五十三話 ロリコンの思慮の裏にある迷子センター
十二月二十二日
ここは西宮駅からバスで十分ほどの場所にあるショッピングモール。
ここに来れば何でも揃うという安直な考えを持ってしまう程品揃えが豊富だ。
「さぁ翔太、何買うの?」
中央にある全体地図の前で芽衣は腕を組みながら聞いてきた。
「何も決まってない」
「……何が好きとか、何が欲しいとかは?」
一瞬、呆れたような軽蔑したような、酷く刺さる視線を浮かべた。
「そういうのって女の子の方が詳しいのかなって」
「あのさぁ……そんなの人それぞれだよ。それに一緒に住んでる人より詳しいわけないでしょ?」
「言い返せねぇ。でもさ、俺ってセンス無いからさ」
自虐気味に頬を掻きつつ笑ってみせた。
「うん」
ド直球。
「多少は否定してよ、心折れちゃう」
「とりあえず、色々と聞こうかなー」
そう言いながら芽衣は視線をお洒落なコーヒーショップに向けた。
奢って。
そんなメッセージを受信した。
「えぇー……その店コスパ悪くない?」
あくまで個人の見解です。
「じゃあ帰ろっかな」
「奢らせてください」
「翔太は素直だねぇ」
クルっとターンを決めた芽衣はスキップをしていた。
溜め息を一つ漏らしつつ、後を追う。
視界の端に羽衣石先輩の姿が見えた気がしたが……気のせいだろう。
◇
この日の翔太は鋭かった。
二千翔がいたと思ったのは気のせいではなく事実だったのだ。
「いい感じいい感じ……」
慣れないサングラスをずらしながら翔太と芽衣の行動に一喜一憂していた。
まず初手から進展した為、ウキウキとその場で二、三度跳ねて喜びを体で表現する。
何とも可愛らしい印象があるが、周りからは迷子ではないかという目で見られていた。
初老の警備員がゆっくり近づき腰を落としつつ声をかけてきた。
「お嬢ちゃん、迷子かい?」
しわがれた声での優しい問いかけ。
慣れた仕事なのだろう。
余程の人見知りでない限り、答えてしまう安心感を持ち合わせていた。
「ふへ?」
「お名前、言えるかな?」
「羽衣石二千翔です!」
天真爛漫。
大きな身振りと共に行われた自己紹介。
天真爛漫。
「そっか。じゃあ二千翔ちゃんは何歳かな?」
「?」
どうしてこの警備員は私の年齢を聞くのだろうか?
私なんかに構わずに仕事をしなさいと、一喝したい。
しかし大人な対応をしてあげようではないか。
私! 大人! だから!
「十八歳です!」
と、高らかな宣言と同時に警備員の胸元のトランシーバーがノイズを放つ。
「じゃあ、パパとママを呼びに行こうか」
歩き出した警備員に手を引かれ二千翔は迷子センターへと向かうのだった。
「え、それは困る……あっ、え? えぇぇ?」
あたふたと抵抗を試みたが、無駄と思ってしまう程警備員の力は強く、されるがままになるしかなかった。
こんにちは、
下野枯葉です。
何か忘れた気がする……と心の中で思いました。
きっと大切なこと。
あぁ……先週寝てた。
いやー、正月休みが抜けずに寝てましたわぁ。
ビックリしたよ。
「あっれー? 月曜になってるよぅ^ なーんも書いてないや^」
さて、本題です。
迷子センター。
そんな記憶があった。
思い出したら書きたくなりました。
次は迷子センターのお話になります。
文献とか記憶とか少なすぎて……誰か迷子になってくれませんか。
いや、俺が迷子になろう。
……それは流石にまずいな。
なんとか迷子に関する情報を集めたいと思います。
がんばおー。
では、今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




