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第15話

共和国で面倒事に巻き込まれ、王様に自分の意見を通す。

 今ライラックは、ギルドより指名討伐依頼が多くなり、一筋縄クエスト時代より

忙しくクエストを消化していた。


「わたし達は 王国出身の冒険者なのに 何故こんなに働かされるのぉー」


「リーナ 泣くなよ・・・」


「わたしも 疲れた」


「おかしいですわね 共和国のSクラス冒険者に何かあったのかしら」


「もしそうだとすれば ギルドが他所に言えない依頼をSクラス冒険者に

やらしている? 普通の依頼はうちに来ているって事 有りうる?」

「みんなで 情報集めしようか」


 数日、沢山の指名依頼したり、酒場等で噂話を聞いたりして過ごし

聞いた話を考えて

ーーーやはり共和国の冒険者は まとまって何かの仕事しているみたい

ーーー魔族関係かな 巻き込まれたくないよぉ~

 ギルドで報償金を貰う為ロビーで座って居た時、見た事が有る執事から

声を掛けられた。

 何だか直感が重そうな話に思えたので、メンバ全員で話を聞く事とし

改めて後日会う事とした。

 夕食の時

「ちょっと良い 今日最初の町のギルドに居た執事さんから ライラックに

仕事の依頼を頼みたいと言われた」

「直感で みんなと一緒に話聞いた方が良いと思えて 会うのを

保留にしてある」

「一緒に会ってくれるかな?」


「ギルドマスターも一緒の方が良いかもしれません 執事さんだと

恐らく貴族が関わっている可能性が高いですわ」


「俺もそう思う 俺たちは王国のSランク冒険者だ アリスの考えが

正しかったなら ヘタすりゃ王国と共和国との間の問題になり兼ねない」


「わたしの 実家でも 商売 していて 国跨ると 支払いで 揉める事

多い 大抵は 商人ギルドが 介在している」


「わかったー ギルドマスターに話してくるね アリス付き合って」

 ギルドマスターと執事とライラックの会談は設定された。

 ギルド本部の会議室

「自己紹介しよう 儂はギルドマスターの デニス バウムガルト

デニスと呼んでくれ」


「私は執事の ベルトラン コルデーロと言います」


「ライラックのリーダー リーナ フローリアです」

「サブリーダーしています アリス ホーネットです」

「アルフヒルド ルトストレームです」

「カズト アースウッドだ」


 ベルトラン コルデーロが話し始め

「これから話す事は 此処だけの話として聞いて下さい」


 リーナは立ち上がって

「待ってください! わたし達は王国の冒険者だよ 何か問題が発生したら

わたし達は責任取れない リーダーとして仲間の安全を守る責任が有る」

「ライラックは王国から 他国の重要な問題に関する 許可貰っていない

普通の依頼ならいざ知らず 秘匿が必要な話では聞けない」

「みんな 帰るよ」

 仲間が立ち上がりかけた時

 デニス・バウムガルトが

「まあ待ちなさい 少し儂の話を聞いて貰いたい」

「お前たちが此処に来た時から 1日で4つもクエストをこなす奴が居るって

噂になっていたんだよ」

「ついこの間まで これが続いていたと思ったら ぱったりしなくなり

1日1つペース 報償金が安くて冒険者が誰も見向きしない 村や町からの依頼を

コツコツ達成しまくっていて 驚いていたのだよ」

「流石に気になってな 悪いけど調べさした」

「Sランク冒険者に 13歳で3人 14歳で1人 大陸中の最速記録だよ」

「ライラックは 全員途轍もなく脚が速くて直ぐに対処してくれるから

今は庶民の救世主って 言われているんだぞ」

「そうゆう信頼が置ける 冒険者はこっちでも少ないからな」

「それで王国のギルド本部経由で ライラックを一時借り受ける承諾を依頼して

この間 王国から許可書を発行して貰った訳だ」

「だから問題は無いんだ」


 リーナは呆気に取られていて沈黙している

「リーナ惚けていないで下さい」


「あぁ ごめん 余りにも急展開で 意識が飛んだ・・・」

「バウムガルトさん 仲間と打合せしたいので 暫く時間貰えますか?」


「良かろう 隣の部屋をつかえ」


 別室で話し合いを始め

「困った 許可取ったなんて言われたら 逃げられないよぉ~」


「ギルド本部長経由と貴族が噛んだ依頼 わたくしどう考えても 面倒事

ですわ」


「断ったらもっとまずくならないか 王国の許可が出ているからな」


「結局 受けさせられる 運命」


「あぁ~ 熟練度がマックスになった時 さっさと王国に帰れば良かった」

「ごめんね わたしの判断が遅くて」


「仕方ないですよ 話を聞いてみましょう」


「内容に よるけれど アライアンスの 可能性も 考えないと ね」


「しゃあない もう出たとこ勝負だ あはは」


「わたし カズトみたいに楽観的に成れないよぉ~」


 再度ギルドマスターと執事との話し合いが始まった。

 執事からの話の内容は、簡単に言うと王族の、エリーズ ルシュールお嬢さまが

魔族に攫われた。

 魔族を撃退してお嬢さまの救出が目的、複数の冒険者とアライアンスになる。


 後日顔合わせが有り、各リーダーが参加した。

「私は 国立騎士団の団長 ジム・アーロンだ 今回指揮を執る事になる 宜しく」


「シャインフューチャーの リーダー ニコラス・ウィンストン よろしく」


「レッドスコルピオンの サラ・トリベール リーダーです よろしくお願いね」


「ニューフラッシュ リーダーのマティアス テルン 仲良くな」


「ヘルスカルのリーダー ミハイル ウラノフ 足 引っ張るなよ」


「スカルヘッド リーダーのイゾールダ ヤノフスキー わたしらの強さ見せてやる」


「ライラックのリーダー リーナ フローリアです よろしくお願いします」

団長のジム・アーロンより

「リーナ フローリア 君のパーティは本体とは別に遊撃隊として活動してくれ」

「君たちは 脚が速いから斥候も任せたいが 良いかな?」


「はい 承ります」


ミハイル・ウラノフが

「こんな 脆弱そうな奴で大丈夫なのかよ」

イゾールダ・ヤノフスキーも

「ママの所に帰った方が いいんじゃね」

ーーーよくも あからさまに侮ってくれたね 覚えておくから

ジム・アーロンが

「おまえら 仲違いするなよ 準備して3日ごに出発する 解散」


 魔族の拠点までの間に有る野営していた魔族の分隊を、斥候のライラックは

本隊に知らせる暇もなく、撃破して進んでいた。

 2.3日に一度報告に戻るが、問題無しとして行軍は進んで行く。

ーーー本隊は戦闘しないから だらけているね 本番になったら あのパーティの

ーーー連中 持つかな

 夜 野営地で

「みんなに聞いて 魔族の数 呼び方決まったよー 匹とか人とかで わたし達も

悩んだ事あったでしょ」

「それで 体になったよ 10匹で無く10体ね」


「確かに困りますわね わかりました」


「了」


「解った」


「みんな実際に魔族と戦ってみてどう思ったー」


「夜盗 盗賊より少し強いくらいですわね 魔法攻撃も人と変わらないし」


「弓師の 熟練度は 人と 変わらない です」


「俺も 直接剣を交えたけれど 今までの魔族は Bクラス+かAクラス-位に

思えた」

「ライラックなら 問題なく圧倒して戦えると思うぜ」


「それとこの間の顔合わせの時 ヘルスカルとスカルヘッドのリーダーが

わたしを見て 思いっ切り侮られた」

「だから わたし達の全力の力見せて 畏怖させようかと思うけれど いいかな」


「面白そう 斥候でチマチマ戦っているのも 飽きてきたし いいぜ」


「わたしも 派手な属性矢 撃ちまくって みたいな」


「皆さんが賛成なら 普通より強い大魔法を派手に撃ちましょう ウフフ」


「それでね わたしとカズトは 敵のど真ん中で戦うと 解るよね~」

「剣を納めないで浄化もしない 殺気を放って本隊に戻れば見ものだよね」


 魔族の拠点の前に、敵が陣を張っており、わたし達の倍以上の敵がいる

交戦が始まり、やっぱりヘルスカルとスカルヘッドの2パーティが飛びだして

行き、思った通り敵に囲まれはじめた。

 本隊も魔族に押され始めたから

「みんな そろそろ行くよー」

「アリスとアルフは後衛に居る 魔法と弓 黙らせて アリス大きいのでお願い

カズト アリスが撃ったら わたしと一緒に 前衛に派手に飛び込むからね」

「じゃあ 撃って」


 ライラックは魔族の横から殴り込みを仕掛けた。

両軍は、大きな火柱が突然魔族の後方に出現して一瞬動きが止まった。

その隙に 前方にリーナが飛び込んでジグザグ走行し火魔法の乱舞撃ち

回転斬りで屠っていき カズトは、豪快に数体纏めて一刀両断、

火魔法の乱舞撃ちを混ぜながら高速で走り回っていた。

 アリスは杖を使っての 火魔法連続撃ち 着弾すると魔族が飛んで屠られていて

アルフは属性矢の乱れ撃ちで アリスと同様に後方の魔族を倒していた

 攻撃は休みなく続いており、手出しが出来ず、冒険者達は茫然と

立っているだけだった。


200体程居た魔族は全て討伐してしまい


 剣士2人は全身血塗れ、抜身の剣を持ち、後衛の2人は警戒を解かず武器を

掲げたままで、4人からは凄まじい殺気を周りに放ちながら

団長 ジム・アーロンに向かってゆっくりと歩いて行った。

 ヘルスカルとスカルヘッドの傍を通った時、思い切り殺意を向けたら

腰を抜かしていた。

ーーーあぁ~ すっきりした

ーーーリーナをコケにしたのは 彼らでしたのね

ーーー俺たちの敵ではないな アレでは

ーーーふうん 弱い犬は 良く 吠える か

 団長の前に進んで 殺気を解き

「わたしたち かなり汚れているので ちょっと失礼します」

「みんな 浄化して」

 冒険者が見ている前で 各々が浄化魔法を使用して 身体を綺麗にしていると

冒険者から

「おい あいつらのアレは 白魔法じゃないか?」

「全員 大魔法使いのスキル持ちか でも剣士が2人居るよな」

「剣士は 剣紳と剣聖じゃないと 話が合わないぞ」

「弓使いも 弓聖か 全員華奢な身体つきなのに・・・」


「団長 障害になっていた魔族は 全て排除しました」


「ご苦労さん 野営地で休んでくれ」


「わかりました」

 野営地で食事しながら

「あぁー スッキリした わたしは 執念深くなったかな」


「リーナ 強くなって自信がついたのですよ 直接傷つける訳で

ないでしょう だから問題はないですよ」


「わたしは リーナが 優しい 人だと 知っています もしわたしが

侮辱されたら 同じこと します」


「俺は 依頼を遂行出来て 尚侮っていた冒険者に一矢報いたのが

出来て気分が良いぜ」


「そう言って貰えて嬉しい ありがとう」

「少し 仮眠しよう」


 翌日 団長から

「今日 魔族の拠点を落として ルシュールお嬢さまを救出するぞ」

「斥候と先鋒はライラックに任せる」

「ライラックに付いて行き 門が破壊され突破口が開いたら

 全員でなだれ込むぞ」

「ライラック頼むぞ」


「了解しました みんな行くよ」

 因みに 強化走りに付いて来れた冒険者は誰も居なかった。

 本隊が着いた時は、守っていた魔族はなく、ライラックが寛いでいた。

 冒険者の1人が

「俺たち 要らねえんじゃねぇ」

 と こぼして居た。

「団長 後は建物の中だけです」


「そうか 冒険者は建物の周りを囲め ライラックは正面から突撃」

 誰かが出て来た。

「此処の司令官だ 人質は此処に居るぞ 副官と俺に其々勝ったなら

人質は持って行け」

「俺たちが勝ったら 人質は殺す 素手での1対1の決闘を受けるか?」


「ライラックよ お前たちが一番強い だから戦って勝ってくれ」


「これは受けるしか有りませんわね リーナとカズト お願いします」


「団長 行きます」


「そちらは最初誰を出すのだ?」


「副官を出す」


「女性ですね わたしが出ますカズト レイピア預かって」

 決闘が始まって感じた事は

ーーーあれ 部分強化魔法使っていないな

 打ち合って行くと、副官の手・腕・足に傷が多くなり、わたしの得意技

足払いを仕掛けた。

 その場で1回転し地面に叩きつけられ二度と動かなかった。

「わたしの勝で良いよね 次は司令官?」


「そうだ」


「カズト 出番だよぉー」

 わたしのレイピアとガズトのバスードソードを受け取り

「部分強化魔法使わなかったよ 副官は・・・」


「ふ~ん ま どちらにしても 戦うのには変わりないしな」

 司令官との決闘が始まった。

ーーーリーナの言う通り 部分強化魔法使ってないな

ーーー魔法のスキル持って居ないのか 使い方知らないかだな

 司令官もカズトの相手にはならなくて、得意技の廻し蹴りを、手加減無しで

腰に叩きこむ

 建物の壁に叩きつけられて血を吐いていた、顔を近づけて

「俺の勝だな 人質は返してもらうぞ」

「司令官 お前のスキル 今鑑定したが 剣紳なのに弱すぎるぜ 剣紳は後

2段階進化するんだよ 俺は進化済 他の3人も同じだよ」

「平和の時なら 教えてられたのにな 残念」


「おまえが 圧倒的に強いのは そうゆう理由か 勝てる訳なかった」

 そのまま息絶えた。

 人質を救出して、一晩野営をして休んだ。

「みんな 話し聞いてくれる 今回の依頼でライラック有名になっちゃったよね」

「そろそろ 他の国に行かない?」


「そうですわね もう引き際でしょう 何処の国にしますの?」


「まだ決めていない」


「今回 冒険者を ビビらせたから ギルドでも 畏怖の視線 受ける かも」


「でもな まだ魔族はこの国にちょっかいをかけて来て 困っている人々が

まだ居るよな」

「リーナは 困っている人 助けるのを目標にしていたよな 見捨てて他国に

行くってのもなぁ~」


「カズトの 言う事も 一理 有る」


「もし 此処に残るなら わたくし達ライラックは 他国から来た

冒険者だと ギルドと貴族連中に認めさせてからですわ」

「絶対に指揮下には入らない あくまで依頼でないと協力しない でね

リーナ リーダーとしてどっちの選択しても わたくしは付いて行きますわ」


「わたしを 最高の 冒険者に 導いてくれた リーナに 付いて 行きます」


「俺はリーナと共に進むと誓っている だから好きな方を選んで良いぜ」


「もしわたしの希望を優先すると みんな大変な苦労 背負い込むかも

それでも良いの?」

 皆 頷いていて

「なら此処で 人々を助ける活動を続けて行くね」

涙目になって

「ありがとう」


 ルシュールお嬢さま救出作戦が終了後、1ヶ月がたち忘れた頃に

ギルドから呼び出しが掛かった。

「アリス ギルド本部に行くの付き合って」

 2人が出て行くと

「なあ 呼ばれたのって救出の件だよなぁ~」


「確実に その話 でしょ 面倒な事に ならなければ 良いのだけれど」


 その頃ギルド本部では、デニス・バウムガルが

「国王が エリーズ ルシュール殿下を救出した事に対して 功労及び叙勲を

行いと仰せられた」

「ライラックに参列要請が来た 出席してくれるだろうな」

ーーーあぁー 来てしまった 仕方ないがこっちの要望も聞かせよう

 アリスに視線を送り

「バウムガル ギルドマスター 様 ライラックは王国の冒険者です ですが

人々が困って居る事を 解消して行くのが 今はライラックの目的ですわ」

「救出の報償金は 過分にもう頂きました 功労も叙勲も必要有りませんわ

丁重にお断りして頂きたいのです」


「なぁ 儂の立場も考えてくれよ 普通なら簡単に断わるが 国王さまだと

無理なんだ 頼む参加してくれ」


 リーナが

「普通 謁見式だと礼装はタキシードやドレスですが わたしは王国の泡沫冒険者

依頼を遂行して特に村の人々から 感謝される事がライラックの喜びなのです」

「他の冒険者とは違うかもしれないが わたし達は誇りを持って冒険者を

しています だから冒険者の衣装装備が わたしは礼服だと思います」

「ギルドマスター 謁見式はこのままの衣装での参列します

王宮に話通して下さい もし冒険者服装装備が不敬だと言われたら

謁見式には出席しない」

 困った顔して 

「解った 王宮に確認してみる」

ーーーまいったな 若いのにあれだけ誇り高いとは

ーーーうちの国でも そうは居ない冒険者だな

 

 酒場で食事しながら今日の事を話し始めた

「わたくしがギルマスに 功労も叙勲も必要ないと話した後 リーナが

わたし達の 理念とか目的とか話したのよ そして受けいられない時は

謁見式には出ない と」

「あぁー アレ聞いていたら 痺れた かっこ良くて もうキュンとしちゃう

ギュッと 抱きしめたい」


「アリス 壊れた」


「こんな面が有るんだな 元は令嬢だったはず これが本来の性格なのか

でも こっちの方が 俺は 好きだ」

 突然

「はぁ~ な・な・な・な・何言ってるの」


「これって 求婚?」

 怖い顔して

「カズトー わたしに結婚を申し込んだの わ・す・れ・た・の」


「あれを 覚えていたのか」


「えっ リーナ と カズトは 婚約 していたの」

 この後は、阿鼻叫喚の騒ぎになった。

 翌日ギルドに行くので集まったが

ーーー俺がなにかした訳でないのに 何で責められた・・・


ーーーわたくしは なんと恥ずかしい事 口走ったのでしょう はぁー


ーーー楽しい物 見せて 貰いました


ーーーみんなに 顔合わせるの恥ずかしい

 4人とも昨日の事は無かった事にして、しらばくれて居た。

低レベルの依頼を達成しながら数日がたち、遂にギルマスに呼ばれた。

「この間の件を王宮に話をしたら 冒険者として参列するなら 御全試合として

近衛兵と 1対1の模擬試合を依頼された」

「王宮の貴族連中 面白くないから 負かして恥をかかせかったのだろうな」


「もし 勝ってしまったら どうなります? わたしを 殺しますか」


「それは無いだろう 協力許可書を持った人物を 殺害したら 王国と

戦争になる可能性も出て来る」

「ライラックの実力を見せる機会だと思うが どうだ?」


「解りました それなら素手での 1対1の対人戦を希望します 4人とも

参加しますので 近衛兵の方も4人選出して下さい」


「ライラックの話は解った 王宮に通して置く 後日日にちが決まったら

俺から伝える」

 何時もの酒場で昼食を取りながら

「勝手に話進めたけれど 良いよね?」


「問題ありませんわ やはり貴族は馬鹿にして来ましたわね 王国の貴族と

同じ ですからリーナが決めてくれてありがとう」


「体術だけで 戦うなら 引けを 取らない です」


「俺達を コケにしたのだから きっちり絞めてやらないとなぁ~」

 

「それも有るのだけれど 共和国の兵士の実力を知るのに丁度良いと思ったの

近衛兵と正式な試合で戦えるなんて 滅多にないから」


「実力調べか なら 最初は相手に打たせるべきだな でも最後は派手に

倒すぞ」


「恐らく 弓師の わたしが 一番 舐められそう だから 先鋒に

してもらえる?」

「最後に 大差で 勝ったら 相手側の衝撃 凄くない?」


「面白いですわね 出鼻を挫くのに効果有りますわ」


「なら先鋒は アルフにします」


「次鋒は俺だな」


「カズトに任せます 副将はサブリーダーでしょ 当然よね アリス

お願いね」


「解りましたわ」


「大将はわたしですか さっき話した様に 各々で近衛兵の力を調べてね」

「昼食後 修練場に行って体術を実戦方式で 練習しない?」

「対人戦でね」

 みんなは頷いていた。

相手を組み替えながら、全員と実戦を夕方までした。

 全員大汗をかいたので、近くの湯屋に入り其処の酒場で反省会をした。

「俺戦ってみて みんな技の切れが凄いな 手数が多くスピードが速くて

その上正確だから 何回かヤバかったぞ」


「カズトの廻し蹴り 魔法防御していたけれど凄く痛かったわ 魔族の司令官を

1発で倒したのも解ります あんなに重い攻撃は 練習でも受けたくないですわ」


「リーナ アリス アルフは体術の強さの違いは 解らなかった

同格と俺には思うぞ」

「2対1で戦ったら 確実に俺は倒される」


「わたし 全力の訓練 したの初めて でもわたしも 役に立と 解った

だけでも 良かった」


「アルフは 自分が劣っていると思っていたら 違うよ

わたしはスキルの秘密を話した時 熟練度がスキルと共に最高になると

各々の項目の差は 殆どなくなる事を知っていた」

「だから敢えて言わなかったけど ずぅ~と劣等感抱いてたなら 説明不足で

ごめんね」


「リーナ アリス カズト のお陰で 今日 自分の実力を 確認出来たので

良いのです」


「謁見式の日まで 依頼受けないで訓練しない 全員完璧にしときたいけれど

良いかな」

 《了解》

 結局1ヶ月程経ってから謁見式となり、ライラックは王宮に赴いた。

バウムガルが

「ようライラックの面々 やはりその礼装で来たか」


「武器は受付で渡しますが ね」


「まったく人間凶器のお前らの 武装解除なんて意味無いのにな」


「酷い 物言いですねー クスン」

 謁見の間に入り王様の前で 礼をした(膝を着けた礼では無い)

列席していた貴族から騒めきが起きた。

 王様から

「其方達が エリーズ ルシュールを助けてくれた 冒険者なのだな」


「はいそうであります 国立騎士団と他の冒険者と一緒に行いしました」

 侍従長から

「御全試合をこれから行いますので 御観覧して下さい」

「選り抜きとライラックとの 1対1の素手での対人戦」

「冒険者の実力を披露して頂きましょう」

 リーナ

ーーーやっぱり貶める為ですね まっ予想通り

 アリス 

ーーー返り討ちですわね これは

 アルフ

ーーー舐め切って いますね

 カズト

ーーー殺したら不味いかな 再起不能してヒールかな

 等各々色々考えていたら、試合が始まった。


第1試合は、相手はごっついムキムキマンだ、こっちの先鋒と比べると

大人と子供誰しもが直ぐに終わると見ていたが

 ムキムキマンがいくら攻撃しても躱され続け、アルフの突きが入り始め

最後に正拳突きがみぞおちに決まり、泡を吹いて倒れた。

「後遺症が 残らない 様に ヒール しときます」


 審判が、アルフの勝を宣言して次の試合が開始


第2試合は 中肉中背の戦士タイプで次鋒とは、良い勝負になりそうな

感じだったが、技を仕掛けて来たがカズトは逆に仕掛けて苦しめて行き

最後に死なない様に廻し蹴りを入れた、当然壁まで飛んで行き気絶した

 カズトが

「相手の方 骨折していると思うので ヒールします」

 傍により完治さしてから戻った

 

 審判が、カズトの勝利を宣言した


「リーナ 何だかあまりにも弱いですよね 面倒くさいですから

一撃で倒しても宜しいですか」


「2人見たけれど弱すぎ いいです やってしまいなさい」


 審判が、第3試合の開始を宣言した


 相手は頭1つ上背がある大柄な戦士の様だ、副将はアリスで

気品のある女の子、開始直後強化走りで一気に間合いを詰めて、

強力な足払いを掛けた、ゴキッと音がして空中で2回転して倒れた

 観客の貴族は誰も声を発する事なく、おののいていた

 アリスが

「この方の足 折れていますので ヒールしておきますわね」

 気絶していた対戦相手にヒールを掛けて、部下が連れて退場した。


 審判はアリスの勝利を宣言した。


ーーーわたしは どう戦おうかな 黙って殴らせてみようか 相手の手が

ーーー痛くなるまで 


 審判が主将のわたしと戦う相手は、近衛師団の師団長だと、と紹介され

その瞬間、貴族達から歓声が上がった。


 第4試合開始

 私は敢えて、指でチョイチョイして煽ってやり、腕を組んで仁王立ちした

真っ赤な顔して憤怒の表情で迫ってき

ーーー相手から見たら 小娘に王様の前で コケにされたから 怒るよね


 師団長は 蹴る殴るとあらゆる攻撃をしているが、わたしは攻撃される所に

瞬間に土魔法のダイヤモンド防御を掛けて、瞬間に解除これを繰り返していて

涼しい顔して立ってるだけ・・・暫くわたしを攻撃していたけれど

 師団長の手は、逆にダメージが蓄積して血塗れになって行く、だんだん攻撃が

鈍くなって来たので


「もう 攻撃はお終りなの? なら わたしから 攻撃するけど 良いよね」


 組手として攻撃をするが、相手は受けても受けきれず、更に傷だらけに

なっていく、もう立っているのもやっとの様なので、足払いを掛けて倒した

「師団長に ヒールします」

 無詠唱で掛けてあげた。

 審判はリーナの勝利を宣言して、御全試合は終了した。


 陛下が

ーーー此処に来て貰ったのは エリーズ ルシュール 私の娘を助けてくれて

感謝の為に 呼んだのに

ーーー傲慢な貴族と侍従長が画策して 礼服で来ないと宣言した ライラックが

気に入らなかったのだろうな

ーーー恥を掻かせる為 御全試合を組んだみたいだが

「皆の者見ただろう 近衛師団の選りすぐりが 4人とも手玉に取られていた

だろう ライラックは全員殺さない様に手加減していたのだぞ」

「直ぐにヒールまでして回復させてな」

「今後 ライラックに干渉する事は 禁ずる 王命だ」

ーーー王様は 宮廷の者が暴走しているのは 知っていたみたい

ーーーわたしを使って お灸をしたのね 食えない王様

「さて本題に戻ろうと思う ライラックの諸君に

改めて報償金及び叙勲を 授けようと思うが」


「わたしは 農民の出身で 言葉遣い貴族の作法を知らない がさつ者です」

「王様 失礼を承知で話を聞いて貰えますか 救出作戦の成功の報償金は

ギルドより過分に頂いております」

「わたし達は 殿下を無事にお救いした事に対しての お言葉だけ有難く

頂きたいと思います」

「その報償金は 国民の為に使って貰いたいと思いますので 辞退させて

下さい」

 深々と頭を下げた


「それが希望か 解った それで今後はどうするのか?」


「わたし達は まだこの国で困っている 人助けしたいと思います」

「魔族により 迫害を受けている辺境地域も有りますし ギルドから

必要だと判断されれば 依頼が来ると思います」

「だから 暫くはこの国に滞在して活動します」


「そうか あくまでも冒険者なのだな 其方達は」

「本当は 我が国の士官として欲しかったのだがな」

「謁見はこれで終わりとする 侍従長 丁寧に見送りせよ」

 下城して

「はぁー 疲れた依頼こなしていた方が楽」


「俺も 貴族の作法礼儀知らない農民出だからな 肩が凝る アリスは

貴族の令嬢だったから まだ楽でなかったか?」


「幾ら貴族の作法知ってても 相手が国王様では 緊張して吐きそうでしたわ」


「アリスでもそうなんだ わたし良く意見通せたのね 不敬罪で逮捕される

事も考えていた」


「リーナが 不敬罪で 逮捕 されるなら 王宮破壊して 逃走 する」

 各々が頷いていた。

「でもリーナは ライラックとしての意思を 良く伝えて納得して貰ったのは

凄いですわ」


「そうだな 俺だったら本当に不敬罪だよ」


「もう今日は 湯屋でまったりして食事食べて 寝よ リーダーの命令」

 みんな笑って頷いていた。

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