第1章
「もしもし、お寛ぎのところ心苦しいのですが、そろそろ閉店です。」
鼻眼鏡の店員に起こされたターシャが辺りを見回すと、どうやらここはアンティークショップの中のよう。
そこで私は長椅子でうたた寝をしていたのだが、何故ここに居るのか、まるで憶えていなかった。
ターシャは店員に促されるがままに屋外へと飛び出した。石畳の歩道を進み辺りを見回す。何だか町並みも西洋の雰囲気。
ターシャは驚きと混乱の中で、周りを注意深く観察しました。石畳の歩道には花壇が美しく配置され、お洒落なアンティークの建物が並んでいました。
彼女は自分がどの国にいるのか、そしてなぜここにいるのか全く理解できませんでした。
ターシャは街の名前や言語が何かを特定しようとしましたが、まだ情報が足りませんでした。
彼女はふと、自分の服装を見てみました。すると、彼女は驚きの声を上げました。
彼女は17世紀の洋服を着ていました。これは明らかに現代の世界ではない場所にいることを示していましたーーーー
彼女は鼻眼鏡の店員のところに戻ると、この状況について尋ねました。
「お願いです、ここはどこなんですか?なぜ私はここにいるのか説明してください。」
店員は穏やかに微笑みましたが、言葉は理解できない言語でした。
しかし、ジェスチャーや手で示すことで、店員は彼女に向かうことを示しました。
ターシャは店員に従い、街の探索を続けました。
彼女はこの不思議な新しい世界の謎を解き明かすために、どんないるのかを知りたいと思いました。
そういえば、私は何処へ向かっているのだろう?
ターシャはこの見覚えのない町並みに紛れながら目的を見出そうとしてみるのだった。
周りの人々も皆んな古風な装束をまとい、暮れゆく町並みを家路に向かっていた。
すると1台の馬車が通りかかると、すれ違いざまに急に停まった。
「あら、ターシャ!こんな所に居たのですね。探しましたよ!」
馬車に乗る一人の女性がターシャに言う。
ターシャは馬車が急停止するのを見て、驚いて振り返りました。
その馬車から降りてきた女性は、洗練された古風なドレスを身にまとっていました。
彼女はターシャを呼び止め、驚きの声をあげました。
「あら、ターシャ!こんな所に居たのですね。探しましたよ!」
ターシャは目を見開いてその女性を見つめ、言葉を失いました。この女性はどこかで見覚えがあるように感じましたが、どうしても思い出すことができません。
不意にその女性はターシャの手を取り、馬車に案内しました。
「乗って、ターシャ。あなたがここにいる理由と、何が起きているのか、全て説明します。」
ターシャは迷いながらも馬車に乗り込み、女性の説明を待つことにしました。
彼女は自分の置かれた状況を理解し、この不思議な新しい世界での生活が始まったことを感じました。
ー☆ー☆ー☆ー
ベルリーナはターシャの宮廷において、ひどい扱いを続けていたが、彼女はその状況を変えようと、最近は決意し始めていました。
どうやらターシャはこの新しい時代に迷い込む前からの旧友のように、ベルリーナはターシャの信頼できる仲間として彼女の側に立っていました。
宮廷ではターシャの出現に混乱が広がり、彼女は王室や貴族たちからも何故か不信の目で見られました。
それをよそにベルリーナはターシャに対する信頼と友情を示し、彼女がそれに適応し生き抜く助けになりました。
ベルリーナは宮廷内でターシャの特別な能力に気付き、彼女の力を最大限に活用する方法を探りました。
彼女はターシャが新しい時代で生き抜く手助けをし、彼女のアドバイスとサポートで宮廷内での地位を向上させることを目指しました。
一緒に困難に立ち向かい、宮廷内での不正義を訂正するために奮闘するつもりであったターシャとベルリーナの友情は突然、終焉を迎えました。
彼女たちは共に生活し宮廷での立場を向上させてきましたが、ターシャはベルリーナの唐突な裏切りにあったのですーーーー
ー☆ー☆ー☆ー
ターシャが女王から授かった密約について、ベルリーナにだけこっそり告げ口をしました。
しかし何と言う事でしょう、その密約はあっという間に宮廷内に広まってゆきました。それはどう考えても友達であったベルリーナの陰謀の仕業であり、裏切りは徐々に進行してゆきました。
ー☆ー☆ー☆ー
ある日、女王の司令を受ける新たな侍女が宮廷に加わりました。これは女王の陰謀ではありましたか、ターシャの地位に嫉妬した侍女は、より一層彼女を陥れようと画策していました。
侍女は女王に偽の情報を提供し、ターシャが女王に対して不敬な言動をした、と偽りの主張をしました。
女王はこの情報に怒りをあらわにするや、ターシャを呼び出し告発された罪状について尋ねました。
ターシャは無実を主張しましたが、女王は信じませんでした。
この時、裏切った筈の立場だったベルリーナが何故かターシャの友人として彼女の一方的な告発に立ち向かったのですーーーー
ベルリーナは女王に言葉巧みに説明し、ターシャが陰謀に巻き込まれていることを訴えました。
しかし女王はもう騙されないと言わんばかりに、侍女の主張を信じてベルリーナを黙らせるために彼女に警告しました。
ターシャとベルリーナは宮廷内で孤立し、女王の怒りを避けるために行動を制限されました。
しかし彼女たちは侍女の陰謀を暴き出し、宮廷内の不正を明らかにするために奮闘し続けました。
この事件はターシャとベルリーナの絆をさらに強化し、宮廷の陰謀に立ち向かう決意をさらに固めました。
しかし周りの侍女達もこともあろうにターシャに意地悪を始めると、徐々にエスカレートしてきました。
そこで遂にベルリーナは母上である女王にそれを辞めるようにと咎めたのでした。
ベルリーナ:(女王のもとに向かいながら)母上、お話をお聞きください。ターシャに対する周りの女官たちからの嫌がらせがエスカレートしています。
私は彼女を守り続けるつもりですが、この状況はますます悪化しています。
女王: (驚きとともに) なんと、それは信じられませんわ。私はターシャを寵愛しているつもりでしたが、周りの人々が彼女に対して敵対的な態度を取るなんて。
ベルリーナ: はい、母上、それが事実なのです。彼女は無実の罪で苦しんでいます。どうか、この問題に取り組み、宮廷内での彼女の立場を守ってください。
女王:(真剣に考え込みながら)わかりました、ベルリーナ。私はこの問題を調査し、真実を明らかにします。ターシャには公平な審判を受けさせます。そして、この宮廷における不正を許しません。
ベルリーナ:(ほっとした表情で)ありがとうございます、母上。ターシャは私たちの友人であり、彼女が冤罪で苦しむことは許せません。共に彼女を支え、この宮廷内での正義を回復しましょう。
女王:(頷きながら)そうですね、ベルリーナ。私たちは共に立ち向かい、この宮廷に平和と公平さを取り戻すでしょう。
二人の会話が偽りであることを悟った留学先から帰国したばかりのベルリーナの兄アーサーは、この一件について直接ターシャ本人に聴き取りすることにしました。
そしてターシャにとってこれからが運命の迷路の始まりになろうとはこの時には気づかなかった。
アーサーは留学から帰国し、宮廷内での不正義についての噂を耳にしました。
彼は姉のベルリーナが関与していると聞いて、疑念を抱きました。
しかし、彼は家族として信頼しており、まずはターシャ本人に直接聞いてみることに決めました。
ある日、アーサーはターシャに面会を申し出ました。彼は宮廷内での不正義について心配していましたが、まずは姉妹としての信頼を優先しました。
アーサー:(ターシャに対してやさしく) ターシャ、最近の宮廷での出来事について聞きました。
姉のベルリーナが何かに巻き込まれているようですが、詳細を教えてくれません。何が起きているのか、本当のことを教えてくれますか?
ターシャはアーサーの真剣な表情を見て、宮廷内の出来事について正直に語る決意をしました。
彼女はアーサーに、女王からの嫌がらせや周りの女官たちからの陰湿な行為について話しました。彼女は無実であり、その陰謀に巻き込まれていることをアーサーに訴えました。
アーサーは姉の語りに深く感銘を受け、彼女を信じる決意をしました。
彼らは共に宮廷内での不正義を暴き出し、ターシャの名誉を回復するために立ち向かうことを決意しました。
しかし、彼らはまだ知らない冒険が待ち受けていることを理解していなかったのでしたーーーー
///to be continued!!!☆☆☆