七十九話 ロリコンはロリコンの理由を思い出す。
四月二十一日
この日の部活が終了し、俺は帰宅の準備をする……のではなく、芽衣と柊花と会議を開いていた。
秋に行われる地区大会に向けての会議だ。
「――と、まぁこんな流れだな。台本は五月末までに完成させるけど都度修正は入れていこうと思う」
「じゃあ残り一カ月は練習だね」
「一年生の力量も見定めないといけないから……短いヤツやってみようか?」
「ん……」
ふと俺はアンナの言葉を思い出していた。
まだ誰にも言っていないことである為、言うかどうかを躊躇った。
リリィと二人でいる時に言われたあの言葉。
アンナの留学が決まった。
必要だと感じたらアナタの口から部員には伝えなさいと言われた。
どうしようもなく人任せな話だが、部の為を思えば正しい。
留学……か。
これが演劇部にどう影響を与えるのかはわからないから、俺は言うのをやめた。
「そうだね。やってみるか」
カラーボックスを眺めつつ、数十分程度の台本を思い出す。
どれならできるだろうかと考えを巡らせ、頭を掻いた。
「北海道を北海県に変えた男? だっけ? あれなら丁度いいんじゃない?」
悩む俺に提案をしたのは芽衣だった。
「あれは……ちょっとさぁ? 違うのにしようか」
「それがいいと思う」
柊花も同意したその台本は、本当にくだらない内容で、ラストシーンは『大阪、京都……覚悟しておけ』という台詞で終わるネタ全振りの作品だ。
「えー……あれ、なかなかいいと思ったんだけどな」
「最初の劇があれとか、かわいそうだろ。ほら、帰るぞー」
今後の方針も固まり、蛇足はいらないと場を締めた俺は立ち上がり、荷物を纏め始めた。
「はいはーい」
各々が帰り支度を始め、部室から出ていく。
鍵を持った俺が最後に部室を出て全員で職員室へ向かう。
顧問に会議の内容を伝え、帰宅。
昇降口までの途中で芽衣が話題を一つ。
「あ、ところで翔太」
「なんだ?」
「最近オタクっぽさが無いなーって思ったんだけどさ」
「そうかな?」
オタクっぽさ……とは?
という無粋なことは言わず、会話に参加する。
「ちゃんとアニメ見てる? 翔太からマンガ、アニメを取ったら何も残らないでしょ?」
「何もってことはないだろ? 泣いちゃうよ?」
「じゃあ『すみ☆ロリ』は見てるの?」
すみ☆ロリ?
「あっ?!」
あっ?!
「オタクが死ぬ声がした」
芽衣の言葉は的を射ていた。
帰り道、俺はすみ☆ロリのPVを見ていた。
第三弾まで公開されていた全てを見逃していたのは腹切りしてしまいそうになるし、二話まで公開されているアニメを見ていない、存在を知らなかった事実は末代までの恥である。
何を言ってるんだ俺は。
家に帰ったらすぐにアニメを見ようと思った俺は、PVのメイド服の幼女とリリィを重ねてしまい何度か首を振って掻き消した。
欲に塗れ、大切な人を別の人と重ねるのは最低だと思ったからだ。
アパートに着くまでにオープニングを聞いたりしながら気持ちを高め、ドアを開けた。
「おかえりなさい」
「ただい……ま」
帰宅を知らせる声は途切れ途切れになってしまった。
驚き。
……驚愕。
安心する声の主がメイド服を着ていたからだ。
「どうしたの……その服」
「お義姉さんが『翔太が喜ぶから着てあげて』と電話をかけてきまして」
「……」
ナイスプレー!
でも、どうしてメイド服が見たいってわかったんだろう?
まぁそんなことどうでもいい!
「とっても似合ってるよ」
「本当ですか? ありがとうございます。お風呂の準備はできていますよ」
俺の荷物を受け取ったリリィは部屋に片付けに向かった。
スカートが舞いポニーテールが眩しかった。
惹かれる。
その日の風呂はもう大変だったし、最高だった。
食事の準備をする姿も、皿を洗う姿も、布団の準備をする姿もどれも刺激的だ。
見惚れる。
本当に心に平穏が訪れる。
いや、平穏の後に荒れ狂いそう。
もう……ダメだ。
耐えられないね。
因みに次の日、ふたりは寝坊をしてしまった。
どうして寝坊したかは夜更かしが原因、とそれだけ言っておこう。
メイド服はいいな。
こんにちは、
下野枯葉です。
最近、本を読む時間がとれるようになり、幸せです。
その代わり、仕事がヤバいです。
生活どうしよ。
さて、今回は久しぶりにロリコンのことを考えました。
どうして人はロリコンになるのか?
先天的か後天的か。
そんなことはどうでも良くて、犯罪でなければいいんです。
翔太を書いていると当初の興奮を思い出します。
ロリっ子を書いて、それに対する想いを綴る。
変態と罵られるかもしれませんが、Mなので構いません。
楽しいな。
気持ちいいな。
次回はどうしてやろうかな。
アンナのこと書かないと。
あぁ、不労所得入んねぇかな。
あ、もう駄目だ。
では、
今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




