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第38章

ターシャの侍女ミッチはミケロッティ島でターシャとはぐれてしまってからというもの、この島の新しい友達と共に仲良く暮らしていました。






 しかし……彼女はザマンサの家で執り行われたダンス大会でともに踊ったイケメンのハンクスの事が忘れられませんでした。






 友達にも素敵な男性はいるのですが、やはりハンクスとの甘いひと時の事が邪魔をするのでしたーーーー







 バルでご機嫌なハンクスも時折ミッチの事を思い出していました。






 しかし母ザマンサから


「あの娘には近づいてはいけません。何故なら彼女は魔性の女なのですから……」



と、固く締め付けられていたものだから、ミケロッティ島に行きたいのは山々ではあったが、彼女から身を引く形となった今、忘れることに専念していました。







 しかし、どうしてもあのダンス大会の出逢いが忘れることができず、バルでの酔いも手伝って、ついに勝手にザマンサの大型帆船を操ってミリオネア島から船出してしまいました。







 そのため一行は此処ミリオネア島に滞在する羽目になっていました。







 ザマンサは熱心に魔法使いの皇后様から透視魔法を伝授してもらう中で、一人船出した息子の安否を気づかって水晶玉に思いを込めて透視を開始するのでした〜〜〜〜〜








ーーー☆☆☆ー



ザマンサが透視魔法を使いながらミケロッティ島に到着すると、ミッチは島での新しい生活を楽しんでいました。








 しかし、その中でハンクスと再会する瞬間を心待ちにしていました。







島の美しい風景の中、ザマンサが水晶玉に注いだ思いが映し出され、彼女は息子ハンクスの姿を見つけました。








 彼は島の端に立っており、心の奥底でミッチへの思いを抱えていました。






一方、ミッチは島での生活に満ち足りながらも、心の中ではハンクスへの想いが引っかかっていました。







 そしてある日、海岸で漂着した船を見つけ、その船にはハンクスが操縦していることに気づきます。






ハンクスとミッチの視線が交わり、喜びと感動が込み上げてきます。







 ザマンサの透視魔法が奏功し、母と息子、そしてミッチの再会が果たされました。三人は抱き合い、島の中で幸せなひとときを過ごすことになりましたーーーー






ーー☆☆ー☆ー





 ザマンサの透視は実は、ザマンサの勝手な空想であることに皇后様は気づいていました。






 しかし彼女の思いやりに口出しなど出来ずにそのままそういう事にしておきました。






 しかし皇后様はミッチとハンクスの透視がザマンサの妄想であることに気づき、悩ましげに考え込んでいました。






 彼女はその事実を口に出せず皇后様の心の中には深い懸念が広がっていました。






そのとき、人魚のケセラが美しい音色とともに姿を現しました。







「皇后様、お悩み事があるようですね。」






と優雅な口調で語りかけます。







皇后様はケセラに事情を打ち明け、ミッチとハンクスが既に遠くの島へ船出していることを知ってしまったことを話します。







ケセラは微笑みながら、



「心配なさらず、皇后様。私がお手伝いいたしましょう。」






と言うと、海の中から出てきた美しい透明の翼で皇后様を背中に乗せます。






「さあ、一緒に彼らを追いかけましょう。私の魔法で船を見つけ、あなたの優しさで彼らの冒険に幸運をもたらしましょう。」






 ケセラが語りかけると、皇后様も心を軽くして、ケセラとともに未知の海を探索する旅に出発しました。








ーー☆☆☆ーー



皇后様が突然姿を消した事に動揺する一行は、ザマンサに透視をお願いするのですが、あまりにも息子の透視に熱中したあとだったザマンサはついに寝込んでしまいました。







 するとヒッポ君はその日からイカダを作ることに専念し、ようやく出来上がるとジュズッピとターシャと共に船出しましたーーーー








ミッチとハンクスは皇后様が姿を消したことに戸惑い、心配の色を隠せません。





 絶望的な状況に立ち尽くす中、ザマンサに助けを求めることに決めました。





 ミッチがザマンサのもとへ急ぎ足で向かうと、彼女はまさに疲れ果てて寝込んでいました。






 ミッチは優しく揺すってみるも、ザマンサは熟睡しており、透視の疲れからか目を覚まさない様子でした。







その頃、ヒッポ君は一生懸命にイカダを作り上げていました。







 ジュズッピとターシャも手伝いながら、船が完成するまでの日々を過ごしました。







 そしてついに、手作りのイカダが海上に浮かび、冒険の準備が整いました。







ヒッポ君は船出の日を迎え、ジュズッピとターシャと共にイカダに乗り込みます。







「皇后様がいない今、私たちが彼女を見つけに行くんだ。頼む、風よ、海よ、私たちを導いてくれ!」







 ヒッポ君は宣言すると、一行は未知の航海へと旅立ちました。






しかし海は突然の嵐に見舞われて大荒れとなりました。







 暴風雨にびしょ濡れの一行はついに大波にのまれてイカダがバラバラとなり、その破片に掴まりながら散り散りとなってしまいました。







 それを偶然にもザマンサがようやく本当に透視することが出来、居ても立ってもいられずにミリオネア島の仲間たちに救助をお願いします。







ーー☆☆☆ーー



 ザマンサがようやく実際の透視で一行の危機を察知しました。






 彼女は急いでミリオネア島の仲間たちに呼びかけ、





「急いで船を用意して、大切な仲間たちを助けに行きましょう!」






と叫びました。




仲間たちはザマンサの言葉に驚きつつも、彼女の切迫した様子を見て即座に行動に移りました。






 ヒッポ君、ジュズッピ、ターシャらは迅速に船を用意し、嵐の中に船を進めていきます。






ザマンサは透視で一行の場所を確認しながら、船を操縦する仲間たちに指示を出しました。







「急いで、あの波に飲み込まれた彼らを見つけないと!」






と、心急いでいました。



船は激しい波と風に立ち向かい、ザマンサの透視に導かれながら救助の場所へと向かいます。







 やがて遥か彼方に散り散りになったイカダの破片が見え始めると、一行を救うため近づいてゆきましたーーーー。








///to be continued!!!☆☆☆



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