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第11話

いよいよSランクへの 道が始まる

 3人とも武器装備を貸して貰い、糧食を各々用意してから、当然強化走りで

ギルドに向かった。

 受付嬢にギルドカードを提出し、3人のパーティ登録と各々の口座を開設して

「Fランクパーティで 初めてするクエストは どんなのがいいの」


「討伐許可 貰えたのですか?」


「はい」


「それでしたら スライム50匹の討伐をお勧めします 各地からこの討伐依頼は

多いですから 常に依頼は有りますよ」


「皆 この討伐でいい?」


「初めてですもの 宜しいですわ」


「わたしも 良い です」


「じゃあ このクエスト受けます お願いします」


「はい これがクエスト受領書です スライムの魔石を必要数集めたら

受領書と共に窓口に提出して下さい そのあと報償金を お支払い致します」


 討伐の目的地を皆で見て、

「私たちなら この時間の半分で行けるよね」


「走れますね この程度の距離では アルフさんは どうですか?」


「はい 大丈夫だと 思います」


「しんがりは アリス お願い出来る? アルフの事心配だから」


「いいですわ 任せてくださいな」


「じゃぁ 行こうか 初めての討伐へ 強化走りでだよ」

 

 結局遥かに早い時間で着いて、アルフも脱落しなかった。

「着いたね~ お互いに見える位置に居ようね スライムだから 各々で

狩りしない?」


「それで宜しいですわ」


「わたしも それで」


「ではスライム狩り始めぇ~」


 少し其々距離を取り

 レーナは、ジクザグにスライムの間をスピードを上げて走り、

剣で屠って行く。

 アリスは、倒せる強さのファイヤーボールを、360度回転しながら放って

いるし

 アルフは、弓を連射し打ち尽くすと、アリスの様にファイヤーボールを、

撃っていた。

 周りに居なくなると、アルフは矢と魔石回収、レーナとアリスは魔石の回収

していると

「魔石を拾う方が 倒すより大変でない?」


「わたしは 矢と魔石が一緒のは 見つけやすい けれど 魔法だけだと 大変」


「困った物ですわね 1匹倒して魔石取るのも 周りにスライムが居ると

怖いですしね~」


 そんな事を話ながら、移動して屠っていたら、この草原のスライムが居なく

なった。

 糧食を食べながら

「魔石取りこぼしは有ると思うけれど これだけ取れているよ」

入っている袋を掲げて見せた


「何個魔石 有るのかな」


「そうですわね どう見ても依頼数より遥かに多いですわ」


「なら 多い分は買い取って貰えるから いいか」


「一応損耗確認しとこ」


「わたくしは 魔力は食事しましたので 問題有りませんわ」


「わたしは 矢5本 無くなりました」


「わたしは 食べたから元気いっぱい 問題無し」

「では 戻りますか ギルドに」


 強化走りでギルドに着き、受付嬢に各々のギルドカードと受領書及び

スライムの魔石が、入った袋を渡した。

「こんなに沢山の魔石 後ろの部屋で確認しますから 少し待ってて下さい」


「3人のギルドポイントの記録は済みました これが報償金です」


 報償金の入った袋を受け取ったらかなり重い、すると私たちの前に2人の

冒険者が立ち塞がり

「新米冒険者は 先輩冒険者に教えを乞う立場なのだから

お金を払うべきだよなぁ」

 ニヤニヤしながら話しかけてきた


「2人とも アレする?」

 黙って2人とも前に進んで

「新米冒険者に集り行為をして 恥ずかしく有りませんの?」


「こんな 冒険者には なりたく 無いです」

 

「この クソ餓鬼 生意気だな」

 殴りかかってきたが、2人同時に足払いを掛けて、速攻で倒した

他の冒険者たちが、口々に

「何だか バキッて音しなかったか?」

「2人の足 へんな方向に向いているぞ」

「これ折れている 足払いだけで折れるのか?」


「さて2人とも もっと痛い思いしたいですか?」


 フルフルと首を振り続けていて、わたしが2人の前に立ち

「前にわたしも 絡まれたのよね その時も同じように その冒険者にしたの

覚えていない?」

「この2人は わたしの友達なの だから当然私のやり方も 教えているよ

だから今後 わたしたちに絡まないでね いい?」

 コクコクと頷いている

「なら今回だけ 許してあげる ヒール」

 2人の骨折を直したら、慌ててヘコヘコお辞儀しながら出ていった。


「じゃあ 隣の酒場で報償金を分けよう」

 3等分にしてから

「わたし ギルド口座にいれてくるど 行く?」

 2人とも行く事になり、手続きを終わらせて訓練所に戻った。


 食事しながら今日の事を談笑していたら、何時もわたしを避けていた生徒が

「ギルドで年上の冒険者を 斃してしまったって?」


「まぁ そうかな 絡んで来たからね」


「グループの俺たちを指導するには それくらいの実力は必要なのか・・・」

「今度の授業 よろしくお願いします」

  礼をして立ち去って行った


ーーーどうゆう風の吹き回しだろう まっ 手は抜かないけど

 次の日実地訓練で、グループの生徒と打ち合いしたら 

ーーー何だか積極的に 打ち込んでくるね まぁ 良い事だけれど


 夕食の時

「2人に聞きたい ギルドポイントを貯めるには 1日で複数のクエスト

受けようと思うけど どう?」


「ランク上げの為ですわね わたくしは賛成ですわ アルフはどうします?」


「わたしも 一緒に します」


「賛成してくれて わたしは嬉しい ライラックとして頑張ろう」


 次の日、Fランクのクエストを一筋縄で行ける様にして、ライラックとして

3つ受けようと思い

「行きと帰りに配達クエスト 行きの配達の後に スライム討伐 帰りがけに

配達クエスト」

「帰りのクエストするには スライム討伐 素早くしないと 時間的に

ダメだけれど どうかな」


「やってみないと分かりませんわ でも試してみて良いかもね」


「強化走りで 今は付いていけるから やって みたいです」


 3つのクエスト、ライラックで全て達成してしまった。


夕食取りながら、雑談で

「結構やってみると 出来てしまいますわね」


「わたしも こんなに すんなりと 出来るとは 思いません でした」


「良かった 2人に喜んで貰って 次からもこんな感じで クエスト受けて

いいかな?」

 2人とも 頷いてくれた。

 1週間後にはスライム・コブリン以外に、コボルトも討伐していた。


数週間後3人のギルドポイントが、ランク上げの規定値に達したので

Eランクへの昇格クエストを受ける事になった。

 ギルドの受付嬢に、

「Eランク昇格のクエスト受けたいのですが 今有りますか?」


「ゴブリン100匹の討伐が有ります 受けますか?」


「はい 3人で受けます」


「では3人のギルドカード出して下さい チームとして登録して依頼書を

発行します」

 受け取ってから、何時もの強化走りで短時間で着いた。

ーーーアルフも もう付いて来れないって事はないね

 結局 ゴブリンの巣みたいで、300匹位は居たが、傍から見たら

討伐より殺戮だった。


 ランク昇格は問題なくクリアして、Eランク冒険者になり、3人は

今まで以上に討伐・配達をメインに数をこなして行き、ギルドポイントを

貯めまくっていく。

 王立職業訓練所に入学してから、8ヶ月程で3人とも、Sランク冒険者になる


 翌日 座学授業に全ての先生が来た

「王立職業訓練所在籍中に Sランク冒険者になった者は今まで居なかった

Sランク冒険者は王国でも 200名程度しかいない それが一気に3名増えた

では 前に来て下さい」

「リーナ・フローリア アリス・ホーネット アルフヒルド・ルトストレーム」

 前に行き

「この3人が 新たなSランク冒険者だ 拍手」


 生徒

「実技の時の訓練は 俺たちでは相手にならなかった 当たり前か」


「でも凄いよなぁ~ まだEランクだぜ 俺」


「見た目 華奢な女の子にしか見えないのに 凄いわね~」


 教室はざわついていた

「諸君静かに 所長と先生方と話し合った結果 もう3人に教える事が

無いとの結論がでた」

「残りの期間は全て自由時間とし 冒険者として活動してもらう事にした

個室 施設は今まで通り使用して良い 皆と一緒に卒業式はする事に決定した」

「まぁ 冒険者の仕事が無い時は 実技で模範試合を見せてくれると

皆の励みになるから よろしく」

「時間は早いが 解散」

「《ありがとうございました》」

 この後 生徒がわんさか来て、3人は質問攻めに逢った。

ーーーあんなに 無視されて居たのに こんなにも変わるとわね


 昼食をしながら

「アリス アルフ 残りの期間どう過ごす?」


「わたくしは 冒険者としてクエストを しているでしょうね」


「わたしも 同じだと 思います」


「なら ライラックとして活動って事で いいわね?」

 2人とも、頷いた

「卒業したら どうするの?」


「わたくしは 暫く実家に戻りまして 諸々のしがらみの仕事を

こなさないとなりませんわね」

「Sランクになりました事を聞きつけて 急に関係を持ちたがりまして

本当に現金な家族ですわ」

「1年位掛かってしまいますわね 鬱陶しい」


「アルフは どうするの?」


「わたしの 実家は 武器の鍛冶師で Sランク冒険者に なったので

試し撃ち等の 仕事が増えそう です」

「武器を売るのに Sランク冒険者が 試した武器は 箔が付くから」

「でも ずうっと 実家に 居るつもりは 有りません」

「折角 2人に 教えて訓練 して貰った この技術 冒険者しないと

勿体ない」

「だから 折を見て 独立 します」


「じゃあ 卒業までにお金出来るだけ貯めようよ わたし農民出だから

此処で生活するのに 必要だし 住む所も考えなくてはいけないし」

「貴方たちも 冒険者続けるつもりなら 武器装備にお金が必要でしょ?」


「そうですわね 実家のお金に頼るのは わたくしのポリシーに合わないですわ

その提案に賛成ですわ」


「実家の武器装備 買うとしても 自分のお金で 買いたい だから OKです」


 今までと同じように、クエストを受けて報償金を貯めていき、

わたしは冒険者の宿屋を長期契約し、遂に卒業した

 3人で酒場に行き、姿勢を正してから

「暫く離ればなれになるので 2人に冒険者としての注意点を話ます」


「別のパーティと組む場合は メンバーの平均ランクのクエストでしか

協力しないで もし平均ランク以上のクエストをさせようとしたら

あなた一人で高レベルクエストするのに 等しくなり 死ぬ可能性が高いから」

「精々 プラス1レベルまでね これはね 折角友達になれたのに 死んで

しまっては 辛すぎるから」


「アルフにわたしのスキル教えますね 剣聖と大魔法使いです 剣聖の中に鑑定が

あります これは他人のスキル内容も見る事が出来るのです」

「何処までスキルの熟練度が 上がったか見ても良いですか?」


「わたくしは 前に見て貰っているから 見てもいいですわよ」


 鑑定した結果を、皆に見える様に表示した

「アリスの熟練度は 80パーセントですね 100パーセントになれば

大魔法使いに スキルが昇華します 毎日強化走りして 冒険者として活動

 それで熟練度を上げてね」

「アルフは わたしに任せて鑑定を受けますか?」


「はい よろしく」

 同じように鑑定し

「メインスキルの熟練度は60パーセント サブスキルの熟練度は80パーセント

これは 強化走りで熟練度を稼いでいますね だからサブスキルが高いのです」

「でも サブスキルの半分の熟練度が メインスキルに反映するから 強化走りは

無駄になっていないよ」

「アルフも 熟練度が100パーセントになれば 弓聖になるし サブスキルも

貯まれば 昇華するよ」


「2人とも 次に逢う時は 大 聖の称号が付いているのを 楽しみに

しているからね」


 リーナは2人と別れた

ーーーまた ソロに戻ってしまったか・・・



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