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第62章

 ジェノべはリストランテアトラクションから無事に脱出することに成功したのだった。




 しかしジェノべは、自分がVRヒッポ君とVRマウリシオを撃退することができたと、勝手な勘違いをしていました。



 そうです、彼らはVRなのですから、何度でも現れるという事をジェノべはすっかり忘れてしまっていたのでした……





ーー***ーー


 ジェノべは安堵の息をついていたが、突然の出来事に驚いた。



 目の前に現れたのは、彼が倒したはずのVRマウリシオだった。



 マウリシオの目は、何故か以前よりも深い緑色に輝いている。




マウリシオ:「ジェノべ、驚かせてごめんな。でも、君に助けてもらいたいことがあるんだ。」




ジェノべ:「一体このVRの世界では何が起こっているんだ?君はさっき倒したはずだぞ!」



マウリシオ:「それは、この世界の一部は本当だけど、この世界にはまだ我々が誰かに倒されるまで現れる能力もあるのさ。


 でも、今回は違うんだ。君を助けるつもりさ。


『呪い魔法のダイアリー』の真の力を見せてやる!」




 ジェノべは戸惑いながらも、マウリシオの言葉に興味を持ったのだった。




ジェノべ:「本当に信じていいのか?」



マウリシオ:「信じてもらわなくてもいい。ただついてきてくれればいい。」




 ジェノべは迷ったが、何かが変わるかもしれないという希望を抱き、マウリシオについていくことを決めたのでしたーーーー





ーー☆☆☆ーー


 マウリシオは道すがら、パリピメロン家の特別な魔法について説明し始めた。



マウリシオ:「この血筋の者たちは、古代から続く特別な魔法を受け継いでいるんだ。

 それは、心を入れ替える力だ。この力は、相手の心を読み取り、自らの心をその中に入れ替えることができる。


 そしてこの力を持つ者は、その人の魂に触れることで、その人の真の姿を見ることができるんだ。」




  ジェノべは興味津々で聞いていたが、突然自分について考えさせられた。




ジェノべ:「待って、それって私も持っている可能性があるってこと?」



マウリシオ:「そうだな。パリピメロン家の血を引いている者は、誰でもその力を持つ可能性がある。君もその一人かもしれない。」




  ジェノべは考え込んだが、少し興奮もしていた。



ジェノべ:「もし本当なら、私の運命が変わるかもしれないな。ありがとう、マウリシオ。」



マウリシオ:「どういたしまして。さあ、早く行こう。『呪い魔法のダイアリー』の力を使って、正しい道を見つけよう。」



 二人は共に進みながら、ジェノべの運命について考えるのでしたーーーー





ー☆ーー**ー


  ジェノべは、マウリシオが魔法についてあまりにも詳しく説明する様子に、疑念を抱き始めた。



ジェノべ:「マウリシオ、君はなんでこんなに魔法に詳しいんだ?もしかして、君もパリピメロン家の一員なのか?」



  マウリシオは微笑んで答えた。




マウリシオ:「君は賢いな、ジェノべ。実は私もパリピメロン家の血を引いているんだ。」



  ジェノべは驚きを隠せなかったが、同時に安心も感じた。




ジェノべ:「ならば、君が私を助けようとしてくれるのも、なんとなく納得がいく。」



マウリシオ:「そうだ。そして、私たちは共にこの力を使って、『呪い魔法のダイアリー』の真実を解き明かすんだ。」



 ジェノべとマウリシオは、血が繋がっていることを知りながらも、更なる冒険に向かって進んでいきます。





ーーー*ー**


  メチル女王がそんな二人の様子を遠巻きに監視している中、彼女自身も気になる存在に見られていたのでした。




 その存在はメチル女王の行動を予測しながら更に監視していった。




  時には影から静かに観察し、片時としてメチル女王の動向を見逃さないほどの勢いだった。




 その者はメチル女王の信頼を得てはいるようだが、時として彼女が陥りやすい危機をも警戒している様子だった。  




 実はその謎のよそ者こそが、メチル女王のこれからの「呪い魔法のダイアリー」の中の世界へのルートの動向を更に注意深く見守りながら次なる行動を練っているのでしたーーーー






///to be continued!!!☆☆☆



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