第19章
パリピメロン家のナディアが、ここオレガド王国の皇后様であるお祖母様からザマンサとメチル女王に手渡された「呪い魔法のダイアリー」についての話を聞く中でふと思い出したように云うのだった。
「そういえばあのダイアリー、読めない部分が多くありませんでしたか?
書かれていた時代に使われていた古いオレガド語の記載が多かったと思います。
なにせ皇后様だったお祖母様もそのまた前の時代から伝えられたダイアリーでありましたから、その点は難儀されていたようでしてね。
私は直接読んではいないので、その内容はわかりませんがね。」
パリピメロン家のナディアは、その「呪い魔法のダイアリー」の謎に魅了され、それを解明する決意を固めた。
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「さて、実はお祖母様から私に伝言されていたことがありまして、私は頑なにそれを守って参りました。
それというのも、過去にダイアリーを手渡した少女がいつか戻ってくるから、そのときにそれを渡せと。
そしてそれまでは決して封印を解いてはならないと……
そして遂に、その日がやって来たのです!」
ナディアが書庫に二人を連れて行って中に入ると、ホコリの被った奥の棚へと案内してゆく。
そして……その棚からナディアが3冊目となるダイアリーを引っ張り出したのだ。
表紙には他の2冊と同様にパリピメロン家の紋章の刻印とシリアルナンバー「0444」と金文字で記されていたのだった。しかし何故か他の2冊とは異なっているのは、「0666」の続きナンバーではなかった事だった……
驚いたザマンサとメチル女王に手渡すと、先程話していた書斎の引き出しからダイアリーの鍵を取り出し手渡す。そしてダイアリーが時を超えて開かれて行った〜〜〜
オレガド語の記載が多かったため、古代の言語学者から協力を仰ぎ、その日からダイアリーの解読を始めたのだった。
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ザマンサとメチル女王が受け取ったダイアリーには、祖母様の記録が詳細に書かれていた。
それは魔法の王国オレガドの歴史や、祖母様が若い頃に経験した冒険についての貴重な情報を含んでいた。
ナディアはこれらの情報を使って、オレガド王国の過去に隠された秘密を解き明かそうと構想した。
彼女は学者たちと共に古代の魔法の言語を研究し、ダイアリーの記述を復元していった。
その過程で、彼女は祖母様の冒険や魔法の知識について多くを学び、その知識を現代に生かす方法を見つけ始めた。
しかしこのダイアリー「0444」はそれまでと異なり、内容の何処からも呪い魔法の要素が見出だせなかったのだ。何しろぱっと見では、至って普通の日記に過ぎなかったのである。
しかしザマンサとメチルはこの内容の中に、ミラージュ家に伝わる何らかの呪い魔法の解呪に関する暗号が記されてはいないかと、懸命に探すのだった。
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一方、オレガド王国の宮廷では、何処から伝わったのか早くもダイアリーについての噂が広まりはじめ、解読に興味を持つ者が増えると、異説や新たな知識、魔法の力への期待感が広まっていったのだ。
ナディアは、祖母様の遺産を受け継ぎ、オレガド王国をより強力な魔法の力と知識で満たす使命に向かって進み始める。
この「呪い魔法のダイアリー」の謎解きとナディアの冒険の物語は、オレガド王国の未来を変える重要な一歩となるのだったーーーー
///to be continued!!!☆☆☆




