表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/94

第29章

ターシャはダイアリーの中に閉じ込められた事を同じく閉じ込められている人魚のケセラから聞いた。







 ケセラは話を続ける。




「祈祷師ジュズッピがダイアリーの中の世界から抜け出せたのは、未だ封印の鍵を掛けられていなかったから何です。


 そしてその鍵は今ジュズッピが持っているのです。もしもアーサーが鍵を掛けてダイアリーを封印していたら、ジュズッピは外の世界に出ることはできなかったでしょう。」








「しかしケセラ、貴女はなぜ外の世界のことが分かるのかしら?それも不思議だわ。」「それは今は言えません。


 それよりも貴方のお姉さんのベルリーナって酷い人なのね!彼女は貴方がずっとダイアリーの中に閉じ込められていることを望んでいるのです。」








ヒッポ君とミッチは、ケセラからの情報を頼りに、ダイアリーの秘密を解明するために行動を開始しました。







 ケセラが外の世界に関する知識を持っている理由も気になりますが、その秘密はまだ明らかになっていませんでした。








  一方、彼らはダイアリーの封印の鍵についても知っており、ジュズッピがそれを持っていることを確認しました。








 彼が外の世界に抜け出せたのは、鍵がまだ使われていなかったからでした。








 しかしケセラは何故外の情報を知っているのかを明かすことを拒んでいます。








ミッチはケセラに近づきます。







「ケセラ、貴女の知っている外の世界の情報がどうして必要なのか教えていただけますか?」








 ケセラは深くため息をつき、瞳に悲しみを宿らせながら、







「私はこのダイアリーの秘密と繋がっているからなのです。それを解き明かさなければ、私の真の姿と存在が永遠にこの中に閉じ込められ続けるのです。」




 



 と告白しました。







 ヒッポ君とミッチはケセラの懇願に応え、ダイアリーの謎を解くため、彼女の秘密を明らかにする決意を固めました。







 そして彼らはケセラが隠している情報を明らかにし、ダイアリーの謎を解く鍵を手に入れるために行動を続けることを決意しました。








ーー☆☆☆ーー





 しかしダイアリーの中の世界の魔法使いのお祖母様がケセラの脳裏に不意に現れると、ディナーの席上でケセラは実の母親がナディアだということを暴露し、お祖母様ではなく、実はナディアがケセラの友達を作ってあげるためにダイアリーの中の世界に召喚したことを知るのだったーーーー


 








魔法使いのお祖母様:「ケセラ、お食事を楽しんでいただけていますか?」









ケセラ:「お祖母様、このダイアリーの中の世界での私の友達について話したこと覚えていますか?」









お祖母様:「もちろんですわ。あなたの友達を作るために彼らを召喚したのは私ですから。」








ヒッポ君:「なるほど、ですがケセラはお祖母様の孫なんですか?」







お祖母様:「はい、ケセラは私の孫です。彼女がダイアリーの中に閉じ込められたことを知り、孤独にならないように友達を作るために、私の魔法で彼らを召喚したのです。」







ミッチ:「しかし、なぜケセラの友達を作るためにダイアリーの中に召喚したのですか?」








お祖母様:「ケセラは孤独な存在でした。彼女の本当の姿と運命を知ることで、彼女が本当の自分を見つけられるようにしたかったのです。」







ケセラ:「でも、なぜ私の運命を知らなかったのですか?」









お祖母様:「あなたが自分の道を見つけるために、あえてその情報を隠していたのです。」








ヒッポ君:「それは深い考えですね。」






 ケセラ:「お祖母様、ありがとうございます。でも、私の運命は何なのでしょう?」







お祖母様:「それはまた別の物語のはじまりですわ。それを知るために、一緒に冒険をすることになるでしょう。」








ミッチ:「わくわくしますね!」







こうしてお祖母様の意図が明らかになり、ケセラは新たな冒険に向けて友達と共に未知の運命を進んでいくことになりました。














魔法使いのお祖母様:「実は、ケセラのお母さんはオレガド王国に住んでいるナディアという女性でした。彼女のお祖母様、そう、私の母親であるその人物はかつてこの王国の皇后様でした。」







ケセラ:「お母さんのお祖母様が皇后様だったなんて驚きです!」







ヒッポ君:「それは本当に意外なことですね。」







お祖母様:「そうです。そして、彼女は私の理想郷を描いていたのです。このダイアリーの中の世界は、彼女の心にあった理想郷なのです。」








ミッチ:「なるほど、だからこの世界は魔法や不思議なことで満ちているのですね。」 








ケセラ:「お母さんがこんな美しい世界を描いていたなんて素晴らしいことです。」









お祖母様:「彼女の思いがこの世界を作り上げ、あなたたちを呼び寄せたのです。彼女はあなたたちに幸せな冒険を与えることを望んでいました。」









ヒッポ君:「ならば、私たちはこの理想郷で何か特別な使命を果たすべきなんですか?」








お祖母様:「それはあなたたちが自ら見つける道です。この世界は冒険と成長の場であり、それぞれの旅が大切なものとなるでしょう。」









ケセラ:「わくわくします!この世界での冒険を楽しみにしています。」








 こうして皆はこのダイアリーの中の世界が、ケセラの母であるナディア皇后様の理想郷であることを知り、自らの冒険への意義を見つけるために心を一つにしました。








ーー☆☆ーー





しかしケセラは不安なのは、祈祷師のジュズッピがベルリーナ達の仲間になって呪われていないダイアリーに呪い魔法を掛けるように仕向けはしないかということでした。







 人魚のケセラが一人で現世のピロシキ島に戻ってベルリーナのスパイ活動を開始するのでしたーーーー







ケセラは不安を感じながらも、ジュズッピがダイアリーに呪いをかけることを阻止するために行動することを決意しました。







 彼女は一人で現世のピロシキ島に戻り、ベルリーナのスパイ活動を開始することにしました。







海の中を泳ぎながらケセラはベルリーナの動向を探るために慎重に行動しました。








 彼女は彼らがジュズッピにダイアリーに呪いをかけることを防ぐための計画を立てるのではないかと危惧しました。







ピロシキ島の浜辺に姿を現したケセラは、人間たちの生活を観察しながら、ベルリーナの仲間たちがどのような行動をとっているのかを窺いました。








 彼女は人間の姿で潜入し、周囲の情報を集めることに成功しました。







ベルリーナの一団は謎めいた動きを見せており、ジュズッピが呪いをかけるための準備を進めているような気配がケセラの感覚に響きます。








 彼女は必死に情報を収集し、計画を阻止するための手段を模索しました。









ケセラはこの危機を乗り越えるために、自身の知識と力を結集し、ベルリーナの計画を阻止するために立ち上がる覚悟を決めました。









 彼女はダイアリーの平和を守るために、孤独な戦いに身を投じる覚悟を持っていました。








ケセラはピロシキ島で孤独な戦いに身を投じることを決意し、ダイアリーの平和を守るためにベルリーナの計画を阻止しようと準備を進めています。









ーー☆ー☆☆ー






 悪女ベルリーナは、人魚ケセラが突然目の前に現れたことに驚きましたーーーー







 彼女は冷酷な表情を浮かべながら、ケセラに近づきます。







ベルリーナ:「あなた、何者なの?ここに来る資格などないわ。」







ケセラは静かに浜辺に立ち、深呼吸をして静かな海を見つめます。








ケセラ:「私はケセラ。この島の海からやって来た者。」







ベルリーナは高慢な態度でケセラを見下しながら、彼女を軽蔑の目で見つめます。 








ベルリーナ:「何の用件でここに現れたのかしら?あなたの存在など気に食わないわ。」









ケセラは穏やかな声で応じます。








ケセラ:「私はただ、この島の人々が争いや恨み合いをやめ、平和を取り戻す手助けをしたいの。」









ベルリーナはケセラの言葉に嘲笑いながら、彼女を挑発します。








ベルリーナ:「平和?馬鹿ね。この島で私が支配する限り、平和はあり得ないわ。」









 ケセラは微笑みながら、静かに言葉を続けます。








ケセラ:「でも、真の力は強さではなく、心の優しさにあるの。」








ベルリーナはケセラの言葉に怒りを覚えながらも、その言葉が自分の心に何かを触れたように感じます。








ベルリーナ:「馬鹿げたことを言うわね。あなたの存在など邪魔だわ。消えてしまいなさい!」







しかしケセラは静かに微笑みながら、優しい言葉を残して去っていきます。







 ケセラ:「心の奥底で、変わることはできるわ。あなたの心に平和が訪れる日を願って。」







 こうしてケセラは優しさと希望を持ってベルリーナに対し接していきました。その言葉が、ベルリーナの心に何かを残すきっかけとなるかもしれません。








ザマンサ、ベルリーナ、アーサー、そして母親メチル王女とのディナーが行われました。ケセラも招待され、彼女の母親がナディアであることを始めて知らされたベルリーナ達は驚きました。







 会話が進む中、ケセラはダイアリーの謎めいた過去について語り始めました。







ケセラ:「ダイアリーの謎めいた過去について、皆さんが知っているべきことがあります。」








ベルリーナ:「何のことですか?」






ケセラ:「ダイアリーは以前、母親ナディアが若い頃に書かれたものでした。」






ザマンサ:「ええと、あなたのお母様が書かれたものなんですか?」







ケセラ:「はい。しかし、その過去には深い秘密が隠されています。」







アーサー:「秘密?それは何ですか?」






 ケセラ:「ダイアリーは私の理想の世界を描いたものでした。それは私の夢と希望が詰まった場所でしたが、その作成には代償がかかりました。」








ベルリーナ:「え、代償?」







ケセラ:「はい。ダイアリーを作るために、母は自分の魂の一部を犠牲にしたのです。その代償として、母はダイアリーから現実世界に中々出ることができなかったのです。」







 ベルリーナ達は驚きを隠せませんでした。ケセラはナディアの言葉に興味深そうに聞き入っていました。








 ベルリーナ:「その代償は解消できる方法はあるのですか?」







ケセラ:「その方法はダイアリーの中に隠されています。だけど、私の力ではもう何もできません。」








ベルリーナと仲間たちは、ダイアリーの謎を解明し、ナディアの代償を解消するために新たな冒険に身を投じる決意を固めました。









 こうしてダイアリーとケセラのお母さんであるナディアの過去の秘密が明らかになり、仲間たちは新たなる冒険に向けて前進する準備を進めましたーーーー










///to be continued!!!☆☆☆






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ