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PRIDE or BRIDE  作者: 下野枯葉
英断編
51/121

三十六・五話 金髪幼女はメンタリズムに惑わされる

こんにちは、リリィ・ロペスです。

 どうやら火曜日に花音ちゃんが家に来ていたそうです。

 翌日から花音ちゃんは元気に登校していて……。

 一体何があったのでしょう?

 翔太さんの劇を見て涙をして、その次にふたりっきりで話して……。

 嫉妬でしょうか?

 あまり良いイメージを持っていないので、控えたいと思うのですが……それでも、翔太さんは大切な人ですから気になってしまいます。


 直接、花音ちゃんに聞いて……聞きづらいですぅ……。

 んー……。

 やっぱり、翔太さんに直接聞きましょう!

 でも、花音ちゃんにも少し聞いてみて……。


 それじゃあ行きますよ?

 三十六話の裏側、三十六・五話、始まります。




十二月十四日

 山城小学校四年三組の教室。

 リリィはゲ〇ドウのような格好で座っていた。

(翔太さんの癖がうつってしまいました)

 首を数回振り、姿勢をいつも通りに戻す。

 今日は花音に聞かなければならないことがあるのだ。

 数日かけて固めた意思。

(友人が旦那さんと密会していた件について。……これは翔太さんが好きそうな言葉ですね、今度話題にしてみましょう)

 クスっと笑い、リラックス状態になったリリィ。

 そこに花音が登校してきた。

「おはようございます」

 いつもと変わらない上品な雰囲気を纏う花音は、本当に何事も無かったかのようだ。

 気圧されてしまったのだろうか?

 数秒、返事ができなかった。

「あ、おはようございます」

 やっとの思いで声を出し、本題を切り出そうとする。

 が、やはり次の声が出ない。

(いざ聞こうとすると緊張が……)

 ランドセルから教科書等を取り出し、授業順に机に仕舞う花音に勇気を出して声をかけた。

「花音ちゃん! あのっ、聞きたいことが……」

 多少上ずった声が出たが、気にすることなく瞳を合わせた。

「聞きたいことですか?」

「火曜日のことで」

「えーっと……」

 逡巡。

 そして妖しい笑み。

「お邪魔してしまいました」

 ほんの少しだけ顔を傾け、髪を揺らした花音の妖艶さに惹き付けられた。

 それは女性としてとても魅力に感じるには十分だった。

「?!」

 考えが纏まり、驚愕。

(一体何が?!)

「花音ちゃん、リリィちゃんおはよう! 何の話してるのー?」

 不穏な空気を掻き消すように、咲菜が現れた。

 満面の笑みは純粋そのもの。

「先日、リリィちゃんのお家にお邪魔させていただいた話をしていました」

 リリィの思考停止をよそに、余裕の表情で三人での会話に切り替えた。

「えっ! リリィちゃんのお家に行ったの? いいなー、私も行きたい!」

「私の家ですか? これと言って何もないですよ?」

「それでも行きたいなー! 今日は金曜日だから……明日!」

「明日……家に帰ってからのお返事でも?」

「うん! いいよ!」

 リリィは自分一人の判断では咲菜を家に入れることはできないと思い、翔太に相談した後に改めて正体をしようと考えた。

 確認をせずに招いたとしても翔太は怒ることはしないだろうし、快く受け入れてくれると思ったが、確認はしなければならない。

 それは『親しき中にも』という言葉の通りだ。

 リリィは今日の食事会への移動の途中で聞こうと考え、移動中の会話が楽しみになってきた。

と、同時に何か聞くべきことを忘れている気がしていた。


こんにちは、

下野枯葉です。


八月も残り少なくなり、夏の暑さも穏やかになるのなぁ……と期待しつつ、九月いっぱいは摂氏三十度を超えるんだろうなと思う下野です。

えぇ、家に帰ると部屋の温度がヤバいことになっていてPCがかわいそうなんです。

もう冷房そのままにしちゃおうかな。

でも電気代が……。


さて、今回は金髪幼女、リリィが困惑します。

もう惑わされ、翻弄されます。

かわいそうと思いつつも、かわわ……って思っちゃいます。


次回からの展開として、翔太には新しい力に魅了されてもらおうと思います。

そして立ち向かうはリリィ。

正妻としての輝きを魅せてもらいましょう。

そして、芽衣と柊花にはその才を。

私は凄く楽しみにしています。

でなわけで、書いてきます。


今回はこの辺で。





最後に、

金髪幼女は最強です。

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