第46章
「あれ、ケセラ?一体今まで何処に行ってたんだい?」
ピッポ君の問いかけに我に返るケセラ。
「そ、それがね、ちょっと無くしものをしてしまって……探しにいつてたの。」
二人のその会話に耳を清ましていたジュズッピは、魔法使いの皇后様のもとへとやってくる。
「ケセラがたった今無事にあちらの世界から帰ってきました!」
「嗚呼良かった、無事で。しかしジュズッピや、お前さんまさかケセラにあの「呪い魔法のダイアリーNo.0999」のところにあの娘の真実の未来が描かれていることを、知らせたりはしてないでしょうね?」
「いえいえ皇后様、滅相も御座いません。そんな事してしまったら我がパリピメロン家の封印魔法が解けてしまいます。そんな恐ろしいこと、私には出来ませんから。」
すると皇后様メアリーは頷いてその場を後にした。
ーー☆ーー
「ピッポ君、実はこのダイアリーの中の世界はお祖母様で、皇后様の魔法によってどのようにも変化させることができるんだよ」
とケセラが告げると、ピッポ君は驚きの表情を浮かべた。
「ええっ?本当に?でも、それってすごく危険じゃないの?」
とピッポ君が尋ねると、ケセラは深くため息をついた。
「そうなんだ。このダイアリーの力を誰かが悪用すれば、とても深刻な事態になるかもしれない。だから、私たちはこれを絶対に守らなければならないんだ。」
とケセラは懸念を口にする。
その時、ジュズッピが加わり、
「ケセラの言う通りだ。この力は慎重に扱わなければならない。私たちは皇后様にその危険性を知らせなければならない」
と言った。
三人は困難な選択を迫られる中、皇后様の元へと向かう決意を固めたのだった。
ーーー☆☆ー
皇后様メアリーは、ケセラがヒッポ君に好意を抱いていることに不安を感じていた。
彼女はかつて「呪い魔法のダイアリーNo.0999」の中の世界を旅し、そこでケセラそっくりの娘が同じ状況に陥った後の運命を知っていた。
その娘は悲劇的な結末を迎え、パリピメロン家の将来も暗示されていた。
メアリーは心を痛めながらも、ケセラの幸せと家族の未来を守るために行動しなければならないと感じた。
彼女は慎重に状況を考え、ケセラに対する愛情と責任を胸に、決断を下す覚悟を決めた。
そして、皇后様はケセラとの対話を求め、彼女に真実を明かす決意を固めたのだった。
ー☆☆ーーー
メアリー皇后様:「ザマンサ、私は心配事があるの。」
ザマンサ:「何かお困り事がございますか、皇后様?」
メアリー皇后様:「はい、私の孫であるケセラがヒッポ君に好意を抱いていることに気づいたの。」
ザマンサ:「それは大変ですね。しかし、どうしてそれが心配なのでしょうか?」
メアリー皇后様:「以前、私が「呪い魔法のダイアリーNo.0999」の中の世界を旅した際に、ケセラに似た娘が同じ状況に陥った後の運命を知っているの。それが私の心配の根源なのよ。」
ザマンサ:「なるほど、了解しました。では、私がヒッポ君を監視し、ケセラとの接触を制限することで、状況を把握し、対処する準備をします。」
メアリー皇后様:「ありがとう、ザマンサ。あなたの協力に感謝するわ。ケセラの将来と家族の幸せのために、私たちは慎重に行動しなければならないの。」
ザマンサ:「ヒッポ君を監視しています。今、彼は庭で本を読んでいます。」
ハンクス:「了解。私も見てみます。」
ミッチ:「私も手伝います。ケセラはどうしていますか?」
ザマンサ:「ケセラは庭の反対側にいます。彼女は花壇で花を摘んでいます。」
ハンクス:「良かった。それでは、ケセラがヒッポ君に近づけないように、私たちは見張りを続けましょう。」
ミッチ:「了解。私たちの協力が必要なら、何でも言ってください。」
ザマンサ:「ありがとう、ミッチ。ヒッポ君とケセラの接触を制限することで、皇后様の心配を軽減できるかもしれません。」
三人は手を取り合い、ケセラとヒッポ君の接触を防ぐために協力し合った。
ーー☆☆ーー
ジュズッピ:「皇后様、私が報告しなければならないことがあります。」
メアリー皇后様:「何かしら、ジュズッピ?」
ジュズッピ:「ザマンサがヒッポ君の監視をしているようなんですが、どう見ても彼女は楽しんでいるようにしか見えません。」
メアリー皇后様:「それは不穏な報告ね。」
ジュズッピ:「はい、それに、彼女は手を使っていないにも関わらず、双眼鏡を使って監視しているようです。」
メアリー皇后様:「そうか。それは確かに奇妙ね。ザマンサにはもう一度話を聞いてみる価値がありそうね。」
ジュズッピ:「承知しました、皇后様。私が直ちに彼女のもとに行って調査します。」
メアリー皇后様:「ありがとう、ジュズッピ。この件は慎重に取り扱わなければなりません。」
ーー☆☆ーー
皇后メアリー:「ザマンサ、お呼び立ていたしました。」
ザマンサ:「ありがとうございます、皇后様。」
皇后メアリー:「今日は特別な日なので、私たちの懸念を話し合いたいと思います。しかし、その前に、ご馳走を召し上がっていただきたいと思います。」
ザマンサ:「ありがとうございます、皇后様。」
皇后メアリー:「では、私たちの心配事について話し合う前に、ザマンサ、あなたにお願いがあります。」
ザマンサ:「何かお手伝いできることがございますでしょうか?」
皇后メアリー:「ケセラを監視していただけますか?私たちの懸念があるので、彼女の行動を注視してほしいのです。」
ザマンサ:「了解しました、皇后様。私は全力でその任務を果たします。」
皇后メアリー:「ありがとうございます。その代わり、私たちはあなたに最高のご馳走を提供します。」
ザマンサ:「それでは、私はすぐにケセラの監視を始めます。」
皇后メアリー:「感謝します、ザマンサ。私たちは皆、ケセラの将来に関心を寄せています。」
ザマンサは皇后メアリーの招待を受け、食事を楽しんでいたが、彼女はオマール海老が嫌いなことを知っていた。
しかしメアリー皇后様はそのことを気にせず、オマール海老をたくさん振る舞った。
ザマンサは気づいたが、皇后メアリーに意地悪されたと誤解し、自分も意地悪な行動をとることに決めた。
そしてその悪意はケセラに向けられた。
ザマンサは故意にケセラを無視し、冷たい態度で接するようになった。
彼女はケセラに対して嫌がらせを行い、彼女の心を傷つけることに満足していた。
しかし実際には皇后メアリーはザマンサの嫌いな食べ物を知らなかったのだが、ザマンサの誤解は深まるばかりであったーーーー
///to be continued!!!☆☆☆




