第23話
王国内の町を巡りだしたのだが・・・
王都スターリングを出る時、
「みんなに わたしの育った村に案内するけれど 良いよね」
「俺の育った村には本当に何も無いけれど どんな所か紹介したいのだ」
「わたくしは 農民さんの事知らないから 良い経験になるわ」
「わたしは 少し滞在して 農作業を 体験 したいです」
最初の町 夕方にマテーラに着いて直ぐにギルドの掲示板を見たが
「隅にある依頼 大分前に貼られているみたいね どれも内容は村の土木工事
報償金が安くて これじゃ冒険者受けてくれないよー」
「俺も 配達とか薬草取り等の依頼したけれど 土木工事は時間が掛かるから
大銀貨10枚じゃ無理だな」
「でも4件だけだから 1人1件ずつ受ければ 直ぐに終わりますわよね」
「アリスの 方法だと 直ぐに 終わり」
リーナは少し俯いている
「確かに早く終わるが 俺はなぁー 兎も角 宿を取って酒場に行こう」
食事と飲み物を注文して個室に入り
「リーナ 話したい事が あるのだろう」
「村の依頼は簡単な物だから アリスの言う事は 正しいと思うよ
でも ソロで仕事をする事に わたしは もう耐えられそうもないよー」
俯いてしまい
「俺が感じた事 リーナも感じていたのだな」
暫くしてから ボソボソと話し始め
「わたし 職業鍛錬所卒業後 1ヶ月程 殆どソロで仕事していた
報償金を貰って 冒険者を食事に誘っても 何時も理由を付けて断られて
話し相手は居なかったよー」
「1人で食事していたら 全て虚しくなり 寂しさを紛らわせる為に
無茶苦茶ソロとスポットで仕事をしたら ブラッディ・リーナ 戦乙女・リーナとか
変な二つ名で冒険者に呼ばれるようになり 更に避けられていたの」
「パーティは ギルド依頼のスポットでしかは組む事は無くなったよ」
「アルフとリーナに分かれる前に話して 注意喚起していたのに わたしは
ハイレベルの依頼を無理に受けて 寂しさを忘れるために仕事して」
「誰にも会わなかったら 恐らく居なくなっていた と 思う
その位わたし ソロは辛い」
静かに泣いている
「俺とリーナが幼馴染なのは知っているよな 発芽で俺は剣だけ リーナは2つ
発芽して王立職業鍛錬所に入所 離ればなれになり リーナが傍にいる事が
どれ程 心の支えに成っていたか その時初めて知った・・・」
「仲が良いほど 仕事は一緒にしたいと強く願う リーナの気持ちを
察して くれないか」
暫く沈黙の後
「解りましたわ 4人で依頼受けて1件ずつ仕事しましょう」
「リーナに そこまで 慕われて 居たとは思わなかった 一緒に仕事
しましょう」
「今の話と別の事なのだが 今後の事で1つ提案が有るんだが いいか」
皆 頷いて
「鑑定って意識しないと 解らない項目で不思議だなぁーと 思って
別のスキルに思えて だから魔物や対人戦の時 積極的に使えば 変化が
あるかなと思ってな どうだろう」
「面白い考え方ですわね 秘匿されているスキルの昇華と言い カズトの提案
試してみても 良いかも」
「鑑定は 黙って使えるから うん 試そう」
「リーナ 最上位称号に付く鑑定は 選択する 白魔法みたいな物に近いのかな」
「わたしの知識には無いよ 鑑定は人に見せなきゃ気付かれ無いから 良いかも」
「色々と鑑定して 鑑定の出来る範囲を調べるのも 面白くなりそう 皆で
やってみようよ」
「こうゆうの 1人では 思いつかない リーナの いう通り 一緒でないとね」
翌日 マーテラのギルド支部で、誰も見向きをしない4つの依頼を受けて
最初の村に行き
村長の話を聞いてみると、小麦を植える為の開墾で予定地に有る巨木も
伐ってくれとの事
練習用ユニフォームに着替えて土魔法で開墾を始め、カズトは巨木に近づき
鑑定を使って見た
「みんなー 来てくれ」
「カズト どうしたの?」
「この巨木 鑑定出来る みんな鑑定してみて」
みんな驚いた顔をしている、そう鑑定が出来るのだ
「驚きましたわ 人を鑑定した時と巨木を鑑定したのは 表示項目が少し違う
みたいよ」
「カズトが 言わなかったら 絶対に 解らない 機能ですね」
「わたしのスキル知識にも 鑑定については 何も無いのよね う~ん 不思議」
それからどう開墾するか打合せし
「灌木はウインドカッターで伐採して ストームで飛ばして集めるかしら」
「アリス 恐らく土砂も巻き上げて 大変な事になるよ」
「1ヶ所に 集めて ファイヤーボールで燃やして ウォーターボールで消す」
「何ヶ所に集めて燃やそうね 火事になったら困るから」
「俺は 村長の所から 伐採した草や灌木を載せる荷車借りてくるな」
カズトは行き、開墾について話はじめ
「開墾は 埋まっている 大きな石を ファイヤーボールで掘り起こし
ストームウォールで 石を 転がしてから 荒く掘り返し 更に細かくし
整地終わりかな」
「石を割る 魔法って 何になるかな」
「ウォータージェットで 切り刻んで終わり かな」
「そうですわね やってみないと分からない事もあるし ねっ」
カズトが戻って来たので、説明してから4人で開墾を始めた
伐採から始めたが、上手く取れず大変だったが、夕方には何とかなり
村長に明日開墾すると話てから、町に戻り酒場で
「みんなー ごめん こんなに手間掛かると思わなかった」
「1人だと火力が弱かったから途中から 4人で撃つ様にしたら 結構
魔法を合わせるのは 大変だと気がついたよ」
「ねぇ 魔法放つタイミングは アリスに合わせようよ 一番魔法は強いから」
「良いですわ コツを掴むのに最適ですもの」
「相手のしている事を感じて どのタイミングで魔法を使うか自然に出来れば
最高だな 遣り甲斐が有るじゃないか・・・」
カズトは笑っているし
「わたしは 段々と 一体感が 感じられて 楽しい です」
「この仕事 内容は難しく無いけれど 1人だと出来ないわ リーナの言う通り
4人が力を合わせる事が 必須ですわ」
「わたくしも 一緒に仕事する方が 楽しいですわ 気づかせてくれて
リーナ ありがとう」
それに皆賛成して頷き、暫く雑談、流石に疲れたので食後は直ぐに眠る
翌日 打合せ通り開墾を始めたが
「石ころをストームウォールで押し転ばすのは 難しいけど楽しいよぉー」
「リーナ遊びではないのですわよ」
「村の依頼 全然 苦にならない」
「リーナ オールドバリーにも この様な依頼有るんじゃ無いか」
「オールドバリーは カズトと私の生まれ育った村ねー」
「それなら 村長に聞いて見るよー」
「俺 開墾はこんなに大変だとは 思わなかった」
「わたしは 果実や木の実の収穫を 少ししか手伝っていなかったから
農業を本当に知らなかった・・・」
開墾の依頼は終わり、マテーラの支部で報償金を貰い、次の町に行く
準備をし、その後残り3つの依頼を無事に終わらせた
次の町ブリストルのギルド支部で依頼を見たが、放置されている依頼は
無いので、酒場で食事をしながら打合せ
「俺達 大分連携が取れてきたけれど まだぎごちないなぁ」
「始まった ばかり 後27 ギルド支部 有るのよね」
「魔法に関しては 大分連携の取り方が見えてきましたが 戦いの方も
連携訓練したいですわね」
「それなら 村の依頼 有っても無くても 1つは 討伐依頼を 受けない?」
「アルフの案 良いわ なら先に此処の討伐してから わたしの村に行こうね」
「でも 俺 ここのギルド支部だとDランクまでの討伐依頼しか 無いんだが」
「そうか カズトはこの町の剣道場通って 依頼受けていたものねー
仕方ないから 有ったら受けるって事にしよう」
わたしとカズトはお土産用に大量の食料品を買い、オールドバリーに向かう
歩きながら
「食料品を買に行った時 2人で鑑定使ってお肉を見たの 鑑定出来て新鮮か
傷みかかっているか 解った 野菜や果物 穀物も同じ アリスもアルフも
鑑定して買う方が良いかもね」
「もしかして わたし達の 鑑定は 万能型かな」
「わたくしが受けた教育に 生産職スキルの中に確か 鑑定が有ったはずですわ
戦闘職になってしまったから 良く分からないですけれど」
「じゃあ 王都に戻ったら王立職業鍛錬所の先生に聞いてみようよ
生産職の先生とは 直接の繋がりは無いけれど 卒業生3人がSランク冒険者なら
会えるでしょ」
「俺も職業鍛錬所の先生とは 知らない中で無いし 一応Sランク冒険者だから
一緒に行っても問題無いな」
オールドバリーの村は、歩いても1時間の距離なので直ぐに着き、村長に
挨拶しに行き困っている事が、有るかどうか尋ねてみた
「村長さんは本当は開墾したいって話していたの でも依頼料が払えないから
諦めているって・・・」
言い難そうに
「それでね わたしが1人当たり大金貨1枚で 開墾の依頼したいけれど
受けて貰えないかな・・・」
「リーナ 素直に 開墾するから 手貸してで 良い」
「リーナも水臭いわね わたくし達の事あれだけ 慕っている話
自分でしていたのに 何で依頼にしちゃうの」
「アルフもわたくしも 冒険者だから 報償金の対象にするけれど
友達の頼みなら 無料で手伝うわよ」
涙ぐみながら
「うん ありがとう」
ーーー面倒見が良く優しいが 少し気が弱いし涙もろい所は 小さい頃と
ーーー変わりないなぁ~
ーーーでもSランク冒険者に成ってからは 危害が加えられそうになると
ーーー毅然として対応するのって リーナかなり無理していそう
ーーー俺も寄り添って 支えられる男に成らないと
夜は、フローリア家とアースウッド家合同で、夕食会を開いて近況報告し
翌日村長と会い、開墾をわたし達が無料で行う話をして、開墾する場所を
決めて貰い作業を始め
段々慣れて来た為、開墾は1日で終わりその後暫く農作業の手伝いや、
村道の整備等をして農家の仕事を体験をし、7日間過ごした
「農作業のお手伝いした事は とても良い経験に成りましたわ 種をまいたり
収穫したり 令嬢の時では絶対に経験出来なかったわ」
「商人の娘だから お手伝いして 農民さんは 如何に大変で 重要な仕事
しているか 知った事が 良かったと思う」
リーナとカズトは微笑んでいた
明日出発する事を村長に報告したら、村長宅で慰労会をして貰い
次の町グラーツに向かう
2つの町へ分岐が有る町で、結構規模は大きかった、ギルド掲示板に
3つ忘れられた様な依頼が有り、やはり村からの開墾依頼だ
グラーツの依頼を終わらせ、リースタイルの方向の道を進みリースタイル
グレンヘン カディスで忘れかけていた依頼を終わらせ
グラーツに戻り、ザイスト シキエス ザグレブまで終わらせて
王都スターリングに戻り、久しぶりにリーナの家で4人はぐっすりと寝た
朝食を食べながら
「カズトの言う通り ギルド支部だとDランク以上のは殆ど無かったねー」
「そうだ 鑑定について話し合ったでしょ 職業鍛錬所に行って生産職の
先生に聞いてみない?」
「いいなそれ 俺も気になって居たよ」
「今日は みんなで 一緒に 行こう」
職業鍛錬所に行き、生産職の先生に鑑定の詳細について聞いたら
鑑定は人間だけが対象で、項目もかなり少ない様に思えた
昼食を取りながら
「鑑定の謎が増えた だけだったな」
「リーナ 神 聖 大の スキル持ちに 鑑定の事 本当は 聞きたい
けれど 身近にいないね」
「わたくしたちの鑑定は 他人に聞くと秘密にしているのが ばれそうだから
聞く事は しない方が良いみたいですわね」
「リーナどうする スキルの秘密は絶対に守らないと ダメなんだろう?」
「うん 解ったー わたし達の鑑定は4人だけの秘密にしとこ 考えても
らちが明かないから もうこの話は終わりー」
《あはは》と大笑いした
「明日から 次の町に行こうと思うけれど いいよね」
「何処に 向かうの ですか」
「次はねー グロッセートの予定だけれど 問題ないよね?」
「午後は みんなで必要な物買いに行こうか 重い物は持ってやるぞ」
「ウフフ 其れならば わたくしは予備のロッドを買いましょう・・・」
「属性矢は 使い捨て だから沢山要る 結構 嵩張って 重い ムフフ」
「そんなに カズトを虐めないでぇー」
等と 馬鹿話しをしながら買い出しに行き、翌日グロッセートに向かう
グロッセート→カルタニッセッタ→ペイズリー→リエンツ→ライデン→ケルチ
から分岐の町 ペイズリーに戻り カルタヘナー→バレンシア を経由
各町で大体1つか2つ村の依頼が有り、合計14の村の依頼をやり遂げて
ケーニッツに着いた。
この町のギルド支部に挨拶に行くと、ギルドマスターから執務室に
来る様に言われて、ソファーに座り
「管轄している村に 盗賊が良く襲って来るので 王都に討伐依頼は
出しているが 辺境までは手が回らない様なのだ」
「そこで ライラックに直接討伐依頼をしたいのだが 受けて貰えるだろうか」
「ギルドマスター 討伐は生かして捕らえるのか 殺してしまうのか
何方の依頼になりますか?」
「殺してしまっても構わない 身分証明書有ればよいが まぁ持っていないと
思うが」
「討伐終了し報告の時 真贋水晶を使って貰います それならギルドマスターも
確認取れますよねー」
「解った では王都に依頼したのと同じ条件で依頼を出すけれど いいか?」
打合せの為ロビーに移動して
「みんなどうするー 村が襲われているようだけれど・・・」
「盗賊なら鑑定すれば 強さわかるから 問題ないな Sランク冒険者4人
なら 勝てない相手はいないし・・・」
「受けるって事で いいね」
みんな頷いていた
執務室に戻り
「ギルドマスター ライラックとして正式に盗賊の討伐依頼を受けます」
ギルドカードを提出し、4人パーティとして登録、依頼書を受け取り
出発は明日とし、糧食等を買い、早めに寝た
強化走りで1時間も掛からずに、村に着き村長宅で話を聞いたら
盗賊は森の奥の廃墟を根城にしているとの事
「やっぱり夜襲が基本かなー」
「村長の話だと 昼間堂々と襲って略奪しているとの事ですから
昼間討伐しようとすると 村人を巻き込む可能性が有りますわね」
「廃墟を 見張り 盗賊が 全員戻って 来た時 一気に 討伐ですね」
「野営して監視だから 前みたいに色々な糧食だな 一度ケーニッツに
戻り買い込もうな」
村長に暫く森の中で活動する事を話、町で補給しライラックは森の中に
消えた。




