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PRIDE or BRIDE  作者: 下野枯葉
英断編
79/121

六十三話 ロリコン、煽り耐性×。反撃〇。妻への愛◎。

 マシューさんが会場に設置された壇に上がり、新年のあいさつを一つ。

 会社の状況を絡め事業について話す姿は威厳を感じる。

 最後に。と切り出した先に父親の顔を見せた。

「今日は娘の誕生日でして……十歳になります。紹介させてください……リリィ」

「はい」

 中央からやや下手側に避けたマシューさんは上手から現れるリリィに視線を送る。

 左手をほんの少しだけ示すように広げ、周りの視線を誘導している。

 それを受け取るリリィは悠然とその姿を見せつける。

 示し合わせたわけでもなく、サクラがいたわけでもなく、ごく自然に……当たり前のように拍手が会場を埋める。

「ありがとうございます。そしてもう一人……紹介したいのが」

 拍手が鳴りやまないことを見通し、一歩前に進んで中央に戻ったマシューさんは右手の平を軽く前に出し、静寂を誘った。

 そして予定通り俺は壇上に。

 数時間前のマシューさんからの一言を胸に留めながら。

 数時間前の婚約完全締結を心に深く、深く刻み込みながら。

「……」

 不思議と緊張は無かった。

 強がりなんかじゃなく、本当に。

「杠葉翔太君。リリィの婚約者です」

 紹介に合わせ深く頭を下げた。

 鼻で笑われるとはこのことか。

 それでも挫けるわけにはいかない。

「おやおやマシュー君、もう継いでしまうのかい? まだ若いだろうに」

 見覚えのある男が舐めるような視線を以ってジョークのようなセリフを一つ。

「ハハハ、私はまだまだ最前線にいるつもりですよ。でもね、この世界は何があるかわからないのでね……準備を早めておくだけですよ」

「ではロペスとして頑張って頂かねばなりませんな?」

「頑張る? その必要はありませんよ」

「こう言っては何で――」

 瞬間的に、反射的に、刹那的に。

 続きの台詞が聞こえてしまった気がして、この先に心地の悪い笑い声が響いてしまうとわかってしまった気がして。


 未来が見えてしまった気がして。


 最悪を遮った。

「――皆様初めまして、杠葉翔太です。私は会社のことは全く知りませんが、マシューさんの全てを奪ってやろうかなーって……思ってまして」

 名前を凛々しく、強く前に出しながら示し、その直後に年相応の礼節の少なさを演じる。

「…………面白いねぇ翔太君。やってみなさい」

 マシューさんの驚いた顔を初めて見た。

 そして本当に面白くて笑う顔を見た。

 とても輝く黄色が見えて、こちらも笑ってしまいそうになるが……流石に堪える。

 口角を上げている壇上の三人を置いて、会場は凍り付く。

 冷えっ冷え。

 この光景も笑えるなぁ。

 でも流石にこれはマズくないか?

 と思った時。

「なんだ。それじゃあリリィちゃんは、お父さんか旦那かを選ばないとなんだね」

 父さんがニヤニヤと気持ちの悪い笑顔を浮かべながら声を出した。

 あぁ。もう本当にこの人はマイペースだ。

 だが、それがいい。

「とっても難しい二択ですね。学校の勉強よりも」

 質問を投げられたリリィも、最高の返しをしてくれた。

 会場は未熟さを下に見て笑っていた者に屈辱を、その他の者に笑いを与えた。

「それでは皆様、宜しいですか?」

 一段落。

 閑話休題としては良いタイミングだろう。

 マシューさんは側付きからグラスを受け取り胸元の高さに掲げた。

 それを合図に各々がグラスを手に取り同じく構える。


 そうして始まった食事会は前回の居心地の悪さを感じることなく、順調に過ぎた。

 書面に拇印まで捺してしまったのなら、恥じたり、悔いたり、逃げたり、隠れることはもうできないのだから。

 一種の煽りから始まった婚約完全締結へのお話はまたどこかでしようと思う。

 でもしばらくはマシューさんの『巧さ』に負けた俺の姿は晒さないでおこうと思う。


 さぁ、次の目標は劇の完成と……『営業』だ。


こんにちは、

下野枯葉です。


おはよう月曜日。

今回も日曜に間に合いませんでしたすみませんでも日曜の二十四時過ぎって考えれば間に合ってますよね許してください忙しかったんです。

はい、仕事が本当に無くなりました。

失業はまだしてませんが、受注する仕事の予定が白紙で、先輩と一笑してから頭を抱えました。

社長はもっと頭を抱えてるんだろうなぁ。


さて、パーティーの途中でギャフンとなる展開を考えていましたが、予定変更です。

会社に行って暇な時間が出来てしまい、その時思いついた、面白い内容を採用しました。

(韻踏んじゃった)

正直、ここの部分に関しては書かなくてもいいのではと考えていました。

と、言うのもここのシーンは最後に、短く、笑って書こうと思っていたんです。

それも十行にも満たないくらい短く。

でも他に書くことができてしまって、これはしょうがないと書くことにしたんです。

上手く行ったかは別として。

なので、自分が面白れぇなと思いながら書けたので満足です。


あ、それとタイトルはパワプロを意識しています。

翔太君の弾道はMAXです。


では、今回はこの辺で。





最後に、

金髪幼女は最強です。

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