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第94章


ーーーー**ーーー*ー


再びターシャの夢の中の世界〜〜〜


ターシャ「それにしてもヒッポ君の手料理美味しかった〜、あれならリストランテ出したらきっと行列ができるはずね。」


ストレンジャー「それはそうと、この休戦期間中にはのんびりできたけど、明日からまたジュズッピとミッチ親子の対戦が始まろうとしているんだ。充分注意しなきゃね。」


ターシャ「なんですって?あのジュズッピとミッチが親子?貴方はいつそれを知ったのかしら?」


ヒッポ君「この覇権争いの対戦が始まった頃だからもう十年以上前かな。なにせ2人とも魔物の血筋なのか魔法スキルが炸裂するので我々も対処するのに苦慮しているんだよ。準備しようにも全く先が読めないんだもんね!」


ターシャ「そうだったんだね、てっきりあの二人は元の世界で険悪な様子を見せていなかったから何故お互いにいがみ合っているのかは理解できないし。」


ストレンジャー「俺だって古代神殿への道すがら急にこちらに召喚されてしまったのでこっちに来てその事を知ったのさ。元の世界ではほんの数日前にジュズッピやミッチと話をしていたから十年以上前と言われても何だか変な気分だよね。ヒッポ君は記憶が無いからそんな風に感じないけどね。」



あくる朝からジュズッピ親子の対戦は始まった。起床ラッパが洞窟内に鳴り響くと少年兵達はすっくとと起き上がり速やかに身支度をして整列する。様子を知らないターシャもストレンジャーに従って整列した。部隊長が先導し一行は洞窟内の奥に分岐しているいつもと違うルートへと進んでゆく。やがて久しぶりに洞窟内から外の光が差し込む出口が近づくにつれて清々しい空気が洞窟内に流れ込んでくる。やがて見晴らしの良い小高い崖の上に出る。



部隊長「さて我が部隊はジュズッピ様の応援のためこの場所から敵方の出方を監視する。先般の新たな攻撃魔法で我が部隊においても多くの負傷者を出したので充分注意しながら行動するように!」



一行が固唾を飲んで聞き入る。しかしストレンジャーだけは部隊長の言葉をまるで気にもとめていないように一人でわさわさと歩き回ってあちこち眼下の様子を覗き込んでいるのでした。



ターシャ「ちょっと大丈夫なの?そんなに歩き回ったら私達敵から標的にされちゃうじゃないのよ!こっちに隠れてなさいよ。」


ヒッポ君「ターシャ放っておけよ、アイツ以外と器用なやつなんだぜ!この間の攻撃魔法のときだっていつの間に身につけたのか防御スキルを持ち出して我が部隊を守ったのさ!以外に出来るやつなのさ!」


ターシャ「へぇ〜やるわね、格好いいとこあるんじゃん!ちょっと見直しちゃった。」



暫くすると地平の彼方から砂煙を携えながら巨大部隊がこちらに向かってくるのが見え始める。徐々に近づくに連れて騎兵隊の大軍が地響きを立てながら迫ってくる。先人には攻撃部隊、そして女帝ミッチの乗る馬車が護衛されながら連なってくる。凄まじい数の大軍に誰もが恐怖で声も出ないでいる。そして間もなくして大軍がスローダウンし眼下に留まった。そして馬車から現れたのは、そう紛れもないミッチであったーーー



女帝ミッチ「皆のもの、今日はここでビバークする事にしましょう。水場もちょうど側に在るし、崖に覆われているので安全も確保できましょう。上からの攻撃でも無い限りはね!」



一行はあたかも我が部隊が見下ろしているのを気付いてでもいるように配下にそう伝えると、即席のテントの下に佇むのだった。



部隊長「これは困ったな……攻撃するにしてもあまりにも至近距離すぎる。ある程度の間合いがないとあっという間に反撃されかねぬ……」


ヒッポ君「大丈夫ですよ隊長!いざとなればまた洞窟内に帰れば良いのですからね。この砂漠の炎天下に比べたらあそこでの暮らしは以外と快適なものですから。但し新鮮な食料の調達は不便ですけどね。」


ストレンジャー「あれ、なんかおかしいぞ。ミッチの命令で皆がビバークすると決めたはずなのに、偵察班は忙しく駆け回っている……どうやらジュズッピの軍がこちらにミッチが来ている事を知って向かってきているのかも知れない。するとこの場所で衝突する可能性が高いな。さてミッチの軍勢の出方が見ものだぞ。」



するとどうしたことでしょう、ストレンジャーが部隊長の耳元で何やら話しかけています。納得したのか部隊長は頷くとストレンジャーの肩を叩きます。ストレンジャーが何かしらの任命を受けたのだろうか、部隊長に深々と敬礼するや足早に眼下の女帝ミッチのビバークしているところまで続いている崖際の道を下っていったではありませんか!するとヒッポ君が呟きます。



ヒッポ君「アイツズルいなッ、やりやがったな〜ッ!」






///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜






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