三話 ロリコンは新生活に慣れ、決断を受け入れる
お久しぶりです。
杠葉翔太です。
遂に始まりました、同棲生活。
えぇ。大変ですよ。
リリィはとてもかわいくて、作る飯も美味くて、完璧なんです。
……でも九歳なのがなぁ。
世間体ってやつが一番の問題であって。
俺の嫁は九歳! とか世間からどう思われるか……。
幸いにもお隣さんはあまり外に出ないらしく、怪しまれずに済んでいます。
それに加えもっと大変なことがあります。
リリィがお風呂に入っているときとかシャワーの水音だけで気が狂いそうになるし、寝るときに至ってはパジャマ姿で『寝所は共にしないのですか?』と寂しそうに問いかけてくるし……性処理もできないからなぁ!
こんな問題を抱えながら新生活を楽しんでいます。
そういや『すみロリ』だけは見せられないので隠しています。
よっしゃあ!
三話始まります!
同棲生活開始から数日。
リリィの手作り弁当にも、通学路の変更にも慣れた頃。
放課後の多目的室ではうら若き少年少女が頭を抱えていた。
「さぁ……他に案は無いか?」
「「……」」
俺の問いかけに芽衣も柊花も反応がない。
「では今回の学校祭は既存の台本を使うか」
ホワイトボードには既成台本の文字。
そう、俺達演劇部は十月に行われる学校祭の劇について話しているのだ。
様々な意見が出たが、却下に却下が繰り返され残ったのが既成台本を使っての公演。
「ぶちょー」
そんな時、芽衣が右手を真っ直ぐに上げた。
「はい、芽衣君」
表情を変えずに手で示し、発言を許可する。
「やっぱり台本書きたいです」
芽衣は頬を膨らませ、俺を睨み付けながらそう言った。
この案は先程棄却したばかりである。
「芽衣君、君はキャストと脚本の両立はできるのかね? その前に台本書けるのかね?」
「書けるもん、両立できるもん」
理由は簡単。
芽衣はキャストとして出てもらうからである。
演技力において、この演劇部で芽衣の右に出る者はいない。
三人しかいないけど。
演じながら、台本を作り、都度修正を行う。
流石に無謀としか言えない。
追記、芽衣は要領悪いので絶対に無理。俺、断言しちゃう。
「俺の目を見て言ってみようか」
爽やかな笑顔でドスの効いた声を響かせる。
「書けりゅぅぅぅ」
目が泳ぎまくる芽衣は口をパクパクさせていた。
「苦しいなぁ?」
「涙……いいっすか?」
先程より控え目に、震えながら右手を上げる。
「おら、泣けよ」
そんな寸劇を行う中、柊花は一度大きく頷き、声を出した。
「部長」
「ん? どうした?」
寸劇の途中に入った真面目な声に調子を崩された俺は、驚きながらも反応する。
「良い解決策がある」
「マジで?」
この窮地を救う、そんな策があると言うのか?
流石柊花!
「私が舞台に立つ」
「「うぇ?」」
時が止まった。
時が止まったのだ。
比喩だけど。
時が止まったんだよ。
俺と芽衣の動きが止まったのだ。
三人の内二人の、過半数の動きが止まったのだから『時が止まった』んだよ。
「私が学校祭で演じる」
「「えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」」
時は動き出し、絶叫が多目的室を埋めた。
無理も無いだろう。
柊花は恥ずかしくて舞台には出られないということで、基本的に俺と芽衣でキャストを、柊花には裏方全般を分担しているのだ。
その柊花が、自ら舞台に立つと言い出したのだ。
驚愕。
「と……柊花っち、でも恥ずかしいからって」
心配の声が芽衣から漏れる。
「私だって演劇部だから……羞恥心は捨てなきゃ」
覚悟の火が灯り始める。
「やる……のか?」
何故だろう、声が震えていた。
柊花の演技が見られるからだろうか?
「うん、本気だよ。これなら芽衣と部長とで台本制作もできる、問題は解決する」
「……柊花っち」
「私……やるよ」
柊花の覚悟は決まった。
しかし、何故今なのだろう?
そんな疑問を抱えたが、柊花の瞳を見てそれは忘れた。
「わかった……任せた」
その言葉を聞き、柊花は頷いた。
俺はこの時、不安と期待が入り混じった感情を覚えていた。
柊花が恥ずかしがらずに演じることができるかという不安と、一体どんな演技をするかという期待だ。
そんな感情を抱えながら、劇の内容の案を脳内で纏め始めるのであった。
時を同じくして、アムール宝狼二〇三号室。
「翔太さん、鶏肉は好きかな?」
鼻歌を歌いながら晩御飯の準備をするリリィは、そう呟いた。
ポニーテールに、エプロン姿。
まさに妻と言った所だ。
本日の晩御飯は、手羽先と大根の煮物、ほうれん草のお浸し、椎茸と豆腐の味噌汁だ。
慣れた手付きで大根を半月切りにし、レンジで下茹でをする。
その間に鍋で湯を沸かし根元からほうれん草を湯で始める。
翔太も最初は包丁や火の扱いに関して不安を口にしていたが、その手付きを見て『俺より上手いな……任せた方がいいな』と感心していた。
「今日は部活……だよね」
ふとカレンダーを見て曜日を確認し、翔太の帰る時間を予測する。
「お風呂沸かしちゃお」
給湯器を操作し、浴槽に湯を張り始める。
「ふぅ……何とか慣れてきたなぁ」
台所の様子を見て、そう実感する。
アパートの一室でテキパキと家事をこなす幼女は、若妻と呼ぶには若過ぎる。
何せ、ランドセルを背負っているくらい若いのだから。
皆さんこんにちは、
下野枯葉です。
いやー、このお話書いてて楽しいですね!
はい、元々異能系を書いていた私なんですが、こういったギャグ的なものを書くのが最近楽しくて仕方がないんですよ。
一話、二話とこのお話の前提的な、『序』とか『起』とかを書いてきました。
なので今回から、次の段階に入ってみました。
うん、上手いこと書けるてるか心配ですけどね!
まぁ楽しいからいいや!
さて、雑談でも。
世間では怒涛の十連休が終わり、最悪の五月病が蔓延しているそうです。
十連休ねぇ?
ねぇ?
五月病とかも甘えだと思ってる私です。
そんなこんなで五月は毎年嫌いです。
畜生!
五月なんて嫌いじゃぁ!
と叫んでいたら、友人に五月に魅力を見つけろ、五月蝿い黙れ。と言われました。
そしたら身近にありましたよ。魅力。
田植えですよ。
綺麗ですよね。
まぁ、足を滑らせて片足が泥まみれになりました。
やっぱり五月が嫌いです。
では、
今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




