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第12話 (カズトと再会する)

幼馴染みと逢う

王国歴152年

 リーナは14歳になり 王立職業鍛錬所を卒業してから、一度実家に帰り

両親に今まで育ててくれた感謝として報償金を渡す

 わたしは王都で、冒険者として生活する事、今後定期的に実家へ

ギルド経由で送金する事、両親は遠慮していたが、話して納得して貰う


 辻馬車で20日掛かる所、走って5日で王都に着き


 それからは、寂しさを紛らわせるために、ソロやスポットで

休みなく数多く依頼を受けて、報償金を稼いでいたが、虚しく


ーーーアリスもアルフもいない カズトとは1年以上会っていないし

ーーー本当に1人 寂しいなぁ


 今日のクエストは、指名依頼でヒュドラ討伐、これをソロで

退治出来たから良かったけれど・・・


ーーーあぶなかったわぁー ヒュドラはパーティで討伐するものだわ


 ギルドからの依頼は指名依頼が多くなり、休み無しに仕事で討伐を

している様になり、気分転換にスポットを受ける感じで過ごしていた


 スポットでAランクのパーティに、報償金は人数で割ると決めて参加し

洞窟に居るヘルハウンド討伐、だか奥の部屋に大量のヘルハウンドが現れ

メンバーはパニックに陥いり、あたふたしていた


ーーー流石に魔物の数が多い 死者が出る前に片付けるか・・・


「わたしが殺る お前たちは円陣を作って 自分を守って」


 いつもの高速ジクザグ移動、剣の一撃で倒しながら、群れの真ん中で回転斬り

これは返り血を浴びるが、数が多いから仕方ない

 ファイヤーボールの乱舞撃ち、回転斬り、を駆使して全部倒したが


ーーー良かった 何とかメンバーは全員無事

ーーーげっ 全身血みどろ やだ メンバーが引いている


「わたしの姿 血塗れで怖いよね 今 浄化して綺麗にするからー」


 身体を綺麗にしてから

「魔石回収して 戻ろうー」


 この様な戦い方するから、戦乙女・リーナやブラッディ・リーナとか

二つ名がこの時から、囁かれる様になる


ーーー指名依頼してもしても 依頼は多いから少しも減らないし 楽しくない

ーーーパーティ組んでも気を使うばかりで 気疲れするだけで つまらない

ーーー友達は1年は実家でお仕事 寂しいなぁ~

ーーー発芽までは カズトと何時も一緒だったのになあ~

ーーー何時も村中駆けずり回って 楽しくて わたしが誘う方が多かった

ーーー鍛錬所の時は アリスとアルフが居て一緒に 一筆書きクエストして

ーーーSランク冒険者目指し 食事しながら反省会 楽しかったなぁ~

ーーーでも 今は誰もいない・・・


ーーーカズトやアリス アルフが 居なくなると解るのか 本当に寂しいよ~

ーーーアリスとアルフが 戻って来た時に備えて お家を買おう

ーーー早くみんなに遭いたいよょ~


 13歳で親元を離れても、王立職業訓練所で友と出会い共に成長していた為

リーナは寂しいとは感じていなかったが

 卒業して、冒険者として生活し始めたけれど、Sランク冒険者は全員

30歳に近い人ばかり、14歳のリーナは奇異の目でみられ

その視線に耐えられなくて、話しかける事が出来ないでいる

 リーナは今になって、酷いホームシックに掛かっていた


 久しぶりに寝床で泣いている

------------------------------------------------------------------------------------

 カズトは辻馬車で20日間かけて、夕方に王都に着き


ーーーまずは ギルドで冒険者活動登録して 口座も支部から移動しよう


 受付で手続きを終えて、どんな依頼が有るか見ていると、雑談していた冒険者の

雰囲気が変わり、どうしたのだろうと思い、聞き耳を立てていると冒険者が

「おい Sランク冒険者の リーナだぞ」


「リーナなら ギルドからの指名依頼が多いのだろう 選び放題でいいよな」


「この間 ヒュドラを ソロで倒したみたいだ」


「パーティ組んで ヘルハウンド討伐してたら オーバーフロウしたらしい

その時 1人で全部倒したのだとか 血塗れで鬼神の様だとか 色々と話は

尽きないみたいだな」


「まだ14歳だろ 見た目は可愛い女の子なのに 成長したらどうなるのか」


 冒険者の間から見ると、綺麗な金髪が長い幼馴染のリーナだった


ーーーリーナは 自分が言われているの 絶対聞こえているだろう

ーーー物怖じはしないが 目立つ事は苦手な子なのに 何時もあんなに

ーーー目立って噂話されているのか

ーーーリーナは一流のSランク冒険者 俺はやっとDランク冒険者

ーーー差がついてしまったな

 今はまだこんな情けない姿を、見せたくないと思い立ち去ろうとした瞬間


「あっ」

 凄まじい勢いで走って来て 手を掴まれ

「カズトだよねー」

 目を伏せて何も言わないでいると

「やっぱり カズトだー」

 リーナに両手を掴まれブンブンと上下に振って、涙ぐんでいた

「覚えていたのか」


「当たり前じゃない 一度も忘れた事ないよー」


 リーナが周りの冒険者に注目されているのに気が付いて

「酒場に行こう」 ←後書き参照

 カズトの手首を掴んだまま、ギルドから連れ出し、隣りの酒場に入り

「マスター 部屋1つ空いている?」


「空いているよ 誰か泊まるのか?」


「うん この子が泊まる いいかなー」


「一番安いので 1泊大銀貨5枚からだよ」


「シャワー付きの部屋だと いくら?」


「大銀貨8枚だよ」


「その部屋でお願い 支払いはわたしのギルドカードで」

「ここの酒代も わたしので払うねー」

「あと 個室で食べたいのだけれど 空いている?」


「空いているな 給仕に付いてってくれ」


「よろしくー」


ーーーリーナ 凄く堂々としていて 慣れている

ーーー前は 俺の後ろにくっついて 自分の意見は強く言わないで

ーーーどっちかと言うと 俺の意見の通り動いていたな

ーーーSランク冒険者の自信が 強くしたのだな・・・

ーーーリーナが成長した事は 嬉しいのだが 幼馴染としては

ーーー全てに差がついたのだと 思わらざるを得ない か


 個室に入り、食べ物と飲み物を注文してから


「カズトと別れて1年 やはり寂しかったよー」

「ギルドに居たって事は 冒険者になったのー?」

 テーブルに手をつき身を乗り出して、嬉しそうに聞いてきた


「やっとDランク冒険者に なれたけれど・・・」

「冒険者のトップになって 村にもリーナの活躍が届いていたぞ」


 リーナは目を伏せて寂しげに

「そんなに良い物ではないよー パーティ組んでも気疲れするばかり」

「今はソロでクエストしているから それにギルドからの指名依頼も多くて

結構大変だよ 片っ端からしていかないと 依頼が溜まるし」


ーーーリーナも大変なのだな 疲れた顔を覗かしているし

ーーー人との関係は難しいからなぁ 寄り添ってあげらたら良いのだが

ーーー今の俺では 頼りないから 無理かなぁー・・・


 料理と飲み物が運ばれてきて、食べながら


「カズトは 別れた後どうしていたのー?」

 カズトが、冒険者になった経緯を話した


 食事を終えて、リーナは

「カズトは今後どうするのー?」 


ーーー俺が王都に来たのは 一端の冒険者に成る為だよな

ーーー出来たら リーナの隣に立ちたいし

ーーー引け目を感じている場合じゃないな 素直に先輩冒険者に

ーーー頭下げて 教えて貰おう

ーーーせっかくリーナに逢えて 別れたくないし


「冒険者として 生活したいと思っている」


 リーナは暫く沈黙して考えてから

「カズトー Sランク冒険者目指さない?」

 

「俺でも Sランクになれるのか?」


「わたしの友達 2人Sランク冒険者になっているよー」

「これからする話を 信用して貰わないとダメだけど・・・ とうする?」


 リーナの真剣な表情を見て、カズトは暫く考え込んでから


ーーーリーナは いつも真剣で真っすぐ 嘘をつかない女の子・・・


「うん 信用する 教えて貰える?」

 リーナは居ずまいを正して真剣な顔で

「それとカズトー これからする話は他人に秘密の事なの 友達の2人

Sランク冒険者は 他人に言わないって約束をして貰ってから

わたしが指導したの」

「約束出来る?」


「俺はリーナと 秘密を共有した者以外には 絶対に言わない」


 それから、スキルの事ランクとの関係、少し特殊な生活 等 を話した

「生活そのものが 訓練になるから でも それだけしないと

Sランク冒険者には到達しないよー」

「カズトのスキル 鑑定していい?」


「いいよ 見て でもスキルって見える物なの」


「うん 見えるし 表示して他の人にも 見せる事が出来るよぉー」


 鑑定で目の前にスキル表を表示したのを見て、カズトは

「リーナ Sランク冒険者に成ると こうゆう事 みんな出来るのか?」


「後で詳しく説明するけれど 出来る人は少ないと思うよー」

 それからスキル表の内容を説明した

「魔法は風と火が使えるのね これなら問題なく練習出来る」

「熟練度 剣で60 魔法は10 魔法のは発芽直後の値だよ」

「剣の基礎は出来ているようね わたしの言った通りに 風魔法を剣先から

放つイメージしてくれたから 魔法が発芽した 頑張ったんだね 嬉しい」

「風魔法を使えると 比較的簡単にSランクに成り易いの」

 リーナは、嬉しすぎて涙目になりながら、微笑んでいた


「熟練度アップが 強くなる基本だから わたしの言う通りにして貰うよ」

 立ち上がって後ろに下がり

「わたしが 普通の冒険者との違いが判るよねー?」


「うん」


「じゃあ 明日から基本訓練するね もう寝よう 疲れたでしょ」

ーーーリーナと一緒に居られる やっぱり嬉しいな

ーーー心の中の穴が 塞がっていく様だ


 カズトを部屋に案内してから、借りている自室で眠る

ーーーはぁー 逢えて嬉しい

ーーー自然と心が満たされていくみたい・・・

ーーーわたしは ソロの冒険者生活 絶対に無理


 翌日朝食を取りながら雑談し、カズトにはギルドに居る様に伝えて、

王立職業鍛錬所に行き、修練場を使わせてもらう許可を取りに行く

 先生から理由を聞かれたので


「わたしの幼馴染みは 発芽は1つで剣だけでした」

「地元の町で 剣道場に入門して剣の練習し 14歳になる直前に

発芽水晶で見て貰ったら 魔法が発芽していたそうです」

「同時に2つ発芽していれば 此処で必要な知識を得て訓練が出来たのに

このままでは 勿体ないと思ったから 訓練して鍛えたいのです 良いですよね」


「王立職業鍛錬所は スキル持ちの成長させる施設だから 理にかなっている

その幼馴染みを指導して 1人前にしなさい」


「はい ありがとうございます」


 ギルドで落ち会ってから、修練場で基礎訓練始め

「カズトー そこの丸太の訓練と剣の素振りと型を 見せてー」

 カズトは剣道場でしていた訓練をして見せた


「次はわたしとの 模擬試合しよ」

 これも わたしの攻撃を受け流して スキあらば攻撃を仕掛けてきた


「体捌きと剣術は良く出来ているよ 魔法は全くの初心者だから

こっちをメインで教えるね」

「カズト見てて わたしの強化走りするから」

 魔力操作や強化走りの模範演技を見せ 走った後 


「凄いな 此処まで早く走れるとは・・・」

 

 アリスやアルフに指導した事を教え、1ヶ月掛かってやっと強化走りが

出来る様になり、実際に魔物討伐して経験と熟練度とポイントを貯めていく

 Dランク依頼を毎日受けて、サポートしながら嫌って程実戦経験させる


 王立職業鍛錬所の先生に会い、カズトの基礎訓練が終わり、修練場の

使用も終わった事を伝え、丁寧にお礼をしてから別れた

 リーナは溜まっている、指名依頼にカズトを同行させ、高ランク魔物の

実態を見せながら、職務も果たして行き


「明日から 1日で複数のクエスト受けて 完了する練習しますよー」

「うちのパーティ ライラックでしていた事だから 一緒にがんばろうねー」

ーーーカズトかなり強くなった もうすぐ昇格出来るかな


 一筆書き周回クエストを毎日強制的にして、ギルドポイントを貯めていき

ついに ランクアップを迎えた。

 当然問題なくCランクに、ギルドカードが銅色になり とても喜んで

その日の夕食は、個室でお祝いをしてあげる


 わたしは、一緒に徐々に受けるクエストを増やしたり、遠くの依頼を

したりして鍛えていくが、時々疲労で辛そうにしている事も多くなり


「カズトー ごめんね 辛いよね でも一緒に冒険者をしたいの・・・」

「Sランク冒険者に昇格して わたしたちの ライラックに加入して貰いたい

同じランクでないと クエストを行うにも問題が有るしー・・・」


「リーナ 心配かけてごめん」

 カズトはおどけて

「先輩 俺はまだまだ未熟だから 指導おねがいしま~す」

 カズトはやる気に満ちた目で言う


 カズトを鑑定した結果

「カズトー 剣が剣術に上がり熟練度は10パーセントに戻ったよー

魔法は魔法使いになり 熟練度は30パーセントになっていたよー」

「魔法は強化走りで稼いでいるからねー」

「今後 剣神 大魔法使い を目指そう だから走り回って実戦するよー」


「優しく教えて ね」


「アハハ」


それから、リーナの指導は更に苛烈になったが、カズトは必死に食らいついて行き

 順調にランクが上がり、14歳中にSランク冒険者になる


 当然酒場の個室で、カズトのSランク冒険者達成宴を開き

2人とも酔いつぶれて、寝てしまう


 リーナは宿屋暮らしから王都近郊に、修練場付き邸宅を買ったが

カズトはまだ宿屋に宿泊していた

 此処で言う酒場は フランス語の オーベルジュ に相当しますが

宿泊するお客は 商人・旅人・冒険者なので ドレスコードは無いし

お酒の提供もします 長期に渡り宿泊する人も多く 大きな町の酒場だと

中クラスのホテル並みに 小さな個室から大部屋まで 持っているのが

普通になります。


 王国では 町と呼ばれる所には 必ずギルド支部と酒場が併設されています。

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