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第39章

ヒッポ君、ジュズッピ、ターシャらの乗ったイカダの破片が荒波に浮かんでは沈む様子をザマンサが心配しながら見つめています。






 この船を手配してくれたミリオネア島の住民達の意見を汲んで、ザマンサは一先ずミリオネア島に退散することを決めました。







 翌日は天気が好転し、昨日までの嵐が嘘のように波が静まっていました。







 早速ザマンサ一行は再びイカダの破片があった場所へと繰り出します。





 するとどうしたことでしょう、いつかと同じ状況が再び巻き起こりました。





人魚のケセラがイルカの大群を引き連れて帆船を取り囲むと、南への航路を促し始めたのです。






 ザマンサは思い出しました。





 あのときもイルカの群れの案内に従って窮地を脱する事ができたのだから当然の如く今回も救ってくれるのでは、と。








ーーー☆☆☆ー



 イルカの群れがザマンサと仲間たちを導き、ミケロッティ島への航路を示しました。






 波立つ海を進む中、遠くに広がる島が見えてきます。






 ザマンサはターシャ達3人が無事であることを祈りながら、島に寄港します。






 ザマンサは祈り続けます。ミケロッティ島で皆が無事で待っている事を信じてーーーー






その頃ミケロッティ島では、イカダに乗って荒波にのまれたヒッポ君、ジュズッピ、ターシャらが漂着し、ハンクスと彼女の侍女ミッチと共に手当をしていました。







ザマンサ: ハンクス、ミッチ……まあ大変、みんな、大丈夫?







ハンクス: お母さん、こっちだよ!







 二人は手を振りながらザマンサ一行を呼ぶ。






ミッチ: ザマンサさん、皆さん、どうぞ安心してください。ヒッポ君、ジュズッピ、ターシャも呼吸は安定していますから。






ザマンサ: 本当よかったわ。みんな無事で。でも、この島って一体どこになるの?






 ハンクス: これがミケロッティ島ってやつだよ。船が荒波に飲み込まれたけど、イルカの群れが彼らを救ってこの島まで運んでくれたんだよ!







 ザマンサ: あんな嵐の後にこんな美しい島に辿り着けるなんて、何だか奇跡みたいだわ。






船員: ヒッポ君も怪我はなさそうだな。でも、なんでイルカが助けてくれたんだろう?






ハンクス: それは…イルカたちも昔からとてもこの島の住民と仲良くて、皆を大切にして暮らしてきたみたいなんだ。何かしらの縁があるんじゃないかな?






ザマンサ: そうなのね。とにかく、ここでじっくり休んで、当面は島に滞在しましょう。









ーー☆☆☆ーー



イカダに乗っていた3人は未だ意識を失ったままであった。






 ザマンサの船の乗組員の中に医者がいたために彼の手腕でシャーマンのジュズッピを蘇生する。






 すると、暫くして今度はジュズッピの祈祷でターシャとヒッポ君も蘇生するスのでしたーーーー






船の医者は手際よくジュズッピに応急手当を施し、そのお蔭でジュズッピはどうにか祈祷を始めることが可能となったのでした。








 ジュズッピ: (祈祷を込めながら) 大いなる海よ、力を授け給え。我らを守りし者として、新たな冒険に導いてくれ。







 ジュズッピの祈りの中、徐々に船の乗組員とザマンサを囲む雰囲気が変わり始めます。







ザマンサ: (心から祈りながら) ジュズッピ、君の力で助けられたら嬉しいわ。







 しばらくして、ジュズッピの祈りが力強く響き渡り、不思議な光が舞い散ります。






船の医者: (驚きながら) これは…なんという奇跡? (その瞬間、ジュズッピの手がヒッポ君とターシャに触れると、彼らもゆっくりと目を覚まします。







ヒッポ君: うう…なんだこれは? ターシャ: ジュズッピ、君の力で蘇ったみたい。ありがとう。







ジュズッピ: 皆さん、お助けできて良かったです。これからも宜しく!








ーー☆☆☆ーー



 ハンクスが恋人である侍女ミッチと、このミケロッティ島で再開したことを未だにザマンサがミッチは魔性の女だと思いこんでいました。







 ザマンサは中々二人の関係を許せないのを、他の人々が許すようにフォローするのでしたーーーー





 

ザマンサ: (不安げな表情で) でも、ミッチとハンクスが…何かを隠しているような気がするわ。






ターシャ: ザマンサ、心配しないで。ミッチは素晴らしい人よ。ハンクスも幸せそうだし、きっと二人はお互いを大切にしているのよ。






ジュズッピ: そうですよ。愛は時に予測不能な方向に進むものです。ミッチはハンクスの心を癒し、島での新しい生活を支えているんです。

 




ヒッポ君: そうだよ。ミッチは本当に心地よい存在だし、ハンクスも彼女に支えられているんだ。


 ザマンサ、信じてみて。 







ザマンサ: でも、彼女は魔性の女…と言うか、何かが気に入らないのよ。うーん。







 ターシャ: ザマンサ、人は見かけによらないもの。ミッチの心は純粋で、ハンクスに愛を注いでいるんだから。







ザマンサ: (暫く考え込むと) そうね、私も理解しよう。ミッチがハンクスにとって幸せであれば…私も許そう。







ハンクス: (微笑みながら) お母さん、ありがとう。ミッチも一緒に幸せになりたいと思っているんだ。










ー☆☆☆ーーー





 そして数週間後、皆の勧めでハンクスとミッチの結婚式をミケロッティ島の大聖堂で挙げることになったのですーーーー







ザマンサ: みんな、こんな素敵な大聖堂があるなんて知らなかったわ。ミケロッティ島にはまだまだ驚きがあるみたいね。







ターシャ: そうね、ここで結婚式を挙げるなんてロマンチックだわ。







ジュズッピ: 大海よりも深い愛が、この大聖堂に込められていることでしょう。







ヒッポ君: ハンクスとミッチ、おめでとう!






 一同は手を叩き祝福する。ハンクスとミッチが手をつなぎ、大聖堂の扉が開く音が響きます。







司祭: 愛する者同士がここで結ばれます。ハンクスとミッチ、愛と誠実なる絆でこの島を共に歩みましょう。








ハンクスとミッチは感動の中、誓いの言葉をかけ合います。







ハンクス: ミッチ、君は私の心の支え。これからも共に笑顔と幸せを分かち合おう。







ミッチ: ハンクス、私も同じく。あなたとの日々が、私の宝物です。







二人はお互いの指輪を交換し、大聖堂に祝福の歌が響きます。







ザマンサ: (涙ぐみながら) 私も初めて感じる幸福な瞬間よ。二人が幸せでありますように。







結婚式は美しいミケロッティ島の風景と共にゆっくりと進み、そしてここに新たな家族が誕生したのでしたーーーー









///to be continued!!!☆☆☆




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