰いたいと思い お願いに

参りました」

 全員立ち上がり、頭を下げた

「頭を上げてくれ アリス いやライラックの諸君 お前達の働きは 当家及び

王家に多大な貢献をしたのだぞ 儂の方が礼をすべき立場だ」

 と言いホーネット伯爵は頭を下げた

「みんなー 嫌な感じしない?」

 突然リーナが言い、7人が頷いた

「お父様 今日わたし達は この応接室で雑魚寝します 良いですわね」

 アリスは当主の目を、じっと見つめて話し

ーーーまた何か予感した様な顔しているな

「解った ライラック好きな様に 行動する許可を与える」


「ありがとうございます お父様」

 アリスがリーナに視線を送り、緊張感が更に上がったその時

メイドが紅茶を持って来て、カップをテーブルに置きポットから注ぎ始めた

 アリス、すっと立ち上がり当主の前に置かれた紅茶を取り

「貴女 この紅茶 飲んでみて下さい」

 メイドは青い顔をして後ずさりしたが、カレンが後ろから押さえつけた

「誰に 頼まれたのかしら」

 首を振って黙り込んでいた

「お父様 この紅茶には毒が入っています 執事を呼んでどの様な毒なのか

調べさして下さい」

 呼び鈴で執事を呼び、全ての茶器と紅茶を持っていかせ

「同じポットから注いでいましたわね わたし達も毒殺する気でしたのね

貴女に指示した人の事 おとなしく話す気には成りませんか?」

 でも黙って下を向いたままだった

「お父様 残酷な方法で尋問しますので 別室に居て貰った方が良いかと

思います 退室して戴けないでしょうか」


「当主として 何が有ったのか見届ける責任が有る 続けて貰って構わん」

 アリスが尋問しようとした時

「アリス リーダーとしての命令です 貴女は其処で見ていて」

「尋問はわたしがします 動けない様に立たせて」

 3人で押さえつけられてたメイドの脚に、リーナは蹴りを入れた

 メイドは悲鳴をあげ、左脚は太ももが折れ曲がっていた

そしてハイヒールを掛けて直してから

「話す気に なったかなぁー まだ痛い目に遭いたいのかなぁー」

 涙目になりながらも、睨みつけていたので、右脚に蹴りを入れた

 再び絶叫をあげて、のたうち回ろうとしたが、3人の拘束は解けない

「ハイヒールはまだしないよー もう一度左脚に蹴りいれようかなー」

 心が折れて、許しをこうて泣き叫んでいた

 ハイヒールを掛けてから正座させ

「誰の言いつけで 毒を入れたのかなぁ~」

 メイドは中クラス子爵の名前をあげた

「アリスー 王子派地図に載っている貴族?」

 地図を開いて

「ええ 載っている貴族ですわ お父様 ホーネット伯爵暗殺未遂として

この貴族の手配お願い致します」

 執事を呼び、王立近衛師団に連絡を取らせ、メイドは地下室に拘禁した

 リーナはアリスを見たが、口に指を当てて首を振り

「お父様 少し早いけれど夕食を食べませんか」


「そうだな ゆっくりお茶も飲めなかったし 用意させよう」

 メイド頭を呼び夕食の用意をさせた

「仕事を夕食までにかたずけるから 席を外す ゆっくり休んでくれ」

 応接室から退室し

「わたしの直感が危険がまだ有ると感じているけど みんなは

感じているー?」


「俺も感じる とても強いな」


「うちも感じるわ 今夜にも襲撃されそう どないしたら此処守れるかな」

 カレン

「正直にお話して 全員1ヶ所の部屋に居て貰うしか有りませんね」


「カレンの言う通りね わたくしからお父様に お話します」


「今夜襲って来るよね どの位の人数かなー」


「わたしの伯爵家を襲うなら 20~30は居るのでないかしら」

 カレン

「中クラス子爵家ですと 剣紳クラスは私兵として 子飼いに出来るとは

思えませんね」


「うちの私兵は精々 門番と御者とかが主なのよね それって私兵とは

言えませんわね」

 アリスは恥ずかしそうに話した

「アリスー ご家族とメイド達をその私兵に守らせて 立て籠もれば

大丈夫でない」

 ミシェル

「賊を出来たら お屋敷に入れたくは無いですね 庭は兎も角 邸宅を

壊されるのは 居候として許せないわ」


「アリスー 賊は何処から入って来ると思う」


「普通は通用口とか 1階の窓を壊しての侵入だと 思いますが」


「正面扉と通用口の両方見えて 隠れていられる場所 ないかなー」


「有りますわ 庭師の仕事道具を入れている 作業小屋ですわ」


「今夜 恐らく夜襲かけてくるから みんなで作業小屋 見張りよろしく ね」

 みんな頷いてくれた、その時食事の用意が出来たとの事で、食堂に移動し

楽しく食事と会話をして終えた

「お父様 大切なお話が有ります 今 聞いて貰えませんか」


「アリスがその顔をしている時は また問題が発生したのだろうな

話てみなさい」


「恐らく今夜 子爵家の残党は 伯爵家当主の毒殺が 成功したかどうか

確認しに来て 失敗したと解ればそのまま 夜襲を仕掛けて来ると思います」


「他のメンバーも同じ意見なのか?」

 《はい 俺もだ はいそうやねん はいです》

「それでお父様 全員1つの部屋に居て貰いたいの」

「私兵に伯爵家族と使用人の護衛をお願いし 身の安全を第一に行動して

今夜だけ我慢して貰い 一部屋に居て戴きたい 協力をお願いします」


「アリスの指示に従おう」

 執事に全ての出入り口と窓の施錠を命じ、使用人全員食堂に集まる様に指示した

集まってきた家人に、この状況をアリスは説明し

「お父様 今からライラックは外で見張ります 外で何が有っても出て来ないで

裏口から出ますので 施錠して下さいね」

 ライラックは気配を消して出て行き 小屋の中で潜んでいたら全員うたた寝を

始めていた

 深夜になった時全員同時に覚醒し、お互い見合ってから小声で

「みんなー 来たみたいだねー」

 賊は20人程でそれぞれが鑑定して

「剣術18人 弓術1人 魔法1人ですわね 最高で50 アルフ 弓と魔法は

お願いね」

「それと近衛師団に引き渡し 王子派の事喋らせるから 殺さないでね」

 様子を見ていたら、賊が全員庭に入り真ん中まで来た時、ライラックは

攻撃を始め

 魔法と弓術は、アルフの同時3本矢攻撃で呆気なく行動不能にし

7人が躍り出て、逃げまわる賊を追いかけて倒し 庭から出ようとする者は

アルフが対処していき、賊を1人も逃がさず捕縛出来た

 戦っていた時間は10分も掛からず終わり、夜襲は終わったと伝えて

近衛師団と警備兵に連絡を取って貰う

「リーナ 今のは戦いで無くて 単に鬼ごっこ だよな」

 確かにそうだと、みんな苦笑し

「結果良好 みんな めでたし」

 全員コケた

 伯爵家の食堂にて、お茶を飲みながら

「お父様 夜襲してきた賊は 全て捕縛しました でも

折角綺麗に咲いていた花壇を 踏み荒らしてしまい すみません」

 アリスの言葉を聞いた当主は、苦笑しながら

「お前本当にアリスなのか? 6年前同じ庭を穴だらけにして

シンボルツリーを飛び蹴りで 蹴倒した人物とは どう見ても思えないがな」

 リーナ・カズト・アルフは肩を震わして笑いを堪えていて、ミシェル達は

意味が解らなくて、あっけに取られていた

「お父様 今言わないでも 宜しいではありませんか」

 アリスは真っ赤になり、涙目になり俯いてしまう

 ライラック全員、アリスにこんなウブな所があるのだなぁ~ と思う

 当主は真面目な表情になり

「ライラックの諸君 幾度となく危機を救ってくれて ありがとう」

 深く礼をしてくれ

 伯爵は、直ぐに近衛師団に連絡して賊とメイドを引き渡ししてから、

全員安心して就寝した

 翌日の昼近くに起きたら、メイドさん達はもう働いていて、少し気恥しく思う

昼食後、アリスに言って伯爵に面会を取り付けて貰う

 リーナとアリスの2人が執務室に入り

「ライラックのリーダー リーナ フローリアとして 伯爵殿にお願い

したい事が有ります」


「フローリア 儂に何を依頼したいのだ」

 机の上に鞭を取り出して置き

「陛下に鞭を国家の管理下に アリスが進言した手前 無許可で所持するのは

不味いと思いましたので 正式に鞭の所持許可書を発行して貰うのに

出来れば口添えをして頂けたらと・・・」


「フローリア 鞭を何に使うのだ」


「ミシェル カレン サラ セレスの4名は 鞭の無効化はまだ出来ないので

その訓練に使うのと わたし アリス アルフ カズトは無効化が鈍らない様に

鍛錬する為です」


「理由は解った ホーネット伯爵家から正式に王宮に依頼を出しておく」

 表情を崩して微笑みながら

「アリスがメイドの尋問をしようとした時 リーダー命令でお前に

させなかったな リーナはな 父親の前で娘が残酷に尋問する姿を 

見せたくなかったからだよ」

「良い友を得たな これからも大事にしなさい」

 わたし達は執務室を後にした

「ギルド本部に行かない 今回の反乱騒ぎで 冒険者がどうなったか

知りたいと思うけど・・・」

「Sランク冒険者 シャインアースのバウムガルトさんが 半数 殺られたって

言ってたでしょ みんなー 気にならない?」


「そうですわね まだ王都は不穏だから 様子見も兼ねましょう」


「ライラック 魔物退治に 復帰だよぉ~」


「アルフ 気がはやいわ 反乱軍の残党 出て来たりしてな」


「2人仲が良いのは いいのだが ホレ さっさと行くぞ」

 ギルド本部でドランスフィールドと打合せを始め

「エルヴィス ライラックの国選依頼は 完了したのかな ボルツマン師団長は

終わったのでないかと 言われたのですが」


「ギルドマスターとして 確認した 王宮から正式に完了していると 連絡を

受けている」


「みんなー 終わったって これでやっと冒険者活動に戻れる」

 リーナはとても嬉しそうに笑っていて

「エルヴィス 王国所属の冒険者 この騒動でどのくらい・・・

亡くなられたのですか」


「リーナは直球で聞いてくるな Sランクは約100名位に減ってしまった

これはギルドとしては かなり痛い状態だ 恐らく大物の討伐に差し障りが

出るな 他のランクも多かれ少なかれ 人材が減っているよ」


「エルヴィスー 前みたいに1日で一杯クエスト受けても 他の冒険者から

文句言われないって事かなぁー」

 リーナは嬉しそうにしている

 カズト

ーーーミシェル達のサブスキルの++の特訓だな

 アルフ

ーーーわたし サラに 声かけて ストレス 減らす事 主にしよう

 アリス

ーーーミシェル サラ カレン セレスの体調を良く見ないと

 カズト

ーーーリーナは一気にしようとするから 調整役しないと

 それぞれが考えていた


「そうだな 今はまだ王都は物騒だから ライラックはまだ無理して

依頼を受けなくていいよ」

「それと国選依頼の報償金の支払いは 王子派の処理が終わってなくて

確定作業が出来ていない だからかなり後になると思っていてくれ」

 リーナの表情が暗くなり

「ライラック 依頼の報償 無くなったー」


「縁起で無い事言ぃなや」

 エルヴィスがずっこけた

 ライラックは、ホーネット伯爵家に居候しているとはなしてから

ギルド本部を出て

「みんなー 居候しているから食料品買っていかない?」

 商店街で大量に買い込み、店主はまた泣いた

「エルヴィスの言う通り 冒険者活動は出来ない うちの修練場で

基礎訓練しようか」

 みんな賛成してくれ

「明日からにするねー さぁ 帰ろうー」

 食料品を渡してから、伯爵にライラックの今の現状を話し

訓練をして過ごしていた

 数日後、夕食の時伯爵から

「この間申請していた許可書 今日受け取って来た これで訓練出来るな」

 リーナが受け取り、悪い笑みを浮かべ

「お手数かけて すみません 此れでミシェル達に みっちりと教えられる」


「リーナ壊れて ミシェル泣く」


「恐ろしい事 言ぃなや ウチは受ける方やで」


「わたくしも ストレス溜まっていますのよね カレン 死なないから

大丈夫ですわ オホホ・・・」

 カレン

「わたしは ストレスの捌け口なの これが貴族のマウントなのかしら」


「失礼ですわね わたくしがマウントなんか取るものですか

そんな陰湿な事するなら 廻し蹴り入れるわよ」


「俺は 年上のお姉さまに 酷い事はしないぞ」


「カズトー 思い出させてあげようか 鼻の下を長くする暇が無くなるまで」

 ミシェル達がアリスの元に寄って来て

「前に 何か有りましたの」

 アリスが幼馴染のリーナとカズトの事を話し、伯爵と家族はそのやり取りを見て

笑いを堪えていた

 鞭の無効化訓練し始めて、4月になって暫く経った時、キャメロン男爵夫妻が

伯爵家に来た

「ホーネット伯爵 招集により参りました」

 執事に

「ライラックを呼んでくれ」

 キャメロン男爵夫妻と、ライラックは挨拶を交わして座り

「カレン どうしてライラックとして此処にいるのか? 確か

バラのカオリに所属していたはずだが」


「お父様 バラのカオリはライラックと合流し わたくしはライラックとして

冒険者をしています」

「お父様 お母様 ホーネット伯爵に呼ばれた理由は」

 暫し沈黙した後

「ライラックの活動に 支障が出そうになったので ホーネット伯爵に独断で

わたしが キャメロン男爵家を 王女派の末席に加えて貰う様に お願いして

いたのです」

「勝手に話を進めた事は 謝罪しますが キャメロン男爵家が王子派に

取り込まれた場合 今となっては結果は解るでしょう」

「王子派の貴族に誘われる前に ホーネット伯爵から王女派と関係の有る貴族だと

匂わせて貰いました それでも キャメロン男爵家が王子派に加わった場合

わたくしは 伯爵家のメイドとして一生過ごす事を 担保にして

お願いしていたのです」


「確かに1月頃から暫く うちの周りの貴族に王子派の勧誘が有って 王子派に

参加した貴族も結構有ったな」

「何故か当家には勧誘に来ないから あまりにも弱小貴族だから相手に

されないだと 思っていたぞ」

 キャメロン男爵は笑って、カレンに視線を向けて

キャメロン男爵夫妻と、カレン・キャメロンは立ち上がり

「伯爵のご配慮 誠に有りがたき幸せ 喜んで王女派の末席に加えて

戴きたいと思います」

 3人は貴族の礼をした

「確かにキャメロン男爵の王女派の参加 確認が取れたので正式な通知を

回しとく」

「あー でも惜しかったな わが伯爵家に1人優秀なメイドが来ると

思ったのだがな」

 笑いながら、言って

「アリス もう厄介な事案は無いだろうな?」


「お父様 わたくしって 問題ばかりの厄介者なのかしら ひどいわぁ~」

 泣く真似をしたら みなクスクス笑っていた

「リーナ 何か感じます?」

 暫し瞑目してから

「何も感じないよー」

 他のメンバーも頷いていた

ーーーアリスは本当に 楽しそうに 話す様になったなー

 当主

「キャメロン男爵 ライラックの叙勲の式典が王宮で行われる

今回の反逆鎮圧の式典でも有るから 王女派の一員は出席しないとならない」

「叙勲の式典が始まるまで キャメロン男爵夫妻 当家に逗留してはどうかな」


「誠に有難い申し出 謹んでお受けします 宜しくお願いします」

 冒険者として活動がし難い為、ミシェル達の鞭無効化の訓練をして

過ごしついに習得し

「ミシェル カレン セレス サラ 後2つ習得すると 完全にライラックの

一員になるから がんばろうねー」

 ミシェル

「サブスキルの++昇華と 強化移動 ですか」


「うん 強化移動の該当者 セレスは確定なの でも サラは

強化移動するかどうか 話し合いが必要 その時まで保留ね」

 式典に出席する為、仕立て屋(虹の衣)で冒険者衣装を作り

用意をして待って居たら、5月の終わりに式典が開催される事になる


 5月に入り、夕食の後ホーネット伯爵から、他言無用として反乱軍王子派の

末路を話してくれた


「捕らえられた 冒険者や傭兵は 本人は断頭台行き 家族は不問となった」

「王子派に与しているだけで 今回の反乱に関与していない貴族は

毎年の税金を1割増やして 3年間支払いを命じられる」

「死んだり捕らえた私兵の 身分を徹底的に調べ派遣した貴族は 爵位の取り消し

領地と私財の没収」

「主犯に協力したり 王子派の指導的立場の貴族は 爵位の取り消し

領地と私財の没収 当主及び3親等の親族の処刑」

「王宮は 領地の再配分と 没収した私財の鑑定計算に 手間を取られたらしい」


「やっと 反乱軍の依頼は完全に終わったのかな アリスー どう思う?」


「お父様のお話だと 完全に終わりましたわ」

 キャメロン男爵

「カレンのお蔭で うちは命拾いしたのだなぁ~」


 暫くして王宮より、王子殿下が病死したと発表された


 叙勲の式典の日となり ライラックは冒険者武器正装をし、ホーネット伯爵夫妻

キャメロン男爵夫妻と共に、登城し南正門の衛兵に武器を預けてから

 ライラックは侍従長に連れられて謁見の間に行き、授与式典の予行練習をし

国王陛下から呼ばれる順番を決めた

 結局 リーナ・アリス・アルフ・カズト・ミシェル・カレン・セレス・サラ

で決まったが

「アリスー リーダー変わって わたしそんな柄では ないよぉ~」

 半べそをかいている

「リーナ 魔物ならそんな事言わないでしょう 陛下の御前で無いと思いなさい」


「怒られる リーナはとっても 可愛いな」


「アルフは何時も 妙に当てはまる事 言ぃなや」


「俺 リーダーはリーナだと思う 性格的には大人しくて 俺の後ろを

くっ付いて来る可愛い女の子 そして 友達思いで面倒見が良い女の子でもある」

「リーナ そんなお前だから みんな付いて行くんだよ だから

泣かないで前を向いて 胸を張って進め」

 頬を叩いて、涙を拭いて

「うん ありがとう さぁ 全員堂々と行こう・・・」

 侍従長に呼ばれ謁見の間に入る

 左右に貴族が並び、ライラックは臣下の礼を取り陛下のお言葉を待つ

「ライラック 面を上げなさい」

 国王陛下の隣に王妃が座り 斜め後ろに王女殿下がいらした

「この度の反乱鎮圧 ご苦労だ かなり遅くなったが まず国選依頼の

報酬について決まった 1人当たり1億とする」

 貴族含めて、全員驚愕の顔をしていた

「ライラック リーダー リーナ フローリア 邸宅が

焼き討ちに遭ったそうだな 国選依頼の遂行中に発生したから 報償とは別に

王国がリーナ邸の再建を行う」

 リーナは手を上げて発言の許可を願い

「陛下 無礼なのは承知でお聞きしたい 何故うちの家の再建を

王国がする事になるのでしょうか?」


「ライラック 普通はこれ程の功績を残した者に対しては 叙勲として爵位と

領地の授与が 普通であり 騎士団勲章を授け 王立近衛師団に新たな師団を

起こすほどの事なのだ」

「せめて邸宅の再建くらいはしないと 国王は 勲功を蔑ろにしていると

誹りを受ける場合もある」

「リーナ フローリア 館について 間取り等 希望が有るなら 侍従に

伝えるが良い」

「さて 話を戻そうか ライラックは冒険者として活動し 我が王国の民の為に

力を尽くす と 言う事なので 称号とその紀章を贈る事にした」

「称号は 勇者 それを記した紀章となる 今後 勇者ライラックと

名乗るが良い」

 侍従長より、1人ずつ名前を呼ばれ、国選依頼の報償の目録と紀章を

陛下自らから、1人ずつ手渡しをして、紀章は襟に付けていく

 侍従長から、ライラックの式典は終わりを告げられ

「ライラックは控室に御下がり下さい」

 ライラックは再度、臣下の礼を取り謁見の間から退室し

控室に行くと直ぐに侍従を呼び、リーナ邸の希望を伝えた


「アリスー 勇者なんて柄じゃないよぉー」


「全員 勇者なんて柄ではないですから 気にしない事ですわ」


「俺が 勇者? オールドバリー村の農民の子が 勇者だなんて 村人は

絶対信じてくれないだろうな・・・」


「わたしだって 同じだよぉー」


「いいえ 王宮からライラックの勇者の件 王都より町と村に布告されます

だから 信じてはくれますわよ」

 笑いながら、アリスが言う

「勇者となり もっと頑張る ライラック」


「頑張るんは わたし達やろ」


「セレス以外は ++の訓練だよぉー Sランクの魔物 狩り放題」


「国選依頼の時は 対人戦ばかりそれも生かして確保ですもの わたくしは

ストレス溜まりますもの でも魔物なら 良い捌け口になるわ ウフフ」


「魔物も逃げる アリスの微笑み」


「アルフー わたくしの微笑み 貴女に向けましょうか」


「ガクブルガクブル わたしに 微笑み 向けないで」


「冗談は此処までにして 王国の冒険者 特にSランクは少ないから 民の為

1日 4つ位の依頼受ける事となるよー」


「みんなで 行くから 怖くない」


「俺思うのだが 俺達冒険者らしい雰囲気が 無いよな」

「シャインアースのバウムガルトさんは 身体つきからして冒険者らしいだろ

俺の身体どう見ても 町に居るナンパしている優男にしか見えないよな

雰囲気も冒険者に見えていないし」

「ライラックの正装していれば 冒険者として 辛うじて見えるって事は

可笑しいだろう」


「カズトー 身体つきは 恐らく強化走りのせいだと思うよ

剣紳は普通 力強い剣の扱い方 立ち振る舞いの訓練すると思う」

「私の教え方は スキル昇華の為 普通とは全然違う方法で鍛錬したから

身体はそれに適応した結果だと思う」

「まさか冒険者の雰囲気が無くなったのは・・・ごめん」

 カズトは慌てて

「リーナ 謝らないでくれ 全員強くして貰った事 感謝しているのだから」

 全員《謝らないで 謝らんとって 謝罪不要》と慌てて言う

「アリス 見えないって事は 魔国騒ぎの時 行商人に化けた事有ったよな

今後似た状況になっても 問題無いと思わないか?」


「確かにそう思えますわね これはライラックの強みになるかも しれませんわ」

 ミシェル達に、共和国であった魔国との紛争の話をし 雑談しながら

出されていた紅茶とお菓子を摘まんでいた

 謁見の間では、勲功の有る貴族に、爵位と領地の授与の終わりを迎えた

控室に、ホーネット伯爵夫妻とキャメロン男爵夫妻が来て、南正門で武器を

受け取り、ホーネット伯爵家に馬車で向かう

「勇者の称号を授かったライラックが 南正門から強化走りで出て行く訳

にはいかないわ でもうちの馬車でも いごこちは悪いわ」


「馬車の定員は6名だから アリスとカレンはこっちに乗って貰ったのだがな

まぁ そう言わないでくれ」

 笑って言う、尚ホーネット伯爵夫妻とキャメロン男爵夫妻が乗車している

「お父様 王子派の反乱は此れで全部終わったのですよね?」


「王国内全て調べた結果 残党は捕らえて処罰された アリスよ冒険者として

活動してくれ」

「反乱軍鎮圧の情報は ギルドマスターが一番早く掴んで 冒険者に知らせて

いたと思うが 何故聞いたのだ」

 カレン

「わたしから お答え致します リーナの教えで 臆病なくらい慎重に を

アリスは実行しているのです」

「情報も色々な所から聞いて 確実性を上げていきます 冒険者は常に

死の危険があるから 臆病になるのです」


 ホーネット伯爵家で盛大にパーティーを開催して、各々を労って

翌日、キャメロン男爵夫妻が領地に戻って行き、ライラックも居候を

解消して、伯爵家から出る事にした

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 王国歴158年 6月 帝国の王宮私室にて

 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世

「5年も前から準備して 王国に王子派を作り貴族の懐柔をして 段取りを

していたのに 悉く失敗続きで 原因は何なんだ」

 宰相 タールベルク・ギュンター

「最初の妨害は 神聖国ミズガルズにて 魔国の姫君の暗殺からです

刺客には王国のギルドカードを持たせていたのですが ライラックに

見破られて 神聖国ミズガルズと王国の関係悪化工作の失敗」


「王国を宗教の力で支配を エアフルトを足掛かりの拠点を作り

これからだと言う時 ライラックに潰され 黒聖女だけしか 生き残りは

居なかったそうです」


「王子の野心に付け込んで 傀儡国家の為に貴族を王子派に引き込み 組織し

蜂起した途端に ライラックに邪魔されて 全て失敗王子派は壊滅 エアフルトの

生き残りを王都で活動させる為 冒険者になりすました工作員を送り込んだら

13名全員ライラックに見破られました」


「全てライラックが 帝国の計画を阻止した 5年以上掛けて計画したのに」


 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世 

「帝国が関与していたと知らせれて 穀物の取引が半減し帝国民はかなり

餓えている もう失敗は許されない」

「ライラックを 暗殺する事は出来ないのか」

 宰相 タールベルク・ギュンター

「ライラックは強すぎて 刺客を差し向けても 返り討ちに遭います それと

魔国製の鞭攻撃が効かないのも 厄介ですな そうなると弱点を探して攻めるしか

無いのでしょう」

 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世

「密偵にライラックの弱点を探す様に指示を出せ それと決して手を出させるな」

 宰相 タールベルク・ギュンター

「これ以上 部下に損失出ると 諜報活動に支障が出ますから

厳命しておきます」


 陛下良い報告が2つ有ります


「黒聖女は今 帝国にて治療療養しております かなり酷い状態でした

手足は骨折 顔は元の形が分からない程でした だから 王国には

身代わりの死体を置いて 連れ出す事に成功しました」

「次に 王国内に隠れ住んでいる エルフ族を密偵が見つけて来ました

エルフ族を帝国の手駒にして 此処を拠点にし 王国内の足掛かりにして

と 考えていますが 宜しいですか」

 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世

「ギュンター その計画を承認する」


「拝命致します」

 宰相は退室して計画が動き出した 

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 伯爵家での居候を終えて

「みんなー まずギルドに行こうー」

 

「リーナ 嬉しそうやな」

 ワイワイ言いながら走り、受付嬢にドランスフィールドへ

面会の取次をお願いして、張り出された依頼を眺めていた

「結構 大物の魔物討伐が 多いですわね ギルマスに状況聞きましょう」

 会議室に通され

「エアフルトで国選依頼を遂行した時 リーナは冒険者に真贋水晶テスト

の時 証言すると言っていたそうだな」


「はい 確かに言いました」


「王立騎士団団長 シリル ダルレより 反乱軍制圧に参加した冒険者の

一覧表が届いた だから立ち合いをお願いしたいのだが」


「勿論です 彼らのお蔭で 首謀者を捕らえられたのですから」


「毎日で無くていいから 此処に顔を出してくれ」


「では 週3日 1日おきの午後はどうですか」


「解った では2日後からで良いかな」


「はい ではその日に来ます」

 ロビーに戻り

「エアフルトで勝手な約束してしまい ごめん」

 セレス

「リーナ 逆の考え方しようよ 参加した冒険者を鑑定しまくるの

今 どの程度のレベルか知れるし 名前も見えるから 嘘も解るし

ギルマスの手伝い出来るでしょ」

 アリス

「じっと見つめても 問題ない状況って結構無いから セレスの意見を

採用しましょう」

 みな頷いていた

 立ち合い当日になり、ドランスフィールドに真贋水晶の時、冒険者の名前を

呼んで貰う様に依頼し、ライラックが偽名の冒険者を連れ出し、別室に

監禁する事も有ると話す

 さて依頼達成の真贋審査だから、何事も無く終わるはずなのに、3人

名前を偽っているのが居て、3人掛かりで1人ずつ拘禁室に連れて行く

 今日来た冒険者の分は終わり、ドランスフィールドと共に拘禁室に行く

「エルヴィス この部屋外に声出ないよねー」


「ああ まず漏れないが何故だ?」


「エアフルトで 反乱軍の討伐した時 帝国の人間が10名近く居たの

偽名使った冒険者が居たという事は 帝国の協力者の可能性が有るから

尋問しないと ダメでしょ」


「リーナ またアレで尋問するの?」


「その予定 これって国選依頼の続きみたい 知ってしまったら無視出来る?

みんなは どう思う?」

 サラ

「そやんな あの時どさくさに紛れて 逃げたのがおっても 不思議ではない」

 アルフ

「着いた当日に 反乱軍 討伐して 王都に 戻ったから 別に帝国兵

居たとしても おかしく無い」

 セレス

「最初から 冒険者カードを 持っていたのかもしれないわね」

 リーナが大きい声で

「あぁー デイストールの時と同じかもしれない 帝国なら やりかねない」

 ミシェル達が又分からない顔していたので、神聖国ミズガルズで起きた

事件の話しをした

「エルヴィス 近衛師団に尋問任せる? ライラックが尋問するのか 決めて」

 暫く考え込んでから

「ライラックなら 口を割らす事が出来るのか?」

 サラ

「エアフルトでリーナは 簡単にしゃべらせたよ 心を折る事でね」

 アリス

「エルヴィスさん わたくしとしては これ以上 リーナに心の負担になる事を

させたく無いのです 出来ましたら近衛師団に尋問任せて貰いたい」


「そうだな 何でもライラックにさせるのは おかしな話だしな

冒険者のライラツク 此方から近衛師団に 引き渡す それで良いな」


「解りました ライラックは 冒険者の依頼達成報告に 最後まで同席して

見届けます」

 その後、ライラックは偽名の冒険者を見破り、10名程捕らえてギルドに

貢献して終わる

「みんなー 終わったね 付き合ってくれて ありがとう」

「明日は休みにするから 湯屋でくつろいで 飲んで食べて

お疲れ様会 するよー わたしの奢りでね」

 湯屋で十分休養を取り、次の日ギルドに行ったらエルヴィスに呼ばれ

執務室に入る

「王都にいるSランク冒険者と 討伐のアライアンスを協力して貰えないか」


「とうゆう事なの?」


「反乱軍討伐で Sランクパーティの殆どが メンバの何人か殺られ人数不足で

Sクラス魔物討伐依頼を 受けられなくなり 収入が無いと嘆いていて・・・」

「ライラックは 民の為なら安い依頼も受けるのに 他のSランク冒険者は

プライドが邪魔して 受けてくれなくてな」


 リーナは怒りだし

「冷たく聞こえますが わたしから見ると 大物狙いの実力不足だよね

それなら小物狙って実力付けるべき だから努力不足です」

「冒険者でしょ ゴブリンだってスライムだって 民の為になるのだから

受けるべき」


「エルヴィス ドランスフィールド あのね農民の年収は大体6万

スライム討伐1回で1万以上 6回討伐するのにどんなに時間が掛かっても

2ヶ月有れば終わる どれだけ冒険者が優遇され稼いでいるか 知っていたー?」

「努力もしない 低レベルの依頼も受けない だったら 王立近衛師団や

王立騎士団の 士官候補試験受けて さっさと安定した生活を得た方が

良いですよー」


「エルヴィス ドランスフィールド  ミシェル カレン サラ セレスはね

自分達が弱い事を知っていて 年下のわたし達に頭を下げて 強く成りたいと

願って来たよー それから殆ど休みなく 基礎訓練 体術 対人戦 魔物討伐

ばかりして 毎日毎日 泥だらけ傷だらけになり 本当に努力した

その結果が今の実力なの ギルマス 今回の依頼は受けかねます」

 そう言い切ってから、リーナは笑いながら

「みんなー ロビーに行ってクエスト受けよう アリスー 今の話しを聞いて

ストレス感じたでしょ」


「感じましたわ 何甘えた事を言っているのでしょう 闘技場でその甘えた

Sランク冒険者と 1対1の対人戦を公開でしたいですわね」

 そんな事を話しながら執務室から出ていき、近場のAランクとSランクの

魔物討伐をいくつか受けて、ギルドを後にした


 エルヴィス、執務室の窓から空を見ながら

ーーー今のSランク冒険者は 努力不足で甘えているか・・・

ーーーはぁ~ 実践しているから 言えるのだろうな


 討伐クエストを複数個受注して、ライラックはギルド本部から出て行き

入れ違いに、ダミアン・バウムガルトがギルドマスターに会いに来て

執務室に入ると、事務員が飲み物とお菓子を持って来て

 エルヴィス

「シャインアースのメンバの補充の目途は付いたのか」


「いいや 何処のSクラスパーティは 人手不足で高ランク冒険者は取り合いに

なっている」


「先程ライラックに Sランク魔物の アライアンスによる討伐の誘いを出して

見たが 理由を聞かれて Sランク冒険者の実情を話した」


「ほう ライラックは何と返事して来た?」


「リーナが怒ってな 努力もしないで なに言っているのと 一刀両断されるし

アリスには 甘えすぎと厳しく叱責されたよ」


 ダミアンは紅茶を飲みお菓子を摘まんでから

「努力しないで 甘えてる者に対しては 手を差し伸べる事は

無いって事か・・・」


 2人は、窓から外を見て溜息をついていた

 王都では、リーナの邸宅を王宮が後ろ盾となり、再築が始まった


 帝国の密偵は、討伐に向かうライラックに追いつけず、意図しないで

あっさりと撒いてしまう


 ライラックはマテーラに着いて、ギルド支部で討伐目的のヒュドラの情報を

仕入れ、翌日討伐する事にした

「ミシェルとカレンは魔法で サラは剣で かなり戦い難いと思う 

サポートはしっかりするから しっかり戦ってね」

 リーナは嬉しそうに話すし

「国選依頼がかなり長引きましたから やっとサブスキルの昇華鍛錬が

出来る 嬉しいわぁ~」


「みんな よっぽどストレスが溜まっとったみたい そやけど ええ気分や」

 翌日ヒュドラの前で

「何時もの様に 鑑定で弱点を見て ミシェルとカレンとサラとセレスで

連携を取りながら戦ってみて わたし達も貴方たちに合わせて戦うからねー」

 4人の連携はもたつきが有ったものの、ヒュドラの全ての首を落として倒せた

 夕食を食べながら

「ミシェル カレン サラ セレス 最初にしては良い連携だったよー

明日からもこの調子でね」


 翌日、ブリストルに着いて、ギルド支部で次の魔物バシリスクの

情報を仕入れ掲示板を見たら、掲示され古くなった、スライムとゴブリン討伐の

依頼が目につき、アリスに視線を送ると


「フフフ リーナったら 目で物を言うんだから ミシェル達

これがライラックの本質 民の為なら報償金が安くても引き受けるって事」

「良いですわよ スライムとゴブリンはバシリスク討伐の後に チャチャッと

退治しましょう」

「そうですわね この2つの依頼 ミシェル達4人でして貰いましょうか」

 ミシェル

「えっ わたし達だけで 討伐するのですか?」


「おい 何で尻込みするのか 200や300位で ビビる代物ではないだろ」


「ミシェル達 尻込みしたら 後怖い」


「ウチらで このくらいの魔物 倒せなくて どないすんねん」

 カレン

「努力しないで甘える者は 助けの手は差し伸べてはくれない バラのカオリの時

思い出して」


「みんなごめんなさい わたし何弱気になったのかしら アリスを見習って

魔法の乱れ撃ちで倒すわ」

 リーナはニコニコしながら

「わたし達が指導して 努力して掴み取った実力信じなさい もし遅れを取ったら

それは わたし達の責任です・・・」


「遅れ取り 地獄の鍛錬 待って居る」

 サラ涙目になり

「どっちにしても 特訓なんや」


ーーーバラのカオリの時 相当罵声を浴びせられたのが 心の傷として残って

ーーー居るのね どうしたら癒せるのかな


 スライムとゴブリン討伐を受けてから、バシリスク討伐近くの村に行き

その日は終わり

 バシリスク討伐の4人の連携も、段々スムーズになりリーナ達との連携と

スイッチも良くなって行き

 討伐が終わり、スライムとゴブリン討伐を4人だけでしたが、リーナ達から見て

まったく問題ない戦い方で終わらせている


 ブリストルに戻り、リーナとカズトの実家を紹介する事にして就寝

翌日、大量の食料品を買い込み、オールドバリー村に向かう


 まず村長宅に行き、フローリア家とアースウッド家を呼んでもらうが

村民総出て、勇者ライラック御一行様来訪と盛大な歓迎を受けて

ライラックに新たに加入した、ミシェル・カレン・サラ・セレスを紹介


 集会場に移動して、村民と大宴会をして親睦を深めたが、口々に

勇者ライラック・勇者リーナ等と言われて、全員恥ずかしかった


 翌日、王都に戻りギルドで今回の報償金の手続きしていたら、エルヴィスに

呼ばれ

「リーナ 邸宅の再建が始まったぞ 完成予定は12月頃だそうだ 冒険者として

活動するのは問題無いが 邸宅の落成式を大々的にするそうだから

王国内に居てくれ」


「はい 国内でクエストして 11月末には王都にいますね」


「助かる 落成式の時にリーナが居なかったら 今度は完全にギルマス

クビになる」

 笑いながら話す

「セレスー 実家はどんな商いしているの?」


「クーベルタン商会の主な商品は 家具全般 厨房用品 食器 等

王宮献上品も扱っているし 御用商人として王宮と取引しているわ」


「セレスー 今作っている家の家具一式 買えないかな~」


「販売設置は出来ますけれど 王宮に話を入れて許可取らないと 無理ですわ」

 しょんぼりと

「そうだよねー 無理言ってごめんね」


「ライラックの希望として ドランスフィールド名で 話入れてみるか

結果は どうなるか分からないがな」


「いいのー この間 エルヴィスの頼みを断ったのに?」


「あれか リーナに言われ 考えてみたらその通りなんだな

今のSクラス冒険者は 変なプライドが高すぎる だから 気にするな」


「それでは お願いします」

 リーナは立って礼をした

「エルヴィス まだ掲示板に かなり高ランク魔物討伐依頼が有るけれど

此のまま ライラックが受けてしまって良いのかな?」


「ああ 構わない CランクからSランクの魔物討伐 お願いしたいのだが」


「わかりましたー 今まで通り依頼をこなして行きますね」

 嬉しそうにリーナは言い

「Dランクから下の魔物は 何とかレベルが上がってきた冒険者が頑張って

討伐している Sランク冒険者は相変わらずだな」

 暫く雑談してから、近場の依頼を受けて討伐に行く


 翌日セレスの実家に行き、セレスに 王宮からライラック関係の商いの話が

有るかもしれないと 話をしといて貰い正式に決まったら

リーナが挨拶に来ると伝えて貰う


 11月までライラックは、スライム・アルミラージ・コボルト・ゴブリン

オーク・オーガ・トロール・ゴーレム・サイクロプス・トレント・アンデッド

スケルトン・ケルベロス・バシリスク・ヒュドラ・ワーム・邪竜 等

 小物から大物までを討伐して行く


 帝国の密偵は、王都にライラックが居る時しか、結局見張る事が

出来なかった


 手当たり次第に、討伐して行き、ミシェル・カレン・サラが昇華した

 ギルドで、報償金の受け取り手続きをし、ロビーで待って居ると

エルヴィスに呼ばれ

「大分 魔物を討伐してくれたので 被害が減り始めた ありがとう

Sクラス冒険者は やっとアライアンスして Sランク魔物討伐 始めた所だ」


「それでは 討伐依頼を受けるの減らす?」


「ミシェル達 気を抜くと 又鍛錬」


「アルフ~ 力が抜ける様な事 言わんとってくれ」


「この半年 良くこれだけの魔物討伐したな 今後もこのスピードで

依頼をして行くのか」


「いいえ その予定は有りませんけれど エルヴィスは依頼受けて貰いたいの?」


「ライラックの好きなペースで クエストして貰って構わない」

「王国の冒険者は お前達が民の為スライムやコボルト等 報償金の低い依頼も

受けて実行するのを 見せつけられたから もう文句は言って来ないよ」

「そうだ良い報告が有るぞ クーベルタン商会がリーナ邸に納入する許可が

王宮から出たぞ」


「ドランスフィールドさん ありがとう」

 リーナは丁寧に礼をし、ギルド本部を後にして、クーベルタン商会に行き

リーナ邸の納入の許可が、王宮から正式に発行された事を伝え

完成したら内装一式買う話をしてから、酒場に向かう

 個室に入り食事と飲み物が来てから

「ミシェル カレン サラ サブスキル++昇華 おめでとう」

「明日は 1日お休みー セレスは強化移動を 今後教えるとして

サラは 大魔法使いと剣聖 普通なら強化移動を教えるが 剣聖のスキルの

移動と どちらが早いか分からない・・・」


「わたくしは サラの剣聖としての戦い方を見ていましたが 剣の腕前は

超一流の冒険者として通用しますわ」


「俺は 発芽して 育て使って来た大魔法使いを メインで戦った方が

良いと思うが」


「簡単な話 リーナとサラ 剣聖の模擬戦する メインとサブの

違い解るよね サラは 強化移動覚えて 使いこなしてから 再度

大魔法使いと 剣聖の 模擬戦をする」

「その後で 体調を整えて 剣聖と剣聖の 模擬戦をする リーナ

その時に サラに どちらを 主にするか 決めて行けば 良いよね」


「ごっつ アルフがまともな事話とる 不思議な現象 驚きましてん」

 アルフ以外の全員、笑い転げた

「アルフの意見を採用するよー 強化移動の練習は 他の冒険者に

見られたく無いから わたしの家が出来てからねー」


「リーナ それまでどうしていますの?」


「う~ん 指名依頼だけしようかと 今のところはねー」

「難しい話はこれでお終い さぁ 飲んで食べて楽しむよぉー」

 沢山食べて飲んで楽しい食事会で終わる


 12月に入ると、リーナ邸が出来たとの連絡を受け、クーベルタン商会に

赴き内装品の購入設置を依頼をしてたら、王宮より侍従が来て、

商会で購入した代金も王宮持ちになるとの事で、リーナはかなり恐縮していた

 下旬に落成式を大々的に行い、ホーネット伯爵・キャメロン男爵等、王都に

居る有力貴族が来訪し、遠方の貴族からはお祝いの品が送られて来ている

 リーナとアリスとカレンは、貴族との挨拶で休む間も無く対応して、

来訪した貴族との顔合わせはやっと終わる


 食堂兼居間で、ライラックはホーネット伯爵・キャメロン男爵と談笑して

「アリスー カレンー 貴族の貴方達はまだ良いけれど わたしは農民の女の子

もう 無理ー」

 テーブルにうつ伏して、ぐったりし

「魔物より 貴族の方が 強かった」


「リーナ 寝ている暇はないですわよ お祝いの品の お礼の手紙を出さないと

いけませんよ」

 カレン

「貴族宛ての手紙には封蝋印が必要です 王宮の印章管理で 印章作成登録を

最初にしなければなりませんよ」

 話を聞いたリーナは、白目を剥いて気絶したので、部屋に連れて行き寝かされた

伯爵と男爵がリーナ邸から帰宅して行き、落成式は終わる


 翌日朝食に集まって来たが、リーナの顔色は良くなく

「リーナ 自分1人で抱え込まないで 貴族のしきたり等 教えますからね」

 カレン

「手紙の貴族に則った書き方や 内容は教えられますから 3人で

がんばりましょう」


「封蝋印はライラックとして作りますから・・・ 解りますわよね」


「アリスー 大丈夫だよ わたしが友達として選んで 一緒に苦労して

親友以上の絆を お互いに結んだのだから ね」


「そうですわね わたくしとした事が 仲間に対して疑う真似して

ごめんなさい」

 立ち上がり謝罪の為、深々と頭を下げる


「アリス 全員ライラックが好きなんだ 但し俺達以外が悪用する可能性は有る

だから金庫を買って その中で管理しないか?」

「カギは リーダーとサブリーダーが管理する でどうかな」


「それでええですわ 封蝋印使うような事 リーダー案件になるしね」


「俺達では 手伝い出来ないな 邪魔になるから修練場で 基礎訓練するか」

 食事した後5人は修練場に、3人は王宮に向かう

印章管理部門で、勇者の紀章の文様とライラックの花をあしらった封蝋印を

作成登録して貰う事になるが 驚いた事に手数料は無かった


「カレン 封蝋印の作成登録は 確か結構な手数料掛かっているわよね?」


「無料なはず有りませんよ もしかして ライラックが王宮に関係する物は

報償の対象になっているのかも しれませんね」


「わたし 冒険者として当たり前の事 しただけなのになぁー」


 その日の夕食の時

 アリスから

「リーナ以外の 皆さんにお願いしたい事が有るので 話聞いて貰えますか」

「王都では リーナのお家に 居候する事になるわよね わたくしの実家と

同じ仲間のリーナでは 意味合いが違いますわ」

「それと わたし達冒険者として見ても 凄くその・・・食べるのよね

だから 家賃と食費を支払いたいと思いますけれど どうかしら」

 頷いてくれた

「わたし 別に家賃欲しいとは思っていないよー」


「リーナ 駄目だよ わたし達 対等な 仲間だから 受け取って」


「ウチはまだ 教えてもろとる立場やから 対等では無いやけど

家賃と食費は払わせて下さい」


「ミシェル カレン セレスもサラと同じ考えなの?」

 3人とも頷いて


ーーー4人とも わたし達と対等だとは思って いなかった はぁ~・・・


「アリスの方で 家賃と食事の取り纏め お願い わたし部屋に行くね」

 肩を落として、リーナは食堂から出ていく


「俺が思うに ミシェル カレン セレス サラがまだ一人前で無い事に

引け目を感じている事を 気にしてるのだろう?」

「リーナはとっくに 対等と思い指導していたと思う それを対等で無いと

4人から言われて がっかりした」

「今は この件に触れないで欲しい リーナから その内何かしらの話が

有るから」


 2日後に印章管理部門から、封蝋印が出来上がったと連絡を貰い

受け取ってから、リーナの地獄が始まる


 アリスとカレンも手伝ってたが、来訪された貴族とお祝品の返礼の手紙を

書き終えて、発送し終わったのは1月いっぱい掛かり、リーナは魂の抜けた顔し

茫然としていた

 最後の指導、強化移動をセレスとサラに覚えて貰う

3月に入る頃には、2人共覚えてサラは主に大魔法使いとして、冒険者を

する事になる

 その日の夜、食堂に食べ物と飲み物を沢山並べて、セレスとサラの

達成の宴をして、歓談しながら飲んで食べて、みんな寛いでいた


 突然リーナは立ち上がり

「ミシェル カレン セレス サラに聞きたい事が有るの アリス アルフ

カズトは少しの間 黙っててね」

「ミシェル達に 強く成る為鍛えて下さいと言われ 私は持てる力と知識で

指導と鍛錬し 貴方たちは努力して 遂に今日全て習得した」

「もうわたし達が 教えられる事は有りません 4人は自由です

バラのカオリを再度パーティとして起こすのでもいいし ソロで冒険者として

活動するのもいいし 何処かのSランクパーティに入って活動しても

もう誰も軽蔑される事はないよ」


 暫く考えてから

「わたしは ミシェル達と離れたくない でも貴方たちから見て 今まで

わたしの立場が上だったから話せなかったのだと思う 今は対等の立場だから

本音で話してねー」


 直ぐに

「ウチの言い方が悪いのやねん 指導と訓練を受ける時 師匠と弟子の関係と

言おうと思うたゆうワケや それが こんな誤解を生んでしまい すんまへん」

 ミシェル

「勘違いさせたのは わたし達全員です リーナ 好きな道を進んでなんて

冷たい事 もう言わないで ごめんなさい」


 リーナは暫く考え込んでから

「ミシェル カレン セレス サラ 今後もライラックの一員として

冒険者活動する と言う事で いいのー」


 《宜しく お願いします》と揃って言い、深々と頭をさげて礼をする

 リーナは感極まったのだろう、涙ぐんでしまう


「わたくし不思議に思いますのは アルフとサラの会話しているのを見ていますと

何処に 上下関係が有るか 解りませんわ」


「アハハ この頃アルフよりサラの方が ため口訊いているよなぁ~」

「リーナ 考えすぎだと思うぜ」


「慌てるリーナ 結局問題 無かったよ」

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 王国歴159年 1月

 帝国宰相 タールベルク・ギュンター

「陛下 フュッセン村の森に 隠れ住んでいるエルフ族の 陣容が

判明しました」


「約200名位で 森の中で独立した生活をしております」

「戦闘力は弓を主に使い 若干 剣と魔法 ですな 基本 森の中からは

出て来ないで 敵を森に引き込んで戦う 戦法の様です」


 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世

「帝国の 手先として使えるのか」

 宰相 タールベルク・ギュンター

「今のままでは 無理ですな 誇りが高く独立心が強いですから 今エルフ族の

弱みを探しています よそ者には決して会ってくれないので 出入りしている

行商人経由ですので 時間はまだ掛かります」


 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世

「秘密裏に行動せよ エアフルトの時は表立って行動して 王国に気づかれた

これ以上の失敗は許されない」


 宰相 タールベルク・ギュンター

「ライラックについて 報告が有ります 移動が早くて密偵の脚では 全て

撒かれてしまいます と」


 国王 ルドルフ・ベルンシュタイン6世

「密偵には ライラックに絶対に悟られない様に 再度命令しとけ」


「陛下 仰せのままに」

-----------------------------------------------------------------------------------

 まだ王国にて陰謀が渦巻いているに、全く気が付いていないが、

ライラックは結束が更に強くなり、王国の冒険者として名声を上げて行く。


王国歴159年

 勇者パーティ・ライラックは、王国内の民を助ける冒険者として活動を始める

奥地に赴いた時、不思議な感覚に全員囚われ・・・

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