第10章
「おい、お主!お前があんなものを我が宮廷に持ち込んだおかげで大変なことになってしまったではないか!この責任どう取ってくれると云うのだ?」
先日まで病に伏していたとは思えぬ大声で、アッハ国王は元アンティークショップのジョルノ公爵に八つ当たりを始めるのだった。
ジョルノ公爵はアッハ国王にすがるように頭を下げる。
「しかしアッハ殿、お言葉ですが…貴方の姫君への婚約祝い品としてアンティークのダイアリーを用意するよう私に命じたのは、そもそも貴方様では御座いませんか?
しかも満面の笑顔で喜ぶお姫様に、貴方様も大喜びされていたでは御座いませんか……」
「う、うるさ〜いっ!そもそもあんな出処もわからぬ代物をチョイスしろとは一言も言っとらんぞ、あんな呪われたダイアリーさえ無かったら、今頃一家離散になど成ってはおらぬわ…くくっ。」
言いたい事を言い放っていくらか清々したのか、アッハ国王は平謝りのジョルノ公爵を置き去りにして会場をあとにする。
何とかクビを免れたジョルノ公爵は、何とかアッハ国王のご機嫌を取るべく息子のジェノベに向かって対策会議を打ちあげるのだった。
ジョルノ公爵は深くため息をつくと、ジェノベに向かって言いました。
「ジェノベ、私たちはこのダイアリーの呪いから逃れる方法を見つけなければなりません。アッハ国王が怒り狂っていることは明らかだ。」
ジェノベは頭をかいて言いました。
「父上、私たちはどのようにしてそのダイアリーの呪いを解くことができるのでしょうか?」
ジョルノ公爵は考え込んでから言いました。
「まず、私たちはそのダイアリーの出所を探さなければなりません。どこからそれを手に入れたのか、そしてなぜ呪われたのかを知る必要があります。」
ジェノベは頷いて、調査のための手段を考え始めました。彼らは図書館を訪れ、歴史的な文献や呪術に関する情報を収集しました。
ダイアリーの由来についての手がかりを見つけました。
一方、アッハ国王は宮廷内で混乱が続いていることに悩まされていました。彼は以前にもまして怒りっぽくなり、国の統治が困難になっていました。
アッハ国王の顧問たちは静かに彼に近づき、問題を解決するための手助けを求めました。
ジョルノ公爵とジェノベはダイアリーの呪いの謎を解き明かすために奮闘し、同時にアッハ国王の怒りを鎮める方法を見つけるために努力しました。
ー☆ーーー
ジェノベが先ず情報収集のために王立図書館の過去の新聞記事を調べ始める。
するとある記事に目が留まる。
「何々、「隣国オレガド王国の皇后様が、かつての皇后から婚姻の際に受け継いだダイアリーを紛失した~〜〜」?これはもしや……」
早速オレガド王国からの古物輸入目録をチェックする。その日からジェノベの捜査は来る日も来る日も隅々まで資料を漁ることに専念する。
しかしどれもこれも今一つの決め手に欠けていた。しかしこのダイアリー紛失事件について隣国オレガド王国皇后からのコメントを紐解くと、どうやらそのダイアリーの鍵が残っているという。
ジェノベはどうにかしてそれを手に入れようと翻弄し始めるのであった。
ジェノベはオレガド王国皇后のコメントに鍵があるのではないかと感じ取り、そのダイアリーの秘密を解明するために行動を起こしました。
まず、彼はオレガド王国の公式文書や皇后の手紙を調査しましたが、鍵に関する具体的な情報を見つけることはできませんでした。
そこで、ジェノベはオレガド王国への使者を派遣し、皇后に直接会うためのアポイントを要請しました。
彼は皇后にダイアリーについての質問をするつもりでした。早速使者をオレガド王国へ向かわせましたが、面会の許可を得るのにも数日を要しました。
ついに、ジェノベは皇后との面会の日を迎えました。皇后はダイアリーについての記憶が何故か鮮明であり、彼女はジェノベに次の情報を提供しました。
「ダイアリーには、私が皇后になる前の日々の出来事や感情が詳細に記されています。
しかしそれを見るには鍵が必要であり、それは私の宝物室に保管しています。」
ジェノベは喜んで皇后の宝物室に案内され、ダイアリーの鍵を手に入れることができました。
しかしまだダイアリーの中身や呪いについての情報は不明瞭でした。彼はダイアリーを持ち帰り、ジョルノ公爵と共に解読を試みることに決めました。
次のステップはダイアリーの内容を解読し、その呪いの解決方法を見つけることであり、この謎解きの冒険はますます複雑になりそうです。
///to be continued!!!☆☆☆




