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第61章

 イボガエル夫婦のダンジョンを無事に抜け出すことが出来たジェノべ。



 しかしこのリストランテからはぃまだ脱出出来ず、更に先へと続いている通路を進む。



 すると再び複数の扉が現れる。



 イボガエルダンジョンに入る前と同じ状況だ。



 すると又もや何処からともなくリストランテオーナーのマイクパフォーマンスが響く。



「よく無事に通過できたねぇ!


 ところでジェノべ君、君たちの仲間の二人は、目の前の5つの扉のどれかを開くと出会える。


 しかし間違えると二度と出会うことはなかろう。


 さぁ、君ならどれを選ぶ?


 但し、どれも選ばずに此処から引き返すことも可能。


 全ては君次第なんだ!君の手で未来を掴み取るがいい!」




 何とも無責任なマイクパフォーマンスのオーナーから新たなるミッションが与えられたジェノべ。



 ジェノべは暫くの間そこに座り込むとある秘策が閃いてくる。



 ジェノべは一呼吸おいて考え込んでいた。



 すると、彼の心にひらめくものがあった。



「オーナー、私は彼らの仲間たちがどの扉を開けたかを知っています。


 彼らの性格や好みを考えると、特定の扉を選ぶ確率が高いはずです。


 私はその情報を使って、彼らが選んだ扉を開けることにします!」



 とジェノべは自信を持って語った。オーナーは驚いた表情を浮かべながらも、ジェノべの提案を受け入れた。



 果たしてジェノべの策略は成功し、仲間たちと再会できるのか、それとも…?




ーー***ーー


 しかしジェノべはもう一度考え直すと、真ん中の扉を思いっきり開く。



 すると又もや通路が現れ、その先でメチル女王の助けを呼ぶ声が微かに響く。


 ジェノべは思い切って真ん中の扉を開け、そこから再び通路が現れた。



 しかしその通路は暗く、何も見えない。



 すると微かながらもメチル女王の助けを求める声が聞こえた。



 ジェノべは慌てて走り出し、暗闇の中を進んでいく。



 足元が不安定で、時折つまずきながらも、彼はメチル女王の呼び声に導かれるままに進んでいく。



 果たして、ジェノべはメチル女王を助けることができるのか、それとも…





ー***ーーー


 更に通路を進むといくつもの分岐点が現れ、妖精たちがメチル女王の声を真似て助けを呼ぶために、惑わされたジェノべは何度も分岐点を間違えて迷い込んでしまうのでしたーーーー。



 ジェノべは通路を進むたびに、妖精たちがメチル女王の声を真似て助けを呼ぶ様子に惑わされた。



 何度も分岐点を間違え、迷い込んでしまう。



 彼は焦りながらも、自分を奮い立たせるためにメチル女王の顔を思い浮かべながら進んでいく。



  しかし迷路のような通路はますます入り組んでいく。



 ジェノべはどこに進めばいいのかわからず、絶望感に包まれていく。



 しかしそんな中でも彼の心にはメチル女王を助けるという強い意志があり、彼は立ち止まることなく進んでゆく。




ーーー***ー


「ダメダメ、こっちよぅ〜。そんなところ曲がったら元の場所に戻っちゃうわよ……」



「そこは違うと思うな~、ほらこっちこっち。」



「私はここよ、早く来てぇ〜……」



 姿の見えない妖精たちがメチル女王の声色を真似てジェノべを尚も撹乱し続けている。



 すっかり元の道かどうかもわからなくなってきた頃、なんとそこにマウリシオが現れたではないかっ!



 一体どうして彼が目の前に現れたのかと不思議に思う。



 もしかしたらこれも撹乱の作戦の一つなのだろうか。



 それともバーチャルを見せられているだけか?



 そういえばイボガエルからのクエストでこのVIP世界を作ったのは誰?



 その質問の回答は確かマウリシオ……



 するとマウリシオは何でも自由自在に操れるってこと?



 彼はかつてのパリピメロン家の執事であり、この世界の住民なだけだった筈なんだが……



 すると彼がジェノべに話しかける。



「どうやら君は迷ってしまったようだね。それも無理はないな。


 ならば、君が思う事を強く念じればいい。


 きっと君の願いは叶えられる筈だからね。


 そう、忘れないでほしい、この世界は世にも奇妙なVRワールドであると言う事を!」




 マウリシオはそう言い残すや、再び暗闇の向こうへと消えていった。





ーーー*ー**


 ジェノべはマウリシオの言葉に耳を傾け、心の中でメチル女王のいる場所へと強く念じてみる。



 未だ妖精たちがジェノべの邪魔をするものの、何故かそれにも惑わされない自分がそこにいる。



 あれから1時間ほど歩いたろうか、暗闇の通路の行く手には、ほんのりとした明かるさが見え始めたではないか。



 吸い寄せられるように近づいてゆくジェノべ。



 もう誰にも止められない……



 すると、そのほんのりと光を隙間から放っている扉の目の前に来た時のこと、ジェノべは確かにメチル女王の声がするのを聞いたのだった。



 恐る恐る扉を開ける。



「ありがとう、ジェノべ!

 やっと助けに来てくれたのね。アタシもう待ちくたびれちゃった。」



 目の前で呟くのは間違いなくメチル女王そのものであったーーーー





ーー***ーー


 ジェノべは驚きながらもメチル女王に対して敬意を表し、彼女の食事の用意を手伝った。



 そして彼女が食事中に突然消滅してしまったことに戸惑いながらも、ジェノべは冷静に状況を受け入れたのだった。



 彼はメチル女王が消える前に、彼女のダンジョンへ来る前の経緯や目的について尋ねることに決めた。



 メチル女王の消失は急だったが、彼女がジェノべに何かを伝えようとしていたことは明らかだった。



「メチル女王、これまでのお話を聞かせていただけますか。


 このダンジョンに来る前、食事中に消えた経緯として、一体何があったのでしょうか……」



 ジェノべは丁寧に尋ねる。



 するとメチル女王は深い溜息をつきながら、ジェノべに向かって微笑みながら話し始めた。



「実は、気がつくとこのダンジョンに閉じ込められてしまっていたの。


 私は以前からマウリシオが言っていたこの奇妙な世界に、とうとう迷い込んでしまったのだ、と諦めていました。


 確かに私は以前、血筋で伝えられている魔法の力を取り戻すために、このダンジョンを探していた時期もあったのですがね……


 しかし、どうやらこのダンジョン自体の様子から察すると、此処は私を試すための場所であって、抜け出す方法などそもそも持ち合わせてなどいなかったのではないか、と思うの。


 助けてくれて本当にありがとう、ジェノべ。」




 ジェノべはもう一人のやはり食事中に消滅してしまったヒッポ君の行方についてメチル女王に聞いてみると、妖精の話では彼はリストランテの外で二人が戻ってくるのを待っているという噂を聞いた。




 ジェノべは興味深くメチル女王の話を聞きながら、もう一人の仲間であるヒッポ君の行方について尋ねた。




 メチル女王は考え込んだ表情で答えた。



「ヒッポ君については、私も彼がどこにいるのか心配しているわ。


 妖精たちの話では、彼はリストランテの外で私たちを待っているという噂を聞いたと言っていたわ。


 もしかしたら彼は外で私たちを探しているかもしれないわね。」




 ジェノべはヒッポ君が無事であることを願いながら、彼を見つけるために行動を開始した。



 リストランテの外で待っているかもしれないという情報を頼りに、彼はメチル女王と共にダンジョンを抜け出し、ヒッポ君を探しに向かった。



 果たしてジェノべとメチル女王はヒッポ君を見つけることに使命を、感じるのであった。





ー**ーー*ー


 すると突然、ヒッポ君と思しき青年がこのダンジョンの先程ジェノべが入ってきた扉と正反対の扉から現れたことに二人は動揺する。



 そしていつもにこやかな彼は、まるでひとが変わってしまったかのように黙ったままメチル女王達の座っているテーブル席に着く。



 そして胸元のポケットからトランプを取り出してタロットを始める。そして二人のこれから巻き怒ると不幸と、その対処方法について指南する



 ジェノべとメチル女王はヒッポ君が突然現れたことに驚き、彼の様子の変化に心配そうに見つめた。



 しかし彼が静かにテーブルに着き、トランプを取り出してタロットを始めると、彼らはますます動揺した。



  ヒッポ君のタロットリーディングは不気味なほど的確であり、彼は二人に未来の展望を伝える。



 彼の声は以前の明るさを失い、その言葉には深い哀しみが滲んでいた。




「この先、困難が待ち受けている。


 しかしその困難を乗り越えることができれば、新たなる成長が訪れるだろう。


 不幸は回避することはできないが、その対処法を学び、受け入れることができれば、より強くなることができる。」



  ジェノべとメチル女王はヒッポ君の言葉に耳を傾け、彼らの心に深い感動を抱いた。



 彼らはヒッポ君からの指南を受け入れ、未来に立ち向かう覚悟を新たにしたのであった。




ーーー***ー


 しかしジェノべは目の前のヒッポ君も、先程現れたマウリシオも、もしかしたらVRアバターであり、自分たちを錯乱してこのリストランテから出ないようにしているだけではないだろうか、と考え始めるのだった。





ーーー***ー


  ジェノべは複雑な表情を浮かべながら、目の前のヒッポ君やマウリシオがもしかして本物ではなく、VRアバターである可能性を疑い始めるのだった。




 その疑念が濃厚になり始めると、ジェノべをリストランテから出られないようにするための罠の可能性もあるとも考えられる。



 すると……突然メチル女王が話しかけた。



「お主、そんな事を考えてはならぬぞよ。そんな事は綺麗さっぱり忘れちゃって、このリストランテアトラクションを楽しむが良い!フフッ……」




 と、まるで別人のような態度に豹変した。



 リストランテアトラクション?その言葉によって ジェノべは彼らの罠にハマっていたことを悟り、冷静に状況を把握しようと努めるのだった。




 彼は周囲の出来事を客観的に観察し、このリストランテからの脱出を目指す決意を固めたのだった。






ーーー**ー*


  ジェノべがリストランテから逃げ出そうとすると、突然ヒッポ君とマウリシオがジェノべを捕まえようとして立ちはだかった。



 彼らは冷酷な表情でジェノべに近づき、彼を制止しようとした。



 ジェノべは迷わず反撃に出た。彼は自らの力を信じ、巧みな戦術を駆使してヒッポ君とマウリシオに立ち向かった。



 激しい戦いが始まり、リストランテの中は激しい打ち合いの音と激しい戦闘の匂いが充満した。



  ジェノべは自らの技を駆使し、ヒッポ君とマウリシオに立ち向かった。



 彼らはジェノべの抵抗に苦しむものの、ジェノべの意志と力強さに打ち勝つことができなかった。



  最終的に、ジェノべはVRヒッポ君とマウリシオを撃退し、リストランテから脱出することに成功したのだ。




 彼は自らの決断と勇気を讃えられ、新たなる冒険の旅に向かうのだったーーーー







///to be continued!!!☆☆☆



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